ニシタンは人が少ない(高松山と大野山)

丹沢は人気の偏りが顕著で表丹沢以外は人が少ない、利用者数は表丹沢>>東丹沢>>西丹沢≧北丹沢という感じだろうか。
ニシタンは人が少ない(高松山と大野山)
隔たりの理由はアクセスとコース状態にあると思われる。アクセスはバスの本数が少なかったり、駐車場は無かったり主要道路から離れていたりとアクセスに難がある。コース状態は千メートル付近の標高だが、それ以上に感じる程に険しく、稜線(尾根)のアップダウンも激しい。その為、お手軽ハイクを好む人には敬遠され廃道化しているコースが多い。
北丹沢はアクセスの問題、西丹沢はコース状態があまり良くなく、良景観で楽に歩ける富士周辺(御坂山地)の存在も不人気に影響しているのだろう。

これだけ広い山域なのに人気が集中するのはよろしくない。蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳・大山の丹沢四天王、その次に人気の鍋割山・檜洞丸。鍋割山の人気が『鍋焼きうどん』だとすると、食で釣るのも良いかもしれない。ピークじゃないけど、水流を活かして『そうめん屋』『蕎麦屋』でも営業したら新たな人気コースが生まれるかもしれないね。

今回の山行で出会った人は、尺里峠からの登りで一匹、高松山で一組、秦野峠の手前で一人、大野山で二組という結果だった。一体ハイカー達はどの山に登っているのか?基本的には人が少ないコースの方が好きだが、偶には人気コースも歩きたいものだ。

ルート


新松田駅を起点として、高松山 ⇒ シダンゴ山 ⇒ 日影山 ⇒ 大野山 ⇒ 不老山 ⇒ 駿河小山駅というルートを計画していたが、体調不良でシダンゴ山と不老山は中止となり、大野山から谷峨駅に下った。(計画当初は不老山から三国山を経て大洞山まで縦走したかったが、60km近い超ロングルートだったので不老山とした)。

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距離:24.446km
累積標高(登り):2025m
累積標高(下り):1916m
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


新松田駅では多くのハイカーが下車していたが、殆どの人が御殿場線に乗り換え、ここから歩く人は私一人だけだった。。国道246号に出ると大きな富士山が姿を現す、大磯丘陵と箱根・丹沢に囲まれた扇状地のような足柄平野の景色は、独特で落ち着きがある。


国道から最明寺史跡公園までの道は、先の交通量の多い国道とは異なり、長閑な景色が展開する。普段車道歩きには楽しさを感じないが、この道は遊歩道のような自然の美しさが感じられた。




最明寺史跡公園は池まである癒やし度の高い緑地公園だった。しかし、こんなに素晴らしい景観の公園なのに駐車場には一台の車のみ・・・ヤマヒル注意の看板があったので、ひょっとしてヤマヒルの時期だから人が居ないのかと不安になってきた(結局ヒルの被害には遭わなかった)。
『丹沢=ヤマヒル』とルート回避や対策をするのが普通だが、私にはその意識が無い。先日の東丹沢山行でも、「この辺はヤマヒルが多いんでしょ?」と訊かれ、「この辺は居ないんじゃないですかね(適当)」と返し、それを聞いていた別の人が「この辺は多いんですよ」と答えていたくらい、その存在を忘れている。過去に焼山でヒルにたっぷり血を吸われているのだが、教訓を得てないというか、まぁ吸われたらその時に対処を考えようと脅威には感じていない。
またマムシも同様に気にしていない、基本的には奴らは素早く回避能力が高いから、藪道でも踏みつける事は限りなく低いと楽観的に考えている。

最明寺史跡公園内と、尺里峠に続くコースは起伏の少ない歩きやすい道で景観も優れていた。一度人家に下り暫く生活道を進んでいくと尺里峠(第六天)に到着した。








尺里峠からは登山道となり、尾根通しに登っていくと高松山のピークとなる。
途中前方から何かが近づいてきた、どうやら犬のようだが野犬なのか飼い犬なのかは判別ができない。犬も私の存在に気が付き、暫く一定の距離で見つめ合う。襲ってくる様子でもないので、敵意がないことを示し、構おうと呼んでみたがそのワンコは近寄ってこなかった。首輪は付いていたから飼い犬のようだが、飼い主の姿は見当たらない。
このワンコは放し飼いでお散歩中なのか?それとも飼い主がどこかで遭難したのか?遭難なら私に助けを乞う行動をする筈だから、多分お散歩犬なのだろう。それにしてもこの犬種だから安心できるけど、ピットブルやボルゾイが山で放し飼いにされていたら命の危険を感じるだろうね。。




山頂までのコース内容は普通だったが、高松山の山頂は素晴らしかった。広い草原からは街や山が一望でき、遠くまで見渡せた。しかし、天気が崩れ曇り空になっていたので残念ながら富士山を拝むことはできなかった。






高松山からは尾根を北上して分岐からシダンゴ山をピストンする予定だったが、尾根道の景観不良でテンションが下がり、また昨日長距離ランニングをした疲労感が残っていてペースが落ちてきたので、シダンゴ山は中止し分岐から林道秦野峠に下った。





林道秦野峠から少し登ると秦野峠となる。秦野峠は『秦野』の名が付く峠なので交通の要所を想像していたが、細い尾根の合流点で「これが峠?」という場所だった。険しく深い山中に位置しているし、こんな所に昔の生活道があったとは想像しにくい。



秦野峠の道標にはマジックで「日影山」と書かれていて、ここからは破線コースとなる。危険箇所は無いが部分的に不明瞭な箇所があり、林道の合流点付近は少し解り難かった。このコースは尾根の両脇に鹿柵が設置されているので、柵沿いに歩いていけば遭難することはない。




林道から見えるピークが日影山で、山頂はその名前に相応しい陰気な内容だった。日影山は「ブッツェ平」という別称があるが、山頂には『ブッシュ平(藪山)』となっている、どちらが正しいのか?ブッツェってドイツ語?



日影山からは竹が生息し、所々道は竹藪に阻まれる。竹といっても太い幹の竹ではなく、笹薮なのでそこまで歩き難いという事はない。
竹藪以上に悩まされたのが鹿柵だった、日影山までは尾根に並行して設置してあったのに、暫く進んだ所では尾根に対して垂直に、塞ぐように設置してあったのだ。穴の空いた箇所を潜り抜け、その先も柵の迷路で進路に悩んだ。笹薮よりも嫌らしい『柵藪』、破損や穴が空いていたりと機能として欠陥してるし、有刺鉄線で怪我する恐れもあるし、こんなものは撤去した方がいいと思う(適切な場所に設置)。




丹沢湖の分岐からは一般登山道となり、柵地獄からも解放される。分岐から暫く進むと林道に合流し、林道の交差点(イヌクビリ)ではこれまでの閉鎖的な景色から一転して大眺望が広がっていた。舗装された道で人工的な部分は多少目に付くが、これまでの景色のギャップもありこの景色には感動した。





山頂からの眺めも素晴らしく、実際は険しい西丹沢の山容も、広い草原から見える所為か穏やかに感じられた。ただ眺望は良いのだが、設置物のバランスが悪くせっかくの素材が台無しという感じがした、とりあえず山頂の道まで舗装するのは止めた方が良い。





大野山の次は不老山の予定だったが、ペースが遅れ体力的にも限界だったので、大野山を最終目的地として谷峨駅に下った。谷峨駅までのコースは展望が良く景観は非常に良かったが、整備不良で狩った草が地面に放置してあるのが汚らしく感じだ(風呂場やプールに落ちている長い髪の毛の様で)。狩った草はいずれは土に還るのかもしれないが、整備は安全面だでなく景観にも配慮するべきだと私は思う。








JR御殿場線ってワンマン運転なのね、谷峨駅は自動改札機も駅員さんも居なくて、松田駅で自己申告し運賃を支払う仕組みになっていた。沿線の人口は多そうだけど意外と利用者が少ないのかな?

ルート評価


丹沢 高松日影大野ルート

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★★☆☆
体力  :★★★☆☆(3.5)
継続性 :★★★★☆
アクセス:★★★★☆


3.5点

最明寺史跡公園のコース・高松山山頂・大野山の景観が良く、それ以外は普通、若しくは悪いです。ルートは高松山からジダンゴ山分岐の激しいアップダウン、秦野峠から丹沢湖分岐までの不明瞭な道と歩き難い箇所があります。
継続性は高く、秦野峠から檜岳・雨山峠方面、丹沢湖から権現山や不老山のコースに継続が可能で丹沢最西端の大洞山まで伸ばすことができます。アクセスは車だと駐車場所が無いので電車が良いでしょう(松田駅にはパーキングがある)。

区間ルート評価


【最明寺史跡公園~登山口】

景観  :★★★★☆
ルート :★★★☆☆(3.5)


このコースはピークはありませんが、緑豊かな景観と緩い勾配で気持ち良く歩けます。国道246号から最明寺史跡公園入口までの道も長閑な風景で癒やされます。

【尺里峠~高松山~シダンゴ山分岐】 高松山の山頂はオススメピーク

景観  :★★★☆☆
ルート :★★☆☆☆(2.5)


高松山は眺望に優れ、広い草地でゆったり景色を楽しめる山頂です、ピクニック目的でのんびり過すのも良さそうです。高松山からシダンゴ山分岐までのコースは景観不良に加え、勾配も強いので、シダンゴ山を目的地とするなら尺里峠に戻って宮地山経由のルートの方が良いかもしれません。

【秦野峠~日影山~丹沢湖分岐】

景観  :★★☆☆☆
ルート :★☆☆☆☆(1.5)


この区間は景観不良で展望箇所もありません。コースは不明瞭な箇所が多く、基本的には鹿柵内を歩きますが、丹沢湖分岐付近は鹿柵で尾根道が塞がれているのでその部分は柵を潜ることになります。注意箇所は「林道合流点の下り」「日影山からの下り」と「丹沢湖分岐付近の鹿柵」。

【大野山~谷峨駅】 大野山の山頂はオススメピーク

景観  :★★★★☆
ルート :★★★☆☆(3.5)


※谷峨駅から山北駅までの周回するコースがあります

大野山山頂・イヌクビリ(林道交差点)・大野山から谷峨駅方面の林道までのコースの眺望が良く、山北町の美しい景色と丹沢の山々を望むことができます。ルートは丹沢湖分岐から林道に出て、そのまま林道が山頂まで続いているので、山歩きとしては満足度が薄れます。山頂から谷峨駅までは登山道となり景観は良いのですが、整備不良な点が気になりました。

タイム


新松田駅(8:00)~最明寺史跡公園(8:50)~高松登山口(9:21)~尺里峠(9:37)~高松山(10:07)~ヒネゴ沢乗越(10:26)~分岐(11:09)~【悪路・体調不良でシダンゴ山中止】~林道秦野峠(11:28)~秦野峠(11:46)~日影山(12:37)~分岐(13:21)~大野山(14:28)~谷峨登山口(15:24)~谷峨駅(15:44)

その他の写真


201700903

侵入防止柵(鹿柵)の設置について


柵は山中には不必要ではないか?貴重な植物が生息している訳でもなく、農作物の被害対策ならその周辺だけでいいと私は思っている。
動物の立場で考えると、一方的に自分たちの住まいに壁を作られるなんて余りにも理不尽だ。そもそも『大地=人間の物』というのがおかしい、山は動物の住まいであってその住民の生活を考慮するべきだ。これだけ開拓して動物の住まいを奪っているのだから、動物からしたら「どこまで侵食するつもりなんだ(怒)」という気持ちだろう。

植生保護や生態系の維持というのも意味がよく解らない、絶滅しそうなら保護して、そうでなければ無下に扱う。絶滅は進化の過程でもあるから、阻止することは自然の摂理に反すると考えることもできる。まぁ、人間を絶滅させないという気持ちもありそのような発想が生まれるのだろうが、それはエゴに過ぎない。
でも山歩きもエゴと言えばエゴだから、「動物が静かに暮らせるように山歩きを止めろ!」「登山道整備を止めて全て藪道でもいいのか!」と言われると・・・うーん、それも困るのである(´・ω・`)

『最小限の整備で動物に迷惑の掛からない環境』これが私の理想である。

100年後の山歩き

ペーパーレスや集合住宅の人気で木材の需要は低下し、集落は減少し都市部に人口が集中している状況から、今後山はどんどん荒れていく可能性が高い。
数十年経てば団塊世代の山のぼらー達は引退し、登山人口は激減する。利用者が減れば営業小屋は無くなり未整備の道も増えてくる、また集落が無くなれば道路も廃道化していき、登山口までのアクセスも難路となる。

人間の管理していない動物達のユートピア。一見想像すると、藪道と格闘し全く楽しめていない自分の姿が目に浮かぶが、広範囲に広がる人界とかけ離れた大自然の景色という点では魅力を感じる。『サバイバルでアドベンチャーな山行』、これこそ自然を一番感じられるスタイルなのかもしれないね(今のところサバイバル登山には興味は無い)。
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