迷い人と迷丘陵(房総丘陵縦走)Pt.2

終わらない道迷い、2日目もハイレベルな道迷いが炸裂する。
迷い人と迷丘陵(房総丘陵縦走)Pt.2

ルート(3日間)



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距離:115.718km
累積標高(登り):6923m
累積標高(下り):6937m
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


2日目:くもり時々晴れ「遥かなる金比羅の道」「幻のじねんじょ丼」


明るくなったおんだら山、清々しい朝の空気に眺めの良い景色、ここで幕営したのは正解だった。今日は遅れを取り戻すために5時前に出発した。


次のポイントの『山名金比羅山』までは、山道と車道を使って歩いて行く。入ったり出たりと正直面倒くさいが、車道を歩き続けると精神的に疲れるので、内容が悪くてもできるだけ山道を歩きたい。






昨日の藪漕ぎ祭りで手足は傷だらけ(範馬刃牙みたい)、あと昨日の時点で足の裏に豆ができてしまい(両足の同じ箇所に)、車道を歩くと痛みが生じていた。
原因は長い車道歩き、それと靴下に問題があった。履いていた靴下はアーチをサポートするタイプの物で、横アーチを作り出す構造が足裏の前面に隙間を作ってしまい、それが摩擦を起こして豆ができたようだ。基本的に足裏はべったりつけて歩くので、強制的にアーチを作られるといつもと同じように歩けずに、逆に疲労を増長させてしまう。
とりあえずティッシュで痛みを軽減し、幕営地についたら水を抜くことにした。


計画していた山道区間は部分的に通れない箇所があった、一部は道を間違えたのと、遅れが出ているので大回りする山道は車道に変更した。
長い移動の末ようやく山名金比羅山の取付点に到着、『百姓屋敷じろえむ』という食事処から取付き、山名金比羅山を目指した。そして、この山名金比羅山の道で本日最大の道迷いが発生した。

じろえむの脇の道(右)を上り、養鶏場から少し登った所のフェンスを越えると山道があった。多分じろえむの左から入るのが正解だったようだ(衛生上養鶏場は通らない方がよかった)。



そこからは尾根通しに進んでいく。尾根は広くなったり細くなったり、また湾曲した尾根なので複雑でわかりにくい、一応テープは張ってあるが間隔は遠く気休め程度にしかならない。途中からはテープが見当たらないので、うっすらとした獣道を頼りに進んでいった。そしてその獣道を暫く辿って行くと林道に合流した。
「この林道はどの林道だ?」地図を開いて現在地を確認する。獣道は尾根に対して南東(右)に逸れた感じがしたが、尾根の南側には林道は通っていない。林道が通っているのは尾根の北西、でも北に進んだ記憶は全く無い。
とりあえず林道を進んでいく、現在地は不明だが、進めば何かしら目印はあるだろう。しかし、進んでも進んでも目印は見つからない、地図の林道と照らし合わしても進んでいる方角がおかしい。「一体ここはどこなのか?」



山間を下っていくと林道の交差点に着いた。現在地がわからずそこで悩んでいると、車で下りてくる人が居たので手を上げて道を尋ねることにした。その人の話を訊いて、大まかな現在地とこの不可解な状況を理解した。この林道は尾根の南東に位置する林道で、最近作られた林道なので地図に記載されていなかったという事だった(航空写真の実写地図なら写っている)。
山名金比羅山に行きたいと言うと、その人は丁寧に地図まで書いて説明してくれた。これでやっと山名金比羅山に行ける・・・


ってこの道は無理でしょ!!


まぁ頑張れば行けないこともないかもしれないが、距離感が解らないと流石に突っ込めない。谷筋で地面はぬかるんでるし、堆積した倒木をザックを背負って抜けるのは大変だ。せっかく教えてもらったがこの道を進む気力はないので、林道を引き返す事にした。

林道から車道に合流し、その車道を進んでいくとデジャヴが起こった。「この景色はどこかで見たことがあるなぁ」



山名金比羅山へのルートは3つ、真ん中の尾根道はまた迷う可能性があり、右の林道もポイントに繋がっていない。残すは左のルート、地図では林道でポイントまで繋がっているように見える。
がしかし、この左ルートも難路だった。広田ダムまでは林道となっているが、そこからは藪道となる。途中まで沢を詰めていき、方角が怪しくなってきたので、急な崖を登って尾根を越えると海老敷金比羅山に通ずる林道に合流した。





林道の交差点付近(峠)が山名金比羅山の登山口となるが、登山口は深い藪に覆われていた。
藪漕ぎをして登っていくと、藪の中にみすぼらしい祠が建っていた。「あれだけ苦労してやっと辿り着いたのにこの結果・・・」容易に登れそうで登れない、そして内容も最悪の山名金比羅山は、まるでぼったくりバーのような丘だった。。




【今日の珍迷い】山名金比羅山までの道迷い(難度Lv10)

縦に走る3本のストライプ、アディダスラインがクールである。あと少しで到達できそうなのに引き返す点が素晴らしい。


山頂からは北側の林道に下り(ドコモ電波塔)、そこから大日山の登山口に移動した。
昨日は水を補給していないので水が尽きてきた、大日山に入る前にどこかで補給しなければならない。登山口近くを歩いていると民家の人が庭仕事をしていたので、厚かましいお願いをしたところ、何とミネラルウォーターを頂いてしまった!
南房総の人は、私が鈴を鳴らして歩いていても見向きもしない、一見ドライで壁があるような人に見えたが、話してみると優しい人が多かった。このお水の件もそうだし、何度も道を訪ねる事があったが、全ての人が事細かく「そこまでしなくても」というほど丁寧に道を教えてくれた。

水2Lゲットだぜ!これでもし山中で遭難しても一週間は生きながらえる。



大日山登山口には13時前に到着・・・9時には着く予定だったのに。。
このハイキングコースは人気があるようでよく整備されていた、今日は藪道ばかりだったので整備の有り難みを実感した。大日山はのんびり安らげる山頂でハイカーで賑わっていた。





大日山までのコースも良かったが、ここから御殿山までのコースも歩きやすく景観も素晴らしかった。このエリアは標高が300mを越えるので、丘陵では無く山稜となる(大日山が333m、御殿山が363m)。これまでの丘陵とは異なり道は強い勾配となり、景観は山らしい展望を望むことができた。






御殿山からは東側の登山口に下って、経塚山に進む予定だったが、ここで痛恨の道間違いをしていまい北側に下るのコースを進んでしまう。。山頂の手前に各方面に下る分岐があり、山頂は一本道となっていてのでこれを東のコースだと勘違いしてしまった。間違いに気が付いたのはそれから数時間後、山名金比羅山に次ぐ本日第二の道迷いが始まった。

東のコースは暫く下ると林道に合流するが、いくら下っても林道は現れない、この時点で間違いに気が付けば傷は浅かったが、特に気に留めることなくそのまま下っていった。
コースを下っていくと見晴らしの良い展望スポットに着いた。この景色は実際は北側の景色だが、私は間違いに気が付いていないので東側の景色と勘違いする。
その景色を見てこれからの予定について考え始めた。右に伸びるこれから向かう丘陵と経塚山らしきピークにはあまり魅力を感じない(実際は二ッ山や愛宕山を見ている)、行程に大分遅れが出ているし、経塚山から烏場山までの区間を歩くのは止めて登山口から高鶴山に移動するのがよいかもしれない。
そう言えば、計画ではこの付近の『みねおかいきいき館』で「じねんじょ丼」を食する予定だった、ルートを変更してここで食事をしてから高鶴山に向かうことにしよう。




登山口には幹線道路が走っている、川も流れているしこの道は国道410号で間違いない(実際は県道89号)。このまま車道を数キロ歩けば『みねおかいきいき館』に到着できる、昨日からあまり食べていない事ともうすぐ美味しい食事にありつける事からお腹が急激に空いてきた、「早く食わせろ」とお腹がグーグーと鳴り始める。

しかし、その空腹の音が満たされることはなかった。右手からのT字交差点を過ぎそろそろいきいき館に着いても良い頃だが、それらしき建物は見えなかった。古い情報でまさか潰れてしまったのか?営業時間の事もあるので近隣住民に道を尋ねると衝撃の事実が・・・

「そこは真逆の方向ですよ」

そこで山頂からのコースと車道の道を間違えた事に気が付いた。。今から移動しても営業時間には間に合わない、じねんじょ丼とソフトクリームはスパーの弁当とアイスに変わってしまった。。


【今日の珍迷い】御殿山からの道迷い(難度Lv6)

別コースでの勘違い下山はよくある事だが、そこからの車道の継続がGood!じねんじょ丼から弁当のグレードダウン、諦めて弁当を食べる姿に哀愁を感じる。


時間も遅いし、車道をこれ以上歩くのは辛いので高鶴山は諦め、伊予ヶ岳の登山口の『平群天神社』に移動しそこで幕営することにした。豆は血豆になっていたので、水抜きの処置をした。これで車道歩きも少しは楽になるだろう。



3日目に続く

ルート評価(個別)


【山名金比羅山】

景観  :★☆☆☆☆
ルート :☆☆☆☆☆


藪漕ぎが好きな人には良いかもしれません。

【大日山・御殿山】 オススメ

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★★☆


御殿山は眺望が良く、大日山は寛げる山頂、長すぎず短すぎずの丁度良い距離に、整備も良くされて歩きやすい。当日は歩いている人が多く、その人気が頷ける内容の良コースでした。大日山の登り(下り)コースは尾根コースと滝コースがあり、御殿山は北・東・南のコースがあります。私は東と北を間違えましたが、北コースの展望ポイントからの眺望が見られたのは良かったです。

タイム(Day2)


幕営地・おんだら山(4:45)~内房線踏切(5:09)~国道138号交差点(5:50)~交差点※1st(7:10)~取付点・百姓屋敷じろえむ(7:22)~【道間違い】~林道合流点(8:10)~【現在地をロストして彷徨う】~交差点※2nd(9:56)~山名金比羅山12:03)~大日山登山口(12:44)~大日山(13:15)~御殿山(14:16)~【道間違い】~御殿山登山口(15:02)~【目的の食事処に行けず・・・スーパーで弁当】~幕営地・平群天神社(17:18)

その他の写真


20170504

食料消費について


途中敗退してしまったので食料は大分余ってしまった。水分は自販機にお世話になることが多かったが、お陰で冷たく美味しい水分補給ができた。

朝昼晩食料水分
DAY1 ※水分は自宅からアクエリアス1Lと水500mlを携行
パン2つ(館山駅で購入)牛乳(館山駅で購入)
行動中未消費アクエリアス0.5Lとペットボトル(自販機)
カンパン1/3袋とベビースターラーメン小袋紅茶
DAY2 ※大日山登山口付近で水2L補給
ソイジョイ1本コーヒー
行動中弁当&アイス(夕方スーパーで購入)アクエリアス0.5Lとペットボトル(自販機)
ベビースターラーメン小袋ペットボトル(自販機)
DAY3
カップ麺(前日スーパーで購入)紅茶
行動中ぷるんぷるんQooカルピスシチリア産レモン1Lとペットボトル(自販機)×2本
帰宅して外食

    【携行食料の余り】
  • カンパン2/3袋
  • レトルトカレー×2個
  • ベビースターラーメン小袋×1袋
  • ソイジョイ×2個
  • ぷるんぷるんQoo×2個
  • カルピスシチリア産レモン1/3本

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