登山地図サービスの企画【前編】

以前、記事で登山地図サービスについて考えたことがあったが、私を満たしてくれるサービスはまだ存在しない。もう一度言います、お願いします、使える地図サービスを作ってください(*´`ω´)/
登山地図サービスの企画【前編】
「山と高原地図(エアリアマップ)の独占は許されない!」と山と渓谷社の『ヤマタイム』や『YAMAP(ヤマップ)』といった新しいサービスが展開されているが、私には魅力がイマイチ伝わらない。

ヤマタイムはコースタイム以外に『みどころ』や『注意』という補足情報が表示されている点は良い。またコースタイム計算(休憩時間も反映できる)や印刷、登山届といった部分まで操作できるのはユーザーにとってありがたい(素晴らしい)。しかし、エリアが限定されていて有名なルートしかないので、その点に関しては不満だ。
YAMAPはダウンロード形式だし画質が荒い、サービス内容は地図サービスというよりヤマレコと同じコミュニティサイトとなっている(それなのに名称がヤマップ)。

私がルートを探す時に使っている地図サービスは『Googleマップ』だ。ルートは地形で探すのでGoogleマップでも問題はないが、この地図には登山道が記されていないので、詳細はカシミールを使う。「ならカシミールでいいんじゃない?」という意見もあるかと思うが、ブラウザでパッと見ることができ、表示も簡素で見やすく(色合いが好き)、グリグリ動かせるという点ではGoogleマップの方が優れている。
しかし、欲を言えばブラウザ上で全て完結できるサービスが好ましい、それで私は新しいサービスに期待しているだ。

※久しぶりに国土地理院を見たらクオリティが上がっていて驚いた。動きが軽快で表示が綺麗、意外と使えるかも

私の考える理想の地図サービス(基本と表示)


サイトの基本構成としては、トップページに大きな地図を表示させてその表示エリアで概要までを表示するようにして欲しい。あと、メインは地図(登山コースとルートの表示)でコミュニティなど他のサービスはサブという位置づけをしないと、ごちゃごちゃして操作がしにくい(明示的な区分けが必要)。

ページ構成は
【トップページ(地図表示)】【詳細ページ】【コミュニティ他サービスページ】
で、重要なのはメイン地図の表示方法だ。地図で膨大なルートを表示させるというのは意外と難しい、全ルートや多くのエリアを一度に読み込んで表示させようとすると、メモリ不足でブラウザがクラッシュしてしまう(表示も遅い)。

頑張って読み込んだ割には大した情報を得られない、そんなサイトはたくさん存在する。では、スムーズに且つ解りやすく表示させるにはどうすればいいか?
先日『Bikemap』という自転車ルートを掲載したサイトを見つけたが、表示部分が非常に良く作られていた。

全部を表示させないでまとめる

全世界の自転車ルートが掲載されているので、その量は膨大だ(約百万ルート)。それをエリアごとに分けて数値化することで解りやすくしている。縮尺を変更した時点で再計算して数値を表す、ズームアップしていけば最終的にはエリアが無くなりルートのみが表示されるとう構造だ。

(左)こんな感じでエリア分けして数値(エリア内のルート数)が表示される
(右)ズームアップ・アウトするとエリアが分かれる、エリアに該当しない単数のルートはポイントで表示される(どうやって計算してるんだろ?)


(左)ポイントにカーソルを合わせるとルートと概要が表示される
(右)ポイントをクリックすると詳細ページに移動する、詳細ページの右下には標高グラフが表示され地図と連動している


この表現方法を使えば無数に存在する登山ルートも解りやすく表示できる(たぶん)。

ルートとコースについて


オンライン登山地図について考える前に、先ずは『ルートとコース』の違いについて述べる必要がある。コースとルートを混同している人は多いのではないだろうか。
似た意味なのでどちらを使ってもいいのだが、登山地図を作る上ではこの2つは明確に分ける必要がある。

コース(course)の意味は、
1. 進んで行く道筋。進路。針路。水路。「台風の―が東にそれる」
2. 運動競技で、定められた通路・進路。陸上競技の競走路、水泳の競泳路、ゴルフの競技路など。
3. 野球で、投手の投球の通る道筋。「低めの―をつく」
4. 行動の方針・方向。「堅実な―」
5. 人生の経歴。過程。「出世―を歩む」
6. 教育・研修・訓練などの課程。教科。「ドイツ語―」「初級者―」
7. 西洋料理で、順に出される一品。「フル―」
コースアウト
各種のレースで誤ってコースを外れること。

対してルート(route)の意味は、
1. 道。道路。また、きまった道筋。路線。「観光―」
2. 経路。手づる。「販売―」
ルートセールス【route sales】
巡回販売。一定の顧客を決まった道順で回り、販売する方法。
ルートファインディング【route finding】
登山で、登頂・登攀などの道筋をさぐること

この違いがわかりますか?「同じじゃないか!」という人は以下の例を見てください。

高速道路はルート(右ルート)、レースのサーキットはコース、ゴルフはコース、自転車はルート、マラソンはコース、スキーはゲレンデがコース・バックカントリーはルート、クライミングはルート、縦走路はコース(表銀座コース)、カヌーはルート・ヨットもルート、アスレチックはコース・SASUKEもコース、ナビゲーションはルート、ダイビング(空・海)はスポット

わかりました?ある人のブログにはこう説明がある
コースは既知的であり、決定的であり、場合によっては循環的である。
ルートは未知的であり、未定的であり、場合によっては一方的である。

簡単に言うと『決められたものかそうではないもの』という違い。山登りの場合は、誰かが決め(作り)、認知された登山道の区間が『登山コース』。『登山ルート』はコースの有無に関係なく自分が進む道筋。

棒ノ嶺で例えるとしよう。下図は棒ノ嶺の地図とポイントとなる。ポイントとは起点や終点、登山口、ピーク・山頂、鞍部・峠、分岐といった出発地と目的地とその過程にある要所の事をいう。


各ポイントを繋ぎその道のりを整備したものをコースという。さわらびの湯~白谷沢登山口~棒ノ嶺を繋いだ導線は『白谷沢コース』という。厳密にいうと、白谷沢登山口~東屋跡地までが白谷沢コースで、他はアプローチや棒ノ嶺の登りコースという表現もできる。棒ノ嶺から岩茸石を経て尾根でさわらびの湯に下るコースは『滝ノ平尾根コース』という。


「白谷沢コースを登り、滝ノ平尾根コースで下る」この一連の動作の軌跡をルートという。「今日は白谷沢コースを登って、滝ノ平尾根コースで下るルートを歩いた」という言い方ができる。


※私はこのブログの山行記録でルート評価という言葉を使っていて、全体のルートに対する評価と個別のルート評価をしている(この区間のルートが良かったなど)。しかし、個別部分はコースというのが正しい。但しどちらの言葉を使っても伝わるのと、個人的にはコースという言葉は、作られたものをトレースしているようでつまらない印象があるので、ルートという言葉を好んで使っている。

今回はここまで。次回は私が考える理想の登山地図を具体的に説明していこうと思う。しかし、少し考えてはみたものの色々な問題点があり、システムに落としこむのが難しい。と言っても私はシステム屋ではないので考えても解決方法はわからない、なので仕組みは大まかで要望として列記するような書き方になると思う。

登山地図サービスの企画【前編】
登山地図サービスの企画【中編】
登山地図サービスの企画【後編】
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