草津よいとこ Pt.1(白根山)

今年の秋は雨続きで紅葉を見ていない、「燃えるような紅葉を一度は見たい!」そう思い草津に行ったら既に終わっていた。。
草津よいとこ(白根山)Pt.1
高山の紅葉は9月下旬から10月中旬なのは解っているが、雨で山に行けないとその期間は時間が止まっているような感覚になってしまう。前も紅葉を見るつもりが完全な雪山で、早々に帰宅したという事もあった(失敗から学ばないタイプ)。
今回はうっすら雪が付いている状態で、2日目は雨から雪となり燃えるどころか凍えるような景色となっていた。白い景色はそれはそれで美しいのだが、出来れば秋色のグラデーションを見て季節感を感じたかった。

山行計画


紅葉の美しい山、アルプスは終わっていそうだったので、もう少し標高の低い山域を考えた。紅葉 ⇒ 暖かい色 ⇒ 温泉・・・「温泉といえば草津!」という事で草津の山を歩くことにした(草津の山は初めて)。
ルートはいつものように国土地理院の地図で作成した、初めは何も考えず谷川岳までルートを伸ばしてみたが、3日間という日程、最近は山に行けず体力が落ちている事、久々の重荷(今年は30Lでの幕営山行ばかり)という点を考慮して、草津温泉を周回する約60kmのルートとした。

ルート(3日間)



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【3日間】
 距離:68.022km
 累積標高(登り):4630m
 累積標高(下り):4701m

【Day1】
 距離:24.895km
 累積標高(登り):2039m
 累積標高(下り):1371m
 ※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


1st DAY ☀


五時過ぎに道の駅を出発、殺生河原遊歩道まではショートカット路がある筈だが、暗くて道が解らず大回りをした。国道の脇の道を入っていくと『殺生河原遊歩道』となり、暫く林道を進むと登山口となる。



空が明るくなってくる、紅葉した樹木から立ち上がる湯けむりを見て、ここが山岳温泉地ということを認識する。




途中谷筋を巻く箇所があるが、この景色が美しかった。陽が当たれば枯れ木も紅葉しているように見える、情熱的で落ち着きがある景色にテンションが上がってくる、今日はいい景色が見れそうな予感がする。




アンビエントに曲を切り替えて日の出タイムを満喫する。なぜこの時間帯はこんなに幸福感を感じるのだろうか?危険な事をしている訳でもないのに生命感を感じるのはとても不思議だ。



殺生河原は見晴らしがよく、目の前には草津白根山が姿を現す。ここまでの緩い勾配の道である程度は山容(地形)を理解していたが、予想していたよりも穏やかな事には少し驚いた。同じ白根でも日光とは似つかず、近くの浅間山のような険しさもない、山頂まで国道が通っている点からもこの山が広くなだらかな地形ということが窺える。



殺生河原から少し登ると富貴原の池があり、その先は分岐でロープウェイのコースと合流する。分岐までは早い時間帯ということなのか誰にも会わなかったが、分岐からは多くの人が歩いていた。どうやらこの山は車やロープウェイで登るのが主流で、下から登る人は少ないようだ(良コースなのに勿体無い)。





分岐から尾根通しに登っていくと樹林帯に入っていく、このまま樹林帯の中がピークになっていると思っていたら、樹林帯を抜けた先に絶景が待ち構えていた。
「すっ、素晴らしい!」思わず声が出るほどにこの景色には感動した。木枠の道がアクセントとなっていて、これの有無で大分印象は変わってくる、山頂に道が続いている絵は美しい。



草津白根山とは「本白根山」「逢ノ峰」「白根山」の三山を指し(鳳凰山と同じ)、この本白根山が本峰となるらしい。本白根山は「本白根山展望所」、白根山は「湯釜展望台」と山頂は危険地帯となっていて登ることは出来ないが、魅力的なピークでも無いし展望台からの景色で十分満足できる。





本白根山展望所から下り、ロープウェイの山頂駅付近の急登を登ると、逢ノ峰に到着した。逢ノ峰のすぐ下には駐車場があり、ここに車を駐めて歩いている人が多く、大きなザックを背負っている私は場違い感を感じた。。






白根レストハウスからは芳ヶ平に進む予定だったが、ここにも白根山があるという事でレストハウスに荷物を置かせてもらい空荷でピストンした。湯釜は弓池とは水質が異なり火山活動の活発化が見受けられた、御嶽山の噴火はまだ記憶に新しく長居してゆっくり景色を楽しむという気にはならなかった。



白根レストハウスで登山届を提出した、基本的に登山届は出さないが、御嶽山の捜索難航の件もあり提出することにした。
芳ヶ平までの道は車が通れるダート道だったが面白さを感じた。こうやって山というのは形成されていくのか(火山の場合)、火山活動で地盤が隆起や沈降し、山が形成されていく、湧水の通り道には溝ができ沢や谷が深くなると、尾根が出来上がってくる。




湯釜の東のピークはまだ山名が付いていないようだが「白砂嶽」というのが合いそうだ(野反湖の南東に200名山の白砂山があるからお尻を嶽にしてみた)。


芳ヶ平ヒュッテは平原と湿地帯に囲まれた場所で野営場もある。今回はルートの関係で立ち寄りとなったが、次回は夜空でも楽しみながらテン泊をしてみたい(暖かい時期に)。



芳ヶ平から渋峠までは約300mのアップとなる。コースの序盤はガレ道となるが、とても良く整備されていたお陰で楽しく歩くことができた。荒れている箇所だけ整備するのではなく、ちょっとした段差にも配慮がある、「どうやれば楽しく歩けるか」そういった思いが感じられる道はまた歩いてみたいという気持ちになる。「Nice work!」





渋峠から横手山までは登山道が無くスキー場のゲレンデを登っていくが、この登りは体力的にキツかった。。スキーコースは楽しさを全く感じないから極力歩きたくない。



横手山からの道で迷ってしまう・・・道路に「四十八池」と記されていたのでその方向に進んでいくとゲレンデとなっていた。すぐに登山道に入ると思っていたが一向に見当たらない、うねうねしたスキーコースで地形や進行方向が解らなくなり、不安になって山頂に引き返す事にした。山頂からは登山道は無く、横手山頂ヒュッテの人に道を聞いたら、そのゲレンデの道で合っているとの事だった。。
無駄に時間をロスしてしまったが、正しい道を知ることができて良かった。もし、尋ねる人が居ない時間帯だったらここで敗退していた可能性も高い(お仕事中に細かく丁寧に道を教えて頂きありがとうございました)。


スキーコースを歩くのはつまらなかったが、景観はなかなか良かった。



横手山ヒュッテから鉢山・四十八池の道は、暫くゲレンデを歩き、一つ目の道標(写真左上)から登山道に入るとすぐにまたゲレンデに出る(写真右上)。そこから数百メートル進むとピンクテープがあり道標も立っている(写真下)。



登山道からは展望は無くなり雪融けで泥濘んだ地面を気にしながら進んでいく。草津峠は国道の交易路が危険で別に作った道らしいがどう考えてもこの道の方が危険だと思うのだが。鉢山は名前からお鉢巡りができる展望の良い山を期待していたが、樹木に覆われた景観不良の山だった。





初めは頑張って泥地帯を回避していたが、途中からはどっぷりハマって泥だらけになってしまった。。


鉢山に15時、四十八池には15時半に到着した。もう少し早い時間に着いていたら、志賀山を周って大沼で幕営しようと考えていたが、この時間なので四十八池で幕営することにした。




指定地以外での幕営は動物に襲われないかという不安があるが、計画時や移動中はそう感じても山に入ってしまうと気にならなくなる。四十八池や景観や踏み跡の状況から察するにここは利用者が多そうだ、日中大勢人が来るような場所は基本的に動物は寄り付かないし、人間に対する恐怖感も持っている(人が少ない山は危ない)。
四十八池には立派なトイレがあり室内に張るのが安全だが、閉鎖していたので東屋の脇に設営した。日が沈む前の時間帯に寝そべって休んでいたら「グゥゥゥゥ」という鳴き声が聞こえたが、あれは何だったのだろう?熊っぽい感じはしなかったから多分小動物だと思う。


2日目に続く

ルート評価


区間ルート評価


【草津温泉~白根山】

景観  :★★★★★
ルート :★★★★★


殺生河原手前の巻き区間、殺生河原、本白根山展望所、逢ノ峰・レストハウス付近の景観が良いです。ルートは急勾配は少なく歩きやすい内容で危険箇所もありません。

【白根山~芳ヶ平~渋峠】

景観  :★★★★☆
ルート :★★★☆☆(3.5)


芳ヶ平までの独特な景観、癒やし度の高い芳ヶ平の平原、芳ヶ平に宿泊しゆっくりと時間を過ごすプランがお薦めです。芳ヶ平に行く際は登山届の提出が必要となります(レストハウス)。

【渋峠~横手山~鉢山】

景観  :★★☆☆☆
ルート :★★☆☆☆


その前が良いということもあり星2つの低評価と感じました。見どころは・・・特にありません。横手山から草津峠までは一部ゲレンデ内を歩くことになります(山行記録参照)。

タイム


【Day1】道の駅(5:10)~殺生河原登山口(5:49)~殺生河原(6:48)~富貴原の池(7:33)~本白根山展望所(8:42)~逢ノ峰(9:32)~白根レストハウス(9:42)~湯釜展望台(10:10)~白根レストハウス(10:30)~芳ヶ平ヒュッテ(11:13)~渋峠(12:43)~横手山(13:12)~【道迷い】~草津峠(14:41)~鉢山(15:07)~四十八池(15:30)

その他の写真


20171103-05

幕営地について


このエリアは上信越高原国立公園となり、テントの設営は原則として指定地以外は禁止となっている。
幕営地に関しては色々とグレーな部分があり、「闇テント」など非難の対象になることもある。ただ、法令を順守すれば行動範囲は限られてしまうので、冬山など場合に寄っては、無許可や指定地以外での幕営をしているのが現状だ。

実はこの『自然公園法』は宿泊や幕営についての規制には特に触れていない。特別地域に関する二十条には『工作物を新築してはならない』と記されているが、一夜限りの仮設テントは該当しないと思われる(住み続ければ抵触)。
この法律の趣旨は、景観の維持(自然保護)という観点で作られていて、問題となるのは自然破壊行為である、なので幕営地云々というよりは保護について理解する必要がある。

なぜ指定地を定めているのか?
指定幕営地は山小屋が管理していて、無人幕営地というものは存在しない。もし誰も管理しない更地を作ったらどうなるか?注意する人が居なければマナー違反や迷惑行為が横行し、景観は荒れ焚き火で山火事なんて事も十分起こりうる、またトイレも無く一箇所に集中して排泄すれば生態系に大きな影響を与える。要は人が管理することで自然を保護しているのだ。

指定地以外の幕営が黙認されるのはいくつか理由があり、ガチガチに規制してしまうと利用者が減ってしまい、自然保全や観光に影響する恐れがある事。人が多く集まればマナーは低下するが、各自が好きな所で幕営し分散すれば自然破壊も起こりにくいという考え。それと「もっと場所を増やせ、山小屋は全て通年営業にしろ」と管理上の問題などがあり、黙認していると思われる。

指定外幕営のススメ

指定幕営地は水場や売店など利便性や安心感があるが、指定外は静かで自然を感じられる点が良い。マナーは人に対してではなく動物や自然へ、動物の迷惑にならないようにひっそりと幕営しましょう。
一般的には認められない行為なので、人に説明する時はただし書の『ただし、非常災害のために必要な応急措置として行う行為は、この限りでない』を利用して、「すいません、予定していない緊急事態だったので(汗)」と回避するのが良いでしょう。

公園内には特別保護地区内と特別地域(第一種・第二種・第三種特別地域、普通地域)に区分され、禁止事項が異なります(進入禁止など個別のルールがある場所もある)。例えば、焚き火は特別保護地区内はダメだけど特別地域なら可能、山菜狩りはダメ、藪漕ぎも傷つけないように歩かなければならない。

自然公園法
各国立公園の地種区分
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