丹沢のはぐれ低山(茨菰山・仙洞寺山)

山域や山塊の端に位置し、稜線が途切れていたり繋がりの悪い山を、群れからはぐれたように見えることから『はぐれ低山』と言う(ヤマラ用語)。
丹沢のはぐれ低山
「はぐれる」は【連れの者を見失って離れ離れになる。機会を失う。】という意味の動詞で、そのような状態のものを一般的に「はぐれ○○(物・者)」と呼んでいる。
はぐれには外的要因で仕方なくはぐれるケースと(偶然)、群れとは異なる考えや特性を持つことではぐれるケース(必然)があり、はぐれた子供(迷子)とはぐれっ子では意味合いが異なる。例を挙げるなら、はぐれメタルは前者、はぐれ刑事純情派の主人公は後者、はぐれ○○(者)と表題が付いているもは殆どが後者に当たる。

『はぐれ低山』は『はぐれメタル』と同様にやむを得なくはぐれてしまった山の事を言う。はぐれているように見える山は地殻変動など地形の変化によって偶然できたものである。
しかし、山(自然)を生物として捉えると、はぐれた姿は山が意思を持ち、まるで自己主張をしているようにも見えなくもない「俺は群れに染まらない、自分らしい山を表現するぜ」。理由は独立峰への憧れか、山域に不満があるのか、それとも逆に山域から見放されたのか、何かの目的を持ってはぐれているように見える。

はぐれ低山は山地の末端部で多く見られる。奥多摩の勝峰山や大仁田山や戸倉三山、奥高尾の能岳や鷹取山、道志山塊の石老山や嵐山、奥秩父の乾徳山など、これらの山はぐれ低山と言えよう。奥多摩の戸倉三山(小規模山塊)なんかはアップダウンの激しい地形になっているが、その異質で攻撃的な地形は「俺らは高尾でも奥多摩でも無い、おれらは戸倉ブラザーズだ!」という強い意志を持っているようにも感じる。

丹沢のはぐれ三馬鹿低山

丹沢にもはぐれ低山は存在する、北東部の宮ヶ瀬湖から津久井湖の間の一帯の山は主稜線から離れ孤立している。
個々の山の繋がりの悪さと地雷臭から、これまでは歩く価値が無いと判断していたが、近隣の未踏の山が少なくなってきた事と、万が一の良山の可能性もあるかもしれないので、今回はこれらの山を歩いてみることにした。

計画ルートは『堂所山 ⇒ 仙洞寺山 ⇒ 三角山 ⇒ 茨菰山 ⇒ 松茸山 ⇒ 南山』だったが、実際は問題が発生し後半の松茸山と南山は歩くことはできなかった。
感想は堂所山だけが良く、仙洞寺山と三角山と茨菰山は藪・不明瞭・景観不良の三拍子揃った酷い内容だった。印象としては、はぐれるべくしてはぐれた山、自分からはぐれたのでは無く、内容の悪さから丹沢グループによって窓際に追いやられた受動タイプのはぐれ者だった。「はぐれ」は悪いイメージがあるが、はぐれ低山でも良い山もある、今回歩いた津久井堂所山や以前歩いた津久井城山は魅力的な山だった。この違いは何なのか?同じ窓際族でも起業して成功する人と、何もせず留まる人の違いに似ている。
悪い原因としては、『三山』という構成が良くないのかもしれない、三人寄れば文殊の知恵とも言うが、ダメ山が3つも並んでしまうと、負の連鎖で改善する機会も失われてしまう。

「はぐれ三馬鹿低山よ、大志を抱け!」今からでも遅くはない、三角山は無理っぽいけど、仙洞寺山と茨菰山は良山に生まれ変わる要素を持っている。道標と標識を設置し、コースを整備し、山頂の展望を良くすれば(伐採)、それなりに利用者は増えると思う。

    【丹沢北東部のはぐれ低山の評価】
  • 津久井城山:真面目(良)
  • 小倉山:やる気なし
  • 津久井堂所山周辺:真面目(良)
  • 仙洞寺山・三角山・茨菰山:やる気なし
  • 松茸山:不明(たぶん良)
  • 南山周辺:不明(たぶん良)
  • 南山の東にある大峰・向山・富士居山:不明(凄く気になる)

今年も道迷い全開(´・_・`)

今年一発目の道迷い、今回は(も)レベルの高い道迷いが炸裂した(点数は5点満点)。

1つ目は平代山からの下りでルートから外れてしまった。【1点】
2つ目は仙洞寺山の手前で別コースのテープに誘導されてしまった。【2点】
3つ目は三角山方面の分岐をスルーして別方向に下ってしまった。【4点】
4つ目はババ山を三角山と勘違いして別の場所から下ってしまった。【5点】
5つ目は松茸山の登山口の移動で逆走してしまった。【5点】
本日の合計点は17点、この数字はかなりヤバい。。

「今年こそは道迷い癖を直す!」と言いつつ、直すどころか年々グレードアップしているような気がする。。「私はGPSなんて要らない(キリッ)」なんて言ってるけど、実はGPSが本当に必要な人なのかもしれない(´・ω・`)

ルート



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距離:29.339km(ロード8.5km)
累積標高(登り):1984m
累積標高(下り):1839m
※距離・累積標高は道迷い分を含む
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


横浜線の相原駅から津久井湖まではランニング、ここ数週間のロードランで股関節が少し鍛えられたので、このままロードランの習慣を付けるようにしたい。今回は距離が10km未満だったので走った気分にはならなかった、最低でも15kmから20kmくらいは走らないと股関節のトレーニングにはならない。



途中ファミリーマートである物をゲットして登山口へ、津久井堂所山は複数の登山口があるが、中野神社口から入山した。



少し登ると防空監視哨(かんししょう)に到着した。説明看板によると、爆撃機を監視する為にこの監視哨は作られたとの事、B29・・・戦闘機も恐ろしいが、爆撃機はもっと恐ろしい、戦時中の空襲を想像するとゾッとした。アメリカは本土が攻撃を受けないからか容赦なさ過ぎる・・・



コース内容は中々良く、歩きやすく展望にも優れていた、堂所山からの展望が特に素晴らしかった。





宮標石からは西に進む、分岐の木の道標は文字がかすれていて見づらいが、平代山と記されている。


宮標石までは道が良かったが、西側はバリエーション化していた。不明瞭な箇所があり平代山から適当に下っていったら、私有地に下りてしまった。。




次は仙洞寺山へ。仙洞寺霊園の手前に登山道が記されていたが(国土地理院)、この道は無かったので仙洞寺霊園の脇から取り付いた(道標無し)。林道までは藪もなく明瞭だったが、急登箇所は落ち葉が多く歩き難かった。




林道から小屋が見えたのでそこまでは適当に登る。この人工物は「フォレスト21さがみの森」という施設でNPO法人が管理・運営しているらしい、この日は営業しておらず誰も人は居なかった。ここからはよく踏まれた道となり歩きやすくなったが、この道はさがみの森として整備されていて、途中からは道が悪くなっていた。

暫く藪尾根を進むが、仙洞寺山の山頂は見当たらない、仙洞寺や仙洞寺霊園から山頂には神社や石祠の類が建っていると思っていたが、そのようなものは無かった。
広いピークを注意して見ていると、樹木に「仙洞寺山」と書かれたテープが張ってあった。これが仙洞寺山・・・ひょとしてお寺だから簡易標識なの?いやいや、せめて木製の山頂標識くらいは必要だろ。可能なら、さがみの森の人に道を整備してもらい、山頂には立派な標識と如来像を置くのが良いと思う。




山頂からは藪が酷く不明瞭になった。不明瞭な道で困るのは偽テープの存在だ、いっそ何も無い方が有り難い。テープの信頼度は『赤>>他色>ピンク』であり、赤いテープは登山用のテープで正確性が高く、ピンクは一番疑うべき色だ。ここもピンクは支尾根に張ってあり、赤テープのみが正しい道を記していた。


林道に合流し、そこから三角山に向かうところでミスを連発した。
地形を考えず適当に下っていったら、人家に近づいていて方角を誤ったことに気が付く、急登を登り返して、林道まで戻り、地図を確認しながら歩いていくと三角点の部分が分岐となっていた(道標もテープもない)。



ここからLv5の道迷いスキルが発動する。分岐から下りると急な登りとなり、ピークには神社が建っていたが、私はこのピーク(ババ山)を三角山と勘違いしてしまった。。距離を考えていなかったのと、三角山は名のあるピークだから神が祀られていると思い込んでしまったが、普通に考えれば神を祀る山に「三角山」という失礼な名は付けない。



ランニングの途中で購入した『じゃぱりまん』をお供えしてから食する。「山で食べるじゃぱりまんがーいつもよりもおいしいー新発見!」


じゃぱりまんを三角山で食べていると勘違いしている私、下りルートを勘違いしている私、下った先の地形がおかしいと感じる私、現在地を見失い放心状態に陥る私・・・下った先は渡戸という地名で川が流れいたが、ルートの下山口には川は流れていなかった。勘違いのミスは切り替えに時間がかかるのが厄介だ、この時も思考が停止していまい数十分間ボーっとしてしまった。。

住民に道を尋ねようやく現在地を把握、車道を歩きルートに復帰した。


復帰した登山口から三角山は近いので、三角山をピストンする。通過地点はババ山から100m先の場所、勘違いの所為で大回をりしてその100mが4kmになってしまった。。
何度も道を間違え苦労して目指した三角山は標識すらない、電波中継施設が建っているだけの最低の山だった。。ピラミッドみたいな山はありえないけど、まさか三角点があるから三角山とはね・・・




お次は茨菰山。三角山の登山口の対面に林道の入口(ゲート)があり、この林道は茨菰山を取り囲むように敷かれている。この山には道標が無く、山頂にも標識は無い(個人作の標識がある)、この山は国有地となり林業の為に運用されているようだった。
取付点は外周の道の交差点を曲がった少し先にある。



道は激藪では無いが、トゲトゲの枝が体にまとわりつき不快だった(痛い)。山頂は荒れていて展望もない、仙洞寺山と似たような内容だが、三角点の上に乗せられた石の標識は洒落っ気があり良さを感じた。




茨菰山から先は歩きやすくなり景観も格段に良くなった。エンナミノ頭や柏原ノ頭は焼山と繋がるピークで、明らかにこれまでの山とは地形の違いが感じられた。







柏原ノ頭からは尾根通しに下っていく、林道と合流する箇所には「柏原登山口」の標識があったので、この区間(柏原登山口~エンナミノ頭)は一般登山道になっているようだ。



ここから次の松茸山登山口までは目と鼻の先だが、ここでまたもやLv5の道迷いスキルが発動してしまう。正しい方角は林道を右に進むが、私は左に進んでしまった・・・この日は道間違いばかりしていたので、どうせここもルート外と決めつけて現在地の判断を誤ってしまったのだ(アホ過ぎる)。。
途中で過ちに気が付いたが、酷い間違い方に悲しくなり歩く気力が無くなったので、山行を終了し近くのバス停から帰宅した。

この逆走と三角山での大回りさえなければ、計画ルートを歩けたのに・・・松茸山と南山は景観が良さそうだっただけに、悔やまれる結果となった。
Lvの高い道間違いは精神的ダメージが凄まじい、また間違いを連発するのも良くない、ミスがミスを呼びフルボッコ状態になってしまう。ミスは仕方ないが一日の合計点は10点以内に抑えたいところだ。


ルート評価


丹沢 北丹沢東部ルート

景観  :★★☆☆☆
ルート :★★☆☆☆
体力  :★★★☆☆(3.5)
アクセス:★★★☆☆


2点

※不明瞭な箇所が多いので、事前の下調べと縮尺が大きい地形図かGPSが必要です

景観は堂所山エリアと柏原ノ頭周辺が良く、それ以外は藪山で景観が悪いです、ピークの景観は堂所山以外は展望がありません。ルートはバリエーション区間が多く、進路を考えたり、歩き難かったりと障害があり気持ち良く歩くことができません。危険箇所はありません。

今回歩けなかった「松茸山」「南山」は景観が良さそうなので、この2つと「津久井 堂所山」を繋げたルートにすると良いかもしれません(+津久井 城山も良さそう)。

区間ルート評価


【津久井 堂所山エリア】

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★★☆☆(3.5)


歩きやすく景観も良いお手軽コースです。宮標石から西側はバリエーション(景観不良)となり、東側(天王山)が一般コースとなります。

【仙洞寺山・三角山】

景観  :★☆☆☆☆(1.5)
ルート :★☆☆☆☆(1.5)


展望のない仙洞寺山、電波中継施設が建っているだけの三角山、道は不明瞭で藪も多い・・・歩く価値の無いエリアです。

【茨菰山・柏原ノ頭】

景観  :★★★☆☆
ルート :★★★☆☆


茨菰山は悪い(星1)ですが、柏原ノ頭周辺は歩きやすく景観も良いです(星3.5)。

タイム


相原駅(6:44)~中野神社登山口(7:50)~堂所山(8:15)~【下山場所を間違える】~仙洞寺山霊園取付点(9:06)~仙洞寺山(9:48)~【分岐を間違えて下ってしまう⇒登り返し】~ババ山(10:55)~【ババ山を三角山と勘違いして別の場所から下ってしまう⇒下山先で現在地が解らず彷徨う】~三角山登山口(12:02)~三角山(12:24)~三角山登山口(12:41)~茨菰山取付点(12:57)~茨菰山(13:11)~エンナミノ頭(14:06)~柏原ノ頭(14:12)~柏原登山口(14:45)~【逆方向に進んでしまう⇒気力低下⇒山行終了】~鳥屋バス停(15:19)

その他の写真


201800121

北丹沢と東丹沢の境界線


茨菰山と仙洞寺山は一見「東丹沢」にも見えるが、地形図をよく見ると焼山から茨菰山へは尾根が繋がっている。焼山 ⇒ 茨菰山 ⇒ 仙洞寺山 ⇒ 津久井堂所山 ⇒ 津久井城山、故に津久井城山は「北丹沢」の東端となる。

宮ヶ瀬湖の北に位置する南山は茨菰山の稜線とは川(串川)で分断されていて、独立峰のようにも見えるが、過去には高畑山の尾根と繋がっていた可能性が高い。丹沢山や蛭ヶ岳を源流とする早戸川は大昔は北に流れていて、高畑山と南山の間には尾根が在った。それが徐々に削られて、中津川と合流して宮ヶ瀬湖が出来たのかもしれない。

そう考えると南山や小倉山も北丹沢となり、中津川が北丹沢と東丹沢の境界線となる。


【追伸】
南岸低気圧で東京も大雪となった、山間部はどのくらい積もったのだろうか、次の山行が楽しみだ。
草津白根山が噴火、白根山ではなく活発化していない本白根山が噴火した。気象庁は噴火警戒レベルを1からレベル3に引き上げたそうだが、警戒レベルの信憑性の低さが露呈した。レベル1(活火山であることに留意)で噴火するって事は、全ての活火山に危険があるという事になる。
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