良いコースと悪いコース(奥高尾)

八重山・能岳コースの隣には聖武連山コースがあるが、それぞれのコースは天と地ほどの違いがある。一方は超オススメ、もう一方は非推奨、山そのものの良し悪しもあるが、整備や設計でこれだけの違いがあることも理解できる。
良いコースと悪いコース(奥高尾)
能岳から棡原橋に下ると登山口に聖武連山コースに誘導する道標がある、どうやら八重山ハイキングコースと聖武連山コースはひとつのハイキングコースとなっているようだ。
しかし、この聖武連山コースが酷かった。八重山ハイキングコースは非常に素晴らしいコースだったので、これに相当するコースだと思っていたから騙された気分で少々腹が立った。
景観不良・整備不良・山頂不良の極悪番長コース、八重山ハイキングコースで良くなった気分は、このコースで全て吸い取られ、次の目的地へ行く気力さえも奪われた。「持ってるものは全部だぜや!」気力をカツアゲする本当に恐ろしいコースだった。

それにしても、どんな意図があってこの2つのコースをくっつけたのか?コースってのは長くすればいいってものではない、気持ち良く終わらせる事が重要だ。

ルート


4月だというのに標高千メートルを超えるとまだ雪が積もっていて、歩きたいルートを歩けない。。コーヒー一杯で粘る客じゃないんだから、3月になったらさっさと融けて消えて欲しいもだ(。◟‸◞。✿)

という事で雪のない高尾の山へ。ルートは未踏の鷹取山・能岳・聖武連山をメインとしてそこから生藤山に移動して、和田峠から高尾主稜線で高尾山口駅までのルートを計画した。今回は山を楽しむ以外にも目的があり、一泊二日か二泊位の山行用で走れる30Lのサックを購入したので、そのテストも兼ねている(詳細は別記事)。
結果は鷹取山・能岳・聖武連山の3山のみ、天候と体調不良と上記モチベ低下で主稜線ルートは中止した。


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距離:19.085km
累積標高(登り):1449m
累積標高(下り):1471m
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


やっと春一番が来て暖かい気候に変わったが、今日は雨模様、予報では朝方止むとの事だったが午前中いっぱいまで雨は降り続いた。

鷹取山のコースは藤野駅から近いのが良い、陣馬山へのトンネルの入口を曲がり別のトンネルを潜ると藤野神社の入口となる。藤野神社までは道を間違えて右(東)尾根に入ってしまった、この道は踏み跡が薄く歩き難かった(明瞭な道を進み階段を登るのが正しいコース)。





暖かい空気と低気圧で高湿度となり不快感を感じる。少しの運動で汗がダラダラ、高湿度で汗は乾かずこれが気持ち悪くて耐えられない。また、湿度が高いと体温調節能力が低下し、体力の消耗も通常よりも激しくなる。その不快感と疲労感もあって、鷹取山までのコースは楽しめなかった。

コースは巻道が沢山あったが、これはこのコースがつまらない事を意味しているのかもしれない。初めて歩くコースなので巻道は使わず尾根通しに歩いていたが、これといって景観が良いこともなく、無駄にアップダウンを繰り返しているという感じだった。
岩戸山・小渕山・鷹取山とどのピークも殺風景で、あまり展望も良くなかった。雨で霧がかっていた事もあり、鷹取山の鐘を鳴らした時は虚しい気分になってしまった。








鷹取山登山口から八重山登山口に移動。車道歩きはなるべくしたくないから途中から山に入ろうとしたが、立入禁止の看板が立っていたので、仕方なく車道で八重山登山口まで移動した。



八重山登山口付近にはこのコースに生息している花について写真付きで説明してくれる、私は植物には興味が無いから読まなかったが、この配慮には感動した。事前に調べても詳細までは覚えられないし、こうやって直前で説明させると、意識して観察しながら歩くことができる。


序盤は沢筋の広い遊歩道となる、個人的には幅の狭い登山道の方が好きだが、ゆっくり森林浴をしながら歩くという点ではこの様な道の方が良いのかもしれない。
途中に『視覚の森コース』と『聴覚・嗅覚・触覚の森コース』の分岐が現れた。ディープハイカーの私は悩むこと無く、聴覚・嗅覚・触覚の森コースを選択した。それにしても五感の文字が表記されていた事には驚いた。




聴覚・嗅覚・触覚の森コースを歩いていくと、大きな説明看板が立っていて五感について説明されていた。説明には、五感で山を感じるという事はどのような事か、そしてそれを意識して鍛えようと書かれている。
ディープハイキングとは五感で感じるハイキングで、それを提唱する私はこれを見て驚嘆した。五感で感じる事は実際は誰でも行っている事で、特別な事ではない。しかし、それは無意識に行っていることで自覚はしていない。自覚する事でより感じられる、これがディープハイキングの真髄だ。
それをこのコースは解りやすく説明している。五感をとは何かを知り、意識して感じてみる、そうやって習慣的に行う事で無意識に五感を研ぎ澄ます事ができるようになるのだ。

山頂付近の看板には「五感の森の楽しみ方は、あなたの発想次第!どれだけ楽しめるかな」と書かれていたが、ホントその通りだと思う。同じ景色の同じ道でも、感じ方で満足度は変化する。技術を学んだり体力を付けることも大切だが、感じ方を養う事は一番重要だと私は思う。



コースに沿ってうねうねと登っていく、階段を登ると洒落た建物がありそこが展望台となる。雨空なので何も見えなかったが良コースを歩けたから特に不満はなかった、この景色は次に来た時の楽しみとしておこう。
展望台の先には鐘があり、その先の東屋が在る場所が八重山の山頂となる。能岳は八重山の隣のピークで、展望のない山だった。






能岳からは棡原橋のコースで下った。途中の樹林ゾーンでは道の脇に新芽が顔を出し始めていた、その小さな緑は可愛らしく美しかった、あと数週間で眩しい新緑が訪れる(*´~`*)




棡原橋からは聖武連山へ。このコースは久々というか、これまで登ってきたコースの中でワースト1と思わせる程の糞コースだった。。八重山ハイキングで高揚した気分はここでどん底に、高湿度で疲労感も感じていたので、予定ルートは中止して上野原駅まで歩いて帰宅した。





ルート評価


奥高尾 鷹取山・能岳・聖武連山ルート

景観  :★★★☆☆
ルート :★★★☆☆
体力  :★★★☆☆(3.5)
アクセス:★★★☆☆(3.5)


2.5点

※鷹取山と能岳のコース間は2.5km程離れています、途中に在る山(462m峰)は私有地のようで立入禁止の看板が立っていました

このルートは雨降山・権現・扇山エリアの東に在る、藤野駅から北西の3つの頂を繋げるルートです。各評価は、鷹取山=2、能岳=4、聖武連山=1で全体としての評価は2.5とあまりお薦めできるルートではありません。

区間ルート評価


【岩戸山・小渕山・鷹取山】

景観  :★★☆☆☆(2.5)
ルート :★★☆☆☆


天気と高湿度による不快感の所為か楽しさを感じられませんでした。巻道や東西に下るコースが沢山作られていて、よく整備されているのですが、景観がそこまで良い訳ではないので、逆に一本道にした方が自然的で良いような気がしました。

【八幡山・能岳】

景観  :★★★★☆
ルート :★★★★☆(4.5)


お薦めのコースです。今回は雨天で展望はありませんでしたが、それでも十分に満足できたのでかなりの良コースだと思います。
コースは棡原橋(聖武連山)に下るコースと能岳から周回するコースがありますが、周回コースの方が良さそうです(上野原中学校の登山口には駐車場があります)。
沢筋の静かな樹林歩き、山頂手前の展望台、何より楽しませ、学ばせてくれるコース設計に感動しました。

【聖武連山】

景観  :★☆☆☆☆
ルート :★☆☆☆


※この山は熊倉山の尾根上に在るピークなので奥多摩山系になると思います(鷹取山と能岳は高尾山系)

景観不良で道も悪い、登る価値の無い山だと思いました。
今回は雨天で展望はありませんでしたが、晴れていると山頂から富士山が見えるそうです。但しその唯一の良い点も電波施設で台無し、施設が無く東屋やベンチ等の休憩設備でもあれば良いのですが(展望目的なら雨降山に登った方が良い)。
コースは利用者が少ないようで踏み跡が薄く、整備もあまりされていません。東コースと西コースは両方共谷筋で違いがなく、コース設計や整備から適当感が感じられました。

タイム


藤野駅(7:46)~登山口(7:51)~藤野神社(7:59)~岩戸山(8:15)~小渕山(8:28)~鷹取山(8:56)~登山口(9:07)~【八重山登山口に移動】~登山口(9:52)~八重山(10:29)~能岳(10:36)~登山口(11:01)~聖武連山(11:34)~登山口(11:49)~上野原駅(13:02)

その他の写真


20170408

聖武連山の地形


聖武連山のコースの一番の問題点は山頂から他の山に移動できない事だ。山頂から熊倉山に行ければこの辛い登りも少しは報われるのだが、途中にゴルフ場があって北東の尾根に向かうコースは存在しない。

レイク相模カントリークラブが無かった頃はどんな地形だったのか?能岳の東面にも上野原カントリークラブがあるがひょっとして生藤山と能岳は繋がっていたのかな?(間に川が在るから繋がっていないと思うが)

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