低山バリエーションについて

バリエーションルートはRPG(ロールプレイングゲーム)の森マップに似ている、深い森や道の無い場所は凶暴なモンスターが出現し思うように進めない。山も同じ、藪漕ぎや道迷いによる進路妨害、そして熊の遭遇率も高くなる。
低山バリエーションについて
最近バリエーションを歩いたり、バリエーションでの事故が相次いでいるので、バリエーションルートについて個人的な考察をしてみた。

『バリエーションルート』というのは「変化のあるコース」という意味であり、大きく2つに分けられる。
一つは険しく危険な場所があるコース。難度の低いクライミングルートでクライミングギアを使う若しくはギアは使用しなくても登れるコース(広義ではクライミングルートも含む)、ルートファインディングとクライミングのスキルを要する。
もう一つは登山道になれなかった、または戦力外通告を受けたコース。後者は成績不振(利用者が少なくなる)や故障(自然災害による崩落等)によって戦力構想から外れたコース(廃道)、前者は才能が乏しく表舞台に立てなかったコースの事を言う。
この才能とは登山やハイキングとしての魅力であり、何かしらの魅力が無ければコースは作られない。コースの設定基準は利用者の数に関係し、人気があれば一つの山に複数のコースを作ることができる、複数のコースがある山は混雑の分散やリピートの効果がある。

自然保護や保全の目的でコースを規制する場合もあるが、個人的には規制はあまり意味が無いと思う。例えば白神山地の規制は理解できない(緩和されたけど)、世界遺産とは何なのか?無価値な勲章を守り続ける事より、遺産を活用して学ぶ(自然との共生について)機会を作った方が良い。しかし、利用者が増えすぎるのは問題だ、特に自然に関心の無い人が大挙すると自然破壊が起こる(尾瀬とか)。

バリエーションの種別は『危険なコース』『廃道となったコース』『未設定の道無き道』となるが、今回は『未設定の道無き道』について個人的な意見を述べたい。このタイプのバリエーションに関しては、はっきり言って

「歩く価値は無い」と思う。

魅力がないから道がない、そんな場所に一体何を求めているのか?
私は山を歩いている時は「山を歩かせてもらっている」という感謝の気持ちがある。この気持は地主に対してではなく、山やそこに住む動物に対しての感情だ。だから、なるべくそこに住む動物には迷惑を掛けたくない。鈴は熊や鹿や小動物や鳥などに対して「すいません、通らせてもらいます」という意味で鳴らしている。『遭遇を避ける』という意味では同じだが、山に住む動物に対する配慮というか礼儀の気持ちが含まれている。

私がバリエーションルートに対して否定的なのはこの考えが影響していて、なるべく動物達の領域を犯したくないというのがバリエーションを好まない理由となる。

最近だと、秋田県でタケノコ採りをしていた人が熊に襲われて亡くなったという事件があった。これは災難ではあるが起こるべくして起こった事件だと思う。タケノコや山菜は山に住む動物も食する、ツキノワグマにとってはこれらは好物なのだ。その好物の餌を外部の人間が食い荒らしている、自分の餌場が荒らされれば怒りたくもなる、故に襲う行為は正当防衛とも言える(過剰防衛だけど)。
山菜採りやタケノコ採りを生業としている人は、熊が居るという前提で対処法を知り行動しているが、それ以外の人はリスクについて解っていないような気がする。山菜採りで襲われるニュースが流れる度に思う、「死のリスクを犯してまで食べたいのか?」と。

山菜やタケノコを採る事が悪いとは思わないが、もし採り尽くしてしまったら動物は食べるものが無くなってしまう。食べ物が無い ⇒ 民家に下りて畑を荒らす、結果的には人に迷惑をかけることになる。
また、食料を採る目的でなくても、自分の領域を往来されたらイラッとするだろう。一般登山道から離れ安穏に暮らしているのを邪魔すれば、「どこに住めばいいの(怒)」となってしまう(で、民家に下りてくる)。

と言う事で『未設定の道無き道』を歩くのはなるべく控えましょう。
因みに、クライミングや沢登りのバリエーションに関しては楽しいと思うし、否定する気はない。「えっ、動物の領域を犯したくないんじゃないの?」
それはそれ、これはこれ、私は自然愛護家でも動物愛好家でもなく思想的な考えは持っていない。枝を折ったり、ゴミを捨てたりと破壊行為をすることもある。。人間は他生物(植物や動物)に対して本当の意味で尊厳を守ろうとはしない、所詮ご都合主義の利己的な生物なのさ(綺麗事言ってすいません)。

まぁ、前述した事は嘘ではなく動物に対して配慮の気持ちは持っている。
私はこれまでバリエーションを歩いてきたし、今後もやむを得ない場合は利用する。ただバリエーションルートが流行るような事になると色々と問題が起こるので、そうならないように願いたい。

低山バリエーションでの注意点

主観的に好む景色や植物が生息している、静かに歩きたい、藪漕ぎが好きだ等、魅力は人それぞれなので、道無き道も一概に悪いとは言えない。但し問題もあるので、バリエーションを歩く場合は以下の点を留意するといいかもしれない。
  • 動物の食料の乱獲は止めましょう
  • 地権者が個人の山もあるので問題になる事がある、この行為によって一般登山道も廃止になるケースもある
  • 狩猟用の罠、流れ弾に注意する。罠は熊用じゃなければ軽傷で済みそう、流れ弾は狩猟犬が近くに居たら(または銃声が聞こえたら)鈴をガンガン鳴らして存在を気付かせる
  • 迷わない。地図・コンパスを携帯し、読図スキルを学ぶ
  • 服装。露出した格好は怪我をしやすい(切り傷)、笹くらいなら問題ないがハイマツの藪はかなり痛い(ハイマツは高山)

最後に山の動物を代表してビーバーさんから皆さんに一言あるそうです。

「お前ら山に来んな~!バリエーションルートを歩くな~!」と言っています。この動画はシュール過ぎてホントお腹が痛くなった(^ワ^)(^ロ^)(^タ^)
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