北へ東へ ⇒ 北へ南へ(大菩薩連嶺)

大菩薩嶺の賽の河原には避難小屋が建っている。ここはいわゆる心霊スポットで、ここに泊まると夜中に鬼が現れ朝まで石を積まされるという言い伝えがある。
北へ東へ ⇒ 北へ南へ(大菩薩連嶺)
そんな事を想像して(そんな迷信はありません)賽の河原の避難小屋に泊まる予定だったが、体調不良と予想外の状態(積雪とトレース)で辿り着くことができなかった。。
嗚呼、賽の河原小屋に泊まりたかった・・・こうなったら腹いせに嫌がらせしてやる、シーズン期に赤鬼のコスプレをして石を積ませまくってやる(。◟‸◞。✿)

ローペースの要因は体調不良(荷物がいつもより重い所為?)でもあるが、一番の原因は雪だ。何で雪があると極端にスピードが落ちるのか、雪無しと雪有りの1kmの違いはとてもつもなく大きい。

雪山の一番嫌いなところは登りで楽しさを感じられない事だ。雪面は弾力はあるがそこからは無機質な感覚しか得られない、これは絶えずバランスを取る注意力や過度な体力消耗により、自然を感じる事への意識が欠如している事が関係している。楽しさを感じないから「この登りが終わるのはいつか、あと何メートル位でピークに着くのか」と行程の事ばかり考えてしまう、『楽しみながら黙々と登りいつの間にかピークに着いていた』という理想の歩き方は雪山では中々出来ない。

雪山の一番の良さは景観だろう、景観が良いからラッセルをしてまで登ろうとするのだ。でも出来れば歩き難い箇所はなるべくカットしたい、その点でロープウェイを利用する西穂高岳・木曽駒ヶ岳・北八ヶ岳・谷川岳や、赤城山の様な標高の高い場所からスタートする山は人気がある。

では、高山と比べて景観に劣る低山の雪山の魅力とは何なのか?私は低山は雪山に適していないと考えている。低山は歩きやすい点が優れているのだから、その点を妨げてしまう雪は、低山の魅力を殺しているような存在だと思っている。
但し最適でないというだけで、「展望の良い低山の山頂で、冬ならではの景色を楽しみたい」「自分の好きな山の色んな表情が見てみたい」「高山は怖いから低山雪山から体験したい」などの目的であれば楽しむことは可能である。
私の場合は、その歩きやすさを活かして長い距離を歩きたいというスタイルなので、それを邪魔する雪は快く思っていない。

雪山の魅力は景観と前述したが、『雪山大好き!』という人を見ると目的が景観だけでも無いように見える。
私は静粛さや怖さなど独特の世界観に魅力を感じるが、それ以外となると道のりが険しいというのが魅力なのかもしれない。重装備で縦走する人や長距離を歩く人は過酷を好むタイプの人が多く、雪山もそういった魅力で歩いているのかもしれない。私は長い距離を歩くが、魅力的なルートが長いだけで長さには拘っていない。また、クライミングを止めてからは過酷や危険な事は極力やりたくないというスタンスなので、そういった状況になると逆にモチベーションが下がってしまう。

前は雪道をもう少しグイグイと進めた気がするが、体力の衰えか雪に抵抗する力が弱まっていると感じている。これは慣れも関係していて、最近めっきり雪山に行くことが無くなり、雪山の歩き方を体が忘れているのも原因だろう。重荷に慣れるのと同様に雪山も機会が減れば下手になってしまう。
でも、雪山に行かなくても体力があればある程度はカバーできる。無尽蔵の体力を手に入れる方法でも考えてみようかな(トレーニングはやりたくないから薬的な方法で)。

思うように進めない苛立ちから低山雪山を否定するような事を書いてしまいましたが、ただの愚痴としてスルーしてください。雪山は高山でも低山でも楽しいのです!!(説得力なし。。)

ルート


予定していた房総丘陵を延期したので、前から気になっていた大菩薩連嶺のルートを歩くことにした。
ルートは国道139号の上和田を起点として、大樺ノ頭 ⇒ 雁ヶ腹摺山 ⇒ 黒岳 ⇒ 石丸峠 ⇒ 大マテイ山 ⇒ 奈良倉山 ⇒ 佐野峠 ⇒ 上和田と周回するルートを考えていたが、積雪があり1日では難しいので、2日かけてルートを浅間嶺まで伸ばした。起点も変更して駅から近い岩殿山とし、宿泊は賽の河原避難小屋とした。
結果は初日黒岳に17時着となってしまったので、ルートを変更して湯ノ沢峠避難小屋に泊まり、翌日は南下して滝子山から初狩駅に下った。

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※橙色=1日目、青色=2日目、紫色=計画ルート(大月駅~松生山)

距離:33.356km
累積標高(登り):3456m
累積標高(下り):3356m
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


①日目(晴れのち曇り)


岩殿山は大月駅のすぐ近くにそびえ立つ山で、小山田信茂の居城「岩殿山城」が建っていた山だ。昨年の大河ドラマ真田丸でも取り上げられた、武田家滅亡の原因ともなった岩殿山城、もし小山田信茂が裏切らず岩殿山城で籠城戦が行われたら・・・織田勢がどのようにこの堅固な城を攻めていたのか?そんな事を想像しながら登山口まで歩いた。
山頂までは舗装された階段が続く、岩壁を直登する急勾配のコースなので朝イチの体には堪えた。感想としては、このコースは無理に岩壁に道を通す必要もない気がした、北側の緩い斜面に登山道を作って『山頂で景色がドーン』の方がコースとしては魅力的だと思う。





お次は稚児落としへ。岩殿山まで標高を上げたから、あとはフラットな感じで進めるかと思っていたら、予想外に険しく時間の要するコース内容だった。天神山までの鎖場が怖かった。。今日のシューズは砂利のグリップに弱くよく滑るから、落ちないように必死になって登った(ホント怖かった)。




稚児落としは断崖絶壁の真上を歩ける危険な場所だ、「私は稚児です」と書かれたTシャツを着ていたらやはり落とされてしまうのだろうか?



稚児落としから先はガラリと雰囲気が変わりつまらなくなる。楽しさを感じる要素が全く無く、惰性で歩いているからどんどん疲れが溜まって行った。。



セーメーバンの手前は伐採されていたが、これは景観を良くする為の伐採と思われる。しかし、その程度ではこのコースは良くはならない。もしやるとしたら花や草を植えるしかない、ただ植えるだけだと速攻で鹿に荒らされるから、湯ノ沢峠のお花畑みたいに柵も必要だ。
でも、広範囲のお花畑なんて管理ができないし費用もかかる。残念だが、広い尾根は何をやっても無駄なのだ。。


セーメーバン(セイメイバン)と外来語っぽい名はよいのだが、どのピークも広々として枯れ木しか生えてない。いっその事、『悪景山』とか『御粗末山』とか開き直った名前の方が逆に魅力を感じるかもしれない、「この殺風景なところが良いよねー」「この山は玄人好みだね」とかマニアックな景色が好きな人もいる筈だ。


大垈山からは雪が一面に残っていた。金山峠を過ぎると徐々に雪も深くなってきたので途中で雪用トレランシューズに履き替えた。



雁ヶ腹摺山と姥子山の分岐の林道合流点に13時に到着、つまらない区間でペースダウンしていまい大分遅れが出ている。姥子山に立ち寄るか少し悩んだが、何となく良さそうな山と感じたので登ることにした。
分岐にザックを置いてサクッと10分位でピストンできると思っていたが、距離が長くまた道も悪い所為で30分もかかってしまった。。しかし立ち寄って正解だった、遠くまで見渡せる眺望に満足した(曇っていたのが残念だ)。





雁ヶ腹摺山に登る途中、視線を感じたから振り向いたら近くに鹿が居た(音楽を聴いているから音は遮断している)。
雲取山付近もそうだが、奥秩父山塊の鹿は警戒心が薄い奴が多いような気がする。警戒心の無い動物は人間の事を馬鹿にしているのかもしれないが、山に住む動物が自由に行動する事は素晴らしいと思う。鹿だけでなく熊とか狐とか普通に生活している姿が見られたら楽しいだろう。
お互いが干渉しなければそういう世界も味わえると私は思う、可愛かったり興味があっても近寄ったりしないで「ちーす」くらいの軽い挨拶で済ませれば、自然な形で触れ合うことが出来る。人間だからという考えは傲慢であり、山の中では平等というか動物の方が立場は上なのである。
鹿さんへ「許可なく写真を撮ったり、煩い鈴の音で食事の邪魔をしてすいませんでした」


雁ヶ腹摺山の山頂の眺めは素晴らしかった。山頂に看板がありこの山が『秀麗富嶽十二景』の1番山頂と書かれていたが、なるほど確かに富士山の眺めは美しかった(姥子山も1番)。主稜線から外れているからマイナーな山かと思っていたが、1番山頂って事はひょっとしてこの山って人気があるのかな?


この山は私が大好きな「うしくん」こと『牛奥ノ雁ヶ腹摺山』と名前が似ている。しかも、うしくんは分家でこっちが本家という名前だったので、以前からその姿を拝んでみたいと思っていた。
山頂の景色を見てその名前に納得した。この山の山容はうしくんと似ていて、山頂は広々としていて南側の斜面は緩やかな草原となっている。多分、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は雁ヶ腹摺山と山容が似ているという事で同じ名を付けられたのではないだろうか。あと、気になるのは「牛奥」の意味だ、牛って何?黒岳の事?それとも小金沢山の別称?

名前が難しくて覚えられない人は由来を知ると覚えられるかも。
大菩薩嶺から続く小金沢連峰の支脈にある山の一つ。小金沢連峰と当山との鞍部である大峠は、渡り鳥であるガンがその腹をこするようにしてここを越えていったことから、雁ヶ腹摺と呼ばれた。このことから当山の名がついたと言われる[1]。他にも大月市にはガンが山腹ぎりぎりに越えていくと称される山や峠が多くあり、笹子雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山という山もある。

それにしても洒落た山名である、ガンが鞍部を横切る姿から高さや美しさを想像できる。山名は地名や山容に似ている物(名詞)で表現するのが一般的であるが、この様な名詞+動詞という名付け方は珍しい。百名山なんてどれも安直な名前なのにね。 日本百名山 山名の由来


現在の時刻は14時半。姥子山から雁ヶ腹摺山を見た時は30分位で登れそうに感じたが、実際は1時間もかかってしまった。。今日は賽の河原避難小屋に15時には着くという予定だったが(根拠なし)、後どの位かかるのだろうか?黒岳までは距離的には1時間で行けそうだ、そこからの主稜線は2・3時間位で賽の河原に着けそうな感じがする(18時半着)。
しかし、黒岳までの道のりは遠かった。。トレースはあるのだが、一人しか歩いていない。また積雪が多く急勾配なので進みも悪い。大峠に着いたのが15時半、トレース有りの下りなのに1時間って。。

大峠には東屋がありここでビバークするかを考えた。実は今回は避難小屋泊なのでテントは携行していない、シュラフとシュラフカバーとマット(エアーマットと銀マット)のみ、ツェルトもフライも持っていない。屋根付きベンチなら横になって眠れるし、ここなら風も防げそうだ。
でも、こんな寂しいところでビバークするならヘッデンを照らして賽の河原に向かった方が良い。ここから黒岳の登り返しで30分、いや1時間はかかりそうだ、16時半に稜線に出てそこから3時間で賽の河原へ、19時到着なら悪くない。また、この道は一人トレースだが、主稜線は人気なので広く快適な超トレースになっている筈だ。黒山まで出てしまえばあとは気楽に歩けるから頑張って賽の河原を目指そう。



筋力的な辛さは感じないが進みは悪い、2km程度の距離なのに何故こんなに時間がかかるのか。稜線合流点には17時前に到着、やはり1時間近くもかかってしまった。
それにしても、トレースには感謝している。このトレースが無かったらもっと時間がかかっていた、というか無かったら大峠でビバークしていたと思う(トレースをつけてくれた人、有難うございました)。



ここまで登れば勝ったも同然、あとは快適な道で気持ち良く歩くことができる・・・・・・と思っていたら


ゼロトレースの稜線を見てフリーズする、何で連休なのにトレースが無いのか?
さてどうするか?トレースが無いと4・5・6・・・いや、精神的なダメージもあるし6時間で行けるかもわからない。夜通し歩くにも暗いと迷う可能性もあるし、テントが無いから幕営もできない。大峠に戻るのは嫌だし、選択肢は南に向かうしか無かった。そいういえば湯ノ沢峠には林道が通っていて、営業小屋があったような気がした、今日はそこにお世話になるとするか。

茶臼山は眺めが良かった、嫌なことに遭って不安になっても、美しい景色を見れば気持ちが和らぐ。




湯ノ沢峠の道標を見て驚いた、何と営業小屋だと思っていた小屋は避難小屋だった(*´`ω´)/


小屋は絨毯まで敷いてある快適仕様だった。
気温が低くなってきたのでシュラフにもぐってゴロゴロしていると、外から人の声が聞こえてきた。「やった!着いたぞ~♪」とそのハイテンションな声は、しんみりとした気分を明るくさせてくれた。
私はこのような人は好きだし尊敬をしている。私は好みの景色を見た時は「うぁああああ」と、山頂に着いた時は「うぉおおおお」と声を発するが、人が居る時は心の中でしか叫べない。だから大きな声で感情を表現する人はかっこいいと思っている。
自分の気持は素直に発した方が良い、それを見て変な人と思う人は基本的には山には居ないし、それを聞いたら嬉しくなったり幸せな気分になる(人の喜びは自分の喜び)。声量は大きいほど、感情はこもっているほど、気持ち良く受け止められる。『気持ちを叫ぶ』これも挨拶の様に風習として広めるべきではないだろうか。


その人のお陰で楽しい時間を過ごせた、人が居ると食事も数倍美味しく感じるし、気分も明るなる(有難うございました)。

②日目(晴れ)


ルートは主稜線で石丸峠まで行き、奥多摩を目指しても良かったが、2日目の最終ポイントである松生山までは到達できないので、南下して滝子山から下るルートに変更した。今回のルートで1番楽しみにしていたのは雁ヶ腹摺山で、次に浅間尾根(鞘口峠~浅間嶺)、その次が石丸峠から大マテイ山だったので、2番目の浅間尾根が歩けないのは気分的に辛い。

のんびり準備をして小屋を7時過ぎに出発。昨日は午後から曇ってしまったが、今日は晴れている。こんなに晴れるならもう少し早い時間から歩けば良かった。昨日は面倒だからスパッツを着けなかったが今日は装着した、これなら安心、膝位の積雪までなら耐えられる。



湯ノ沢峠のお花畑のゲートに入ろうとしたら、ゲートが壊れていて入れなかった。積雪で開かなくなって強引に開けようとしたか、頭に来て蹴り飛ばしたのだろうか・・・別に無理して入る必要もなく迂回すればいいだけなのにね。
でも強引に開けようとする気持ちも解った、その先のゲートでは入ることは出来たが出口は雪で開かなくなっていた。金網の隙間からストックでチマチマ雪を削る作業は確かに面倒だ。



天気が良いと景色も良い、湯ノ沢峠から米背負峠の区間は見晴らしが良く気持ち良く歩くことができた。





大谷ヶ丸の尾根が笹子雁ヶ腹摺山に繋がっている事を後から知った・・・時間もあったし行けば良かったと少し後悔した。

大谷ヶ丸から滝子山に向かう道で間違えそうになった。2つ程トレースはついていたが、どうもその方角が違うような気がして、自分の感覚で進もうとした。でも自分が進もうとしている方角が正しいという確証はない、方位磁石で方角をチェックすればいいだけだが、今回は出番が無いと思ってザックの奥の方に仕舞ってしまった。。自分の選択は間違っていることが多いし、ザックから取り出すのは面倒だ、トレースを信じてその方角に進むことにした。
暫くトレースに沿って尾根を歩いていると、前方から人が歩いてきた。行き先を訊くと滝子山から来たとの事だった・・・やはり私の勘は当てにならない(*¯ω¯*)



滝子山コース(初狩駅~笹子駅)に出ると快適なバッチリトレースになっていた。この位のトレースが主稜線全域にあると思っていたのだが、意外と縦走する人って少ないのね。このエリアは降雪も少ないしトレースを広げていけば初心者だって歩けるようになる、皆んなの為に(私の為に)トレースをもっと広げましょう!!

滝子山の山頂からは富士山を見ることができなかったが、北側の眺めは若干良く黒岳まで見渡せた。


山頂からは初狩駅のコースで下った。ここは初めて歩くコースだが、その内容は感動の多いすんばらしい内容だった。訳あってルートを変更したが、それによって最上コースに巡り合うことが出来たのは運が良い。これだから山は面白く奥が深い、一つのコースを歩いてもその山の良し悪しは判断できない、全てのコースを歩き、また天候や季節の変化でも違いは生じる。

このコースは沢筋から尾根に繋げるコースで、このパターンのコースは良コースが多い。黄金パターンの要素は、
  • 沢筋にコースがある
  • 登山道は沢から離れすぎず、近ければ近いほど良い
  • 登山道は一方では無く何度か渡渉させる、渡渉させる事で沢の存在感が増す
  • 南面で日当たりが良く明るい
  • 尾根通しの道もそこそこ良い
  • 山頂が良い
となり、このコースはそれを満たしている。
滝子山は人気があり有名だとは思うが、もし歩いたことがない人は是非このコースから登ってみて下され。









登山口から初狩駅までは少し距離があるが、周りの山など景色が良いのであまり苦にならなかった。
「あいさつ街道ありがとう」ってなんだろう?ハイカーの挨拶習慣がそこの住民に浸透したって事?でも、私が歩いている時は住民から挨拶はされなかったぞ?あっ、音楽を聴いて耳を塞いでいたからか(´-ι_-`)


追記:賽の河原避難小屋は泊まっちゃいけないらしいΣ( ̄ロ ̄lll)

ルート評価


大菩薩連嶺 大月駅から初狩駅の周回ルート(積雪期)

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★★☆☆(3.5)
体力  :★★★★☆
アクセス:★★★★☆(4.5)


3.5点

※今回は黒岳から戻る周回ルートを歩きましたが、北上して大菩薩連嶺から下るルートの方が景観的には良いと思います(微差)

景観は、岩殿山から稚児落としまで、雁ヶ腹摺山の展望、茶臼山の展望、湯ノ沢峠から米背負峠までの景観が良好で、稚児落としから金山峠までは景観不良となります。
ルートは、稚児落としから金山峠までの区間が悪いので、雁ヶ腹摺山を目的とするなら「猿橋駅から大峰・大樺ノ頭」経由のルートの方が良いかもしれません。危険箇所は天神山の鎖場と林道入口から姥子山、迷いやすい箇所は雁ヶ腹摺山から大峠と大谷ヶ丸から滝子山(トレースが無い場合)となります、トレースが無いことも想定して詳細地図は必須です。
体力は、岩殿山から稚児落としまでが意外と消耗するので、序盤はペースを抑え、体が温まってきてからペースアップするのが良さそうです。雁ヶ腹摺山から黒岳のアップダウンは標高差が激しく精神的に辛く感じます。
アクセスは滝子山から初狩駅は少し距離がありますが(バスはありません)、岩殿山は駅の近くなので全体的にはアクセスが良いです。車の場合は岩殿山に無料の駐車場があります(岩殿山公園市営駐車場)。

積雪は、大垈山から滝子山までが残っていて日当たりの良い所は土が出ています。深さは基本スネ下で深いところで膝位となります。このエリアはそこまで降雪量が多くないので、1・2月でも積雪は変わらないと思います。但し都内で大雪になるような場合は相当積もるでしょう。
装備はピッケル(念の為)、軽アイゼン、スパッツ、レインパンツと本格的な雪山装備は必要ありません。

区間ルート評価


【岩殿山~稚児落とし】

景観  :★★★★☆
ルート :★★★☆☆(3.5)


展望に優れたコースとなります。天神山の鎖場は滑落に注意しましょう(運動靴などのグリップの悪いシューズは危険です)。

【稚児落とし~金山峠】

景観  :★☆☆☆☆(1.5)
ルート :★☆☆☆☆


広い尾根に広い山頂、景観も悪く人気の無いコースのようです。金山峠までは金山鉱泉からの道もありますが、アクセスが悪く遅能戸というバス停から登山口までの距離は長く、またバスの本数も少ないようです。

【金山峠~姥子山・雁ヶ腹摺山】

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★☆☆☆(2.5)


両峰とも山頂の展望は素晴らしいですが、コースの景観は悪いです。姥子山はコースから外れていますが、眺望は雁ヶ腹摺山より優れているので立ち寄ることをお薦めします。

【雁ヶ腹摺山~黒山~湯ノ沢峠】

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★★☆☆


景観は大峠と茶臼山の展望が良いです、ルートは黒山までのアップダウン区間と湯ノ沢峠の下りが歩き難く体力を消耗します。

【湯ノ沢峠~滝子山】

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★★☆


湯ノ沢峠から米背負峠までは展望が良いですが、米背負峠から滝子山までは樹林に囲まれ展望はありません。ハマイバ丸までは柵があり積雪が多く除雪されていないとゲートが開きません、無理して開けようとすると破損するのでその場合は迂回するのが良いでしょう。

【滝子山~滝子山登山口(初狩駅)】

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★★★


絶対に歩いて欲しいお薦めのコースです。一般的なコースであれば、順路は初狩駅の登山口から登って笹子駅に下るのが良いです。
最大の魅力は美しい沢筋の区間で、沢の渡渉も何度かあり良く考えられて設計されています。谷筋ですが光が多く差し込み明るさがあり、尾根までのつづら折れでは神秘的な雰囲気が感じられます。また尾根に出て徐々に明るくなっていく展開も良い点です(尾根道はそこまで良くはありませんが)。

タイム


【1日目】大月駅(7:55)~岩殿山登山口(8:08)~岩殿山(8:29)~【恐怖の鎖場】~天神山(9:07)~稚児落とし(9:20)~笹平(9:40)~高ノ丸(10:18)~セーメーバン(10:58)~大垈山(11:37)~金山峠(11:58)~姥子山13:24)~雁ヶ腹摺山(14:37)~大峠(15:21)~赤岩ノ丸(15:57)~稜線合流点(16:49)~【ルート変更】~黒岳(16:52)~茶臼山(17:14)~湯ノ沢峠避難小屋(17:44)

【2日目】湯ノ沢峠避難小屋(7:14)~大蔵高丸(7:56)~ハマイバ丸(8:27)~米背負峠(9:01)~大谷ヶ丸(9:20)~滝子山(10:24)~滝子山登山口(12:17)~初狩駅(12:44)

その他の写真


20170318-19

今回の装備


水は雪を融かすのが面倒なので宿泊用に1L、行動用飲料は『カルピスウォーター』を2L(2日分)を携行した。2日目の冷えたカルピスウォーターが美味かった。


今回はファイブフィンガーズを広めようと頂いたキーホルダーをザックに付けて行った。このキーホルダーは普通に付けるとあまりかっこよくないから、取付けの部分を小さいカラビナにしてみた。これならビブラムの黄色とに合っているし、そこそこ見た目は良い気がする。
景色の色が変わるからサングラスは極力付けないが、雪山の時は一応携行している。樹木の生えていない真っ白雪面&ピーカンの場合は付けないと雪目になってしまうが、低山はあまり反射しないから特に必要性は感じない。

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