Vibram FiveFingers - V-ALPHA

昨年からファイブフィンガーズを履き始めすっかり虜になった。これぞ理想の靴、低山歩きでこれ以上の物は存在しない、そう言い切れる程このシューズは素晴らしい。
Vibram FiveFingers - V-ALPHA
昨年はファイブフィンガーズを履いていて多くの人に声を掛けられた。
そして私はその際にファイブフィンガーズをべた褒めして薦めた、「お前は社員か」と言われることもあったが、純粋に良い物だから薦めている。このシューズを山で履かないのは勿体無い、山が好きな人にもっと山を感じて欲しい、そういう気持ちからついつい熱く語ってしまうのだ。

山靴のタイプ別シェアの現状

以前に比べトレランシューズは増えてきたが、まだまだ少なく、ファイブフィンガーズやベアフットシューズに関しては悲しいくらいに見かけない。。

なぜトレッキングシューズの牙城を崩せないのか?

私も山を始めた頃は、3000m級に登るなら3000mに対応した靴を履かなければいけないと思い、対応した靴を履いていた。しかし、経験していく内にその基準が曖昧な事に気がついた。2000m級・3000m級・3シーズン・4シーズンなど○○用というのはあくまで一つの基準であって、無視しても問題はないのだ。

「足首が弱いから」それは慣れの問題だ、ローカットにすれば歩行スキルが身につき挫かないようになる。また歩行スキルを学ぶことで、疲労軽減や安全性の向上、そして足で気持ち良く感じる快楽性を体感できるようにもなる。
「防水性が低いから」濡れると何か問題があるのか?肉厚のシューズは濡れると不快に感じるが、薄いシューズは気にならないしすぐ乾く。沢の中を歩けばひんやり気持ち良く、足の臭いも取り除ける。
「ローカットは石が入りやすいから」履き口がフィットしていればゲイターを付けなくても小石が入ってくることはあまりない。深いぬかるみでは泥が入ってくるが、後で洗えば良い。
「耐久性が低いから」確かにトレッキングシューズの方が寿命は高いが、短命のシューズを買い替え自身の山行に合ったシューズを探すのも楽しい事だ。耐久性が高くなるほど感触は低下していく、気持ち良さを求めるのであれば靴は消耗品として考えた方が良い。

「店員に薦められたから」

トレランシューズが普及しないのは、大型登山用品店が薦めないからなのではないか?ショップは安全性が高い物を売った方が信頼性を維持できる、下手にトレランシューズを薦めて怪我でもされたら客が離れていく。
というか、トレランシューズ=ランニングシューズという認識で取り扱わないのがおかしい、トレランシューズは軽くてグリップ性能が高い山靴であって、走らなきゃいけないという事はないのだ。
この状態は、過去のブラウザシェア現象に似ている。Windows(登山用品店)の規定ブラウザというだけで使われてきたIE(トレッキングシューズ)、他に優れたブラウザ(アプローチシューズやトレランシューズ)があるのに、中々シェアが変わらない。

小規模ショップはトレランシューズを薦めているが、絶対数が少なくGoogle Chromeのような脅威とはなっていない。ブラウザは現在はChromeがトップだが、アプローチシューズやトレランシューズがトレッキングシューズを抜く日はいつになることやら。。

ベアフットシューズのススメ

昨年の記事でも説明したが、私はベアフットやファイブフィンガーズが快楽道具として広く認知されることを望んでいる。

トレッキングシューズ ⇒ アプローチシューズ ⇒ トレランシューズ ⇒ ベアフットシューズ。ある部分を追いかけていくとベアフットシューズに終着する。ある部分とは『気持ち良さ』のことである。
「ベアフットシューズは走るもの、ランニングフォームや筋力を鍛えるもの」と認識を持つ人も居るが、私にとってベアフットシューズは自然を体感する為のシューズという認識だ。素足で触れると感触の伝わりが大きい、だからソールを薄くする。
理想は裸足なのだが現実的には難しい、裸足ではグリップ力が無く滑ってロスをしてしまったり、ガラス片などによる怪我の危険などデメリットが大きい。

この写真を見て「気持ち良さそう」と感じる人はベアフットシューズを是非試して欲しい。ソールの厚いシューズだと何も感じられないが、裸足や薄いシューズはあらゆる自然物を深く感知することが出来る。
裸足感覚

ベアフットシューズは色々なブランドから製品化されているが、山歩きに限定するなら『Vibram FiveFingers』は最高のベアフットシューズと言える。
私は今後これ以上のベアフットシューズが出る可能性は極めて低いと考えているが、その理由はグリップにある。山を歩く(走る)上で重要なのはグリップ力であり、特に下りではグリップ力が低いと転倒や滑落の危険がある。ソールの素材と形状、そして5本指という指が個別に稼働することで得られるグリップ、アウトドアソールブランドとしてこれまで培ってきた歴史と技術が生み出したこの構造は、おそらく誰にも真似する事は出来ないだろう。

Vibram FiveFingers - V-ALPHA


ビブラムファイブフィンガーズの2018年アウトドアモデルが出たので、昨年同様にポップアップショップに行ってきた。
ポップアップショップポップアップショップ

目当ての製品は『V-ALPHA』。この製品の特徴は軽さであり、昨年購入したTrek Ascentと45gの違いがある。差はインソールとアウトソールの厚み、それとアッパー素材によって軽量化している。

履いた感想は「軽い!薄い!」。トレックアッセントでも十分の軽さだったので、軽さによる恩恵はあまり感じられなそうだが、ソールが薄ければそれだけ気持ちよくなるのでその点は良かった。ただ気になるのはアッパー、擦った場合など耐久性がどのくらいあるのか?藪道歩きで気にする耐久性だと困る。
気持ち良さを増すために薄くする、でも薄くすると破ける可能性がある。ほんとファイブフィンガーズはコンドーさんに似ている(*¯ω¯*)

製品詳細・評価


フットウェア Vibram FiveFingers「V-ALPHA」

デザイン:★★★★☆
機能性 :★★★★☆
価格  :★★☆☆☆(2.5)
気持ち良さ度:★★★★★

◆スペック
重量  :136g (M43)
アッパー:50/50 wool / synthetic
ソール :[Outsole] 3.7 mm rubber (MEGAGRIP) | [Insole] 2mm Foam
カラー :[M's] Black, Military / Dark Grey | [W's] Black, Grey / Violet, Sand / Khaki
サイズ :[M's] M38-47 | [W's] W36-41
Shop Page(日本代理店)
Official Page


4点

機能性詳細


ホールド感(フィット):★★★★☆(4.5)
プロテクション性(堅牢性):★★☆☆☆(2.5)
グリップ力:★★★☆☆(3.5)
走破性:★★★☆☆

  • デザインはKSO EVOっぽい装飾です。デザイン自体は悪くはないのですが、出来ればアウトドアモデルは別のデザインにして欲しい
  • 足型は多分トレックアッセントと同じです、履いた感じは少し感覚が違いましたが、アッパーの素材によるフィット感や肌触りが関係していると思います
  • ホールド感はアッパーの素材が伸縮性があるのと、アウトソール形状(土踏まず部分の凹みが低い)が異なり、トレックアッセントに比べるとやや低く感じました。履き心地は悪くはないですが、トレックアッセントの方が肌触りが良いです
  • プロテクション性。薄いアッパー素材ですが特に問題は無さそうです。但し太い笹が生息する場所は気にした方が良さそうです(笹刈り跡)
  • グリップは低山で使用するには十分の機能性でした。岩場や沢ではしっかり止まり、濡れていても滑りにくい(メガグリップ効果)。アウトソールの凹凸が少ないので急な土面はやや弱いですが、性能的には一般的なトレッキングシューズと変わらないレベルです
  • 気持ち良さは非常に良いです。トレックアッセントと比較すると、ソールが薄くなった分感度が増していますが、山では大きな差は感じませんでした。道路(舗装路)の歩行は違いが大きく硬い路面を悪い意味でよく拾ってくれます
  • 防水性・速乾性。濡れやすく乾きにくい

Vibram FiveFingers - V-ALPHA
Vibram FiveFingers - V-ALPHAVibram FiveFingers - V-ALPHA
Vibram FiveFingers - V-ALPHA
Vibram FiveFingers - V-ALPHAVibram FiveFingers - V-ALPHA
Vibram FiveFingers - V-ALPHA

V-ALPHA(左)とTrek Ascent(右)の比較


V-ALPHA vs Trek Ascent
V-ALPHA vs Trek Ascent

V-ALPHATrek Ascent
重量 (M43)136g180g
ソール素材MEGAGRIPMEGAGRIP
厚み (OUT/IN)3.7mm/2mm4mm/4mm
アッパー素材50/50 wool / synthetic※Polyester + Spandex


【追記】数回このシューズを使用してみた感想
山では特に問題は無かったのですが、舗装路や未舗装路で長時間履くと痛みが生じました。Trek Ascentとの違いは意外と大きく、慣れるには時間が必要と感じました。
このモデルは極薄ソールなので、慣れていない人には苦痛や怪我をする恐れがあります。先ずはTrek AscentやV-TREKなどを履いてソールの薄さに慣らし(足裏強化)、その後に履くことをお勧めます。

ファイブフィンガーズ動画


ベアフットシューズを熱く語っている人(※Youtubeにリンクして字幕ON、設定で日本語を選択すると日本語の字幕が表示されます)。


柴犬が可愛い動画


個人的には、理屈云々ではあまり伝わらないと思う。「超気持ちいい!(by 北島康介)」を連呼しながら自然の中を走る動画を作れば普及効果は絶大だ。
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