下越 御神楽岳(15GW04) by 車

最終日は3日目に予定していた御神楽岳(守門岳は次の機会)。この山は最後にふさわしい素晴らしい内容の山だったが、道中誰にも会わなかったので少し寂しさを感じた。来年は賑わっているルート(山域)に行きたいナ。
下越 御神楽岳(15GW04) by 車

ルート



距離:12.177km
累積標高(+):1418m
累積標高(-):1418m
※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


今日は東京まで移動しなくてはならないので朝は早めに出発した。

ナビで表示されている道路の終点が駐車場かと思ったら、道はその先も続いていた。ダート道となり約3km走ったところが終点となりそこに駐車スペース(10台位)があった。準備をしていると車がやってきた、「やったー!今日は人が居るから楽しくなりそうだ!」と喜んでいたら、格好が山歩きっぽくない・・・声をかけるとその人達は『山菜ゲッター』だった。その後も2台車がやってきたが山ウォーカーは一人も居なかった、今日も寂しい山行になりそうだ。。

このコースは広谷川沿いに進み、湯沢出合から尾根に取り付く。距離感がわからず別のポイントでルートを探していると、山菜採りの人が来た。その人はこれから湯沢出合に行くとの事で正しい位置を教えてもらった。他の山菜採りは駐車場近くの山に入っていったのに、この人はわざわざ道の悪い湯沢出合まで採りに行く。「湯沢出合の山菜は味が違うのだろうか?」、『崖に咲く薬草』の様で美味そうな感じがしなくもない。






教えてもらった通り湯沢出合には標識があった、そして登山道にはピンクテープもあった。
尾根に出るまでは少し解り難い部分があったが、ウロウロとテープを探しながら何とか尾根に出ることができた。



実はこの『蝉ヶ平コース』は今回のルートの中で一番期待度が高かった。
御神楽岳のルートは複数あるが、私は『蝉ヶ平コース』に興味を持った。理由はその文字で『蝉』という文字に惹かれた。漢字に弱い私は『蝉』という文字が『禅』に見えたのだ。いや、外国人並に『禅(ZEN)』という言葉が好きだからこそ、『禅』に見えたのかもしれない(好きなものに変換してしまう)。
いつもは感動を大きくするために事前に情報を得ることは極力控えているが、このルートに関しては詳細が気になってしまいヤマレコの記録写真を見てしまった。何の因果か偶然か、驚いたことにその写真(ルート)に写っていたものには『禅』が表現されていた。ただ険しいだけではない、悟りが開かれそうな独特の雰囲気がその写真から伝わってきた。

そして今、目の前にそのコースが姿を現した。尾根から見える蝉ヶ平コースの全容、実物は写真で見た通りの険しく深い尾根だった。この勾配(尾根からピークまでの斜度)で一般登山道という事に驚いた。


管理状態は悪く鎖やロープが不足していた、シーズン期は整備されるのかもしれないが、整備されていても上級者向けのルートと感じた。





険しい岩稜帯は途中で終わり、その先高頭までは勾配が控えめとなる。険しい岩稜で『身の修行』を行い、その後、緩やかな岩稜で『心の修行』を行う。ここで悟りが開かれるということか?さすが『禅コース』登るだけで禅の精神を学ぶことができるように作られている。

一般的な禅の考えについては詳しくないが(禅が好きなのは禅の概念と自分の思想が似ているから)、座禅を組むより山登りをした方が禅の精神を良く理解できるような気がする。
自分の価値や経験から物事を判断し、まわりを気にせず(妄想・煩悩)、自己の道を貫いていく(修行)。そうすれば目標は必ず達成でき、得られるものも大きくなる。
煩悩は山で例えると、人のペースや価値観の事で、これらに惑わされると得られるものが変化してしまう(少ない)。自己の道は登山道で、道を外せば目標に到達できなくなってしまう。目標は登頂する事で、得られるものは喜びや楽しみといった感情だ。
私が山で行っている『山との同化』は『無の境地』に近い、論理で表せない感覚、最上級の感覚状態では無欲になる(それ以上の感覚が無いことを悟る)。

禅寺に行ったりやヨガ(瞑想)をやるなら山登りの方がいいんじゃないか?やっぱ山って凄いなぁ(*^_^*)

緩やかな岩稜帯(心の修行)は虫が多かった、虫ごときに惑わされるようでは悟りは開かれないということか?虫の存在を忘れようと精神を集中させる・・・・・・・・・(ブーン、ブーン、ブーン)

「うっさいわ!この糞虫共め!」
私はまだまだ修行が足りないようだ、この区間を無心で通過できるようになりたいものだ。



高頭(尾根合流点)に近づくと岩が見える、私はこのえぐれた形を見て『門』を想像した。門といえば少林寺の門、『少林寺で修行を行い、門を出て仇を討つ』これが昔のカンフー映画のお決まりの展開だ。
あの門をくぐった時、私の修行は終わりを迎える。そしてそれは父の仇である『湯沢の頭』をやっつけるスキルを身につけたという事を意味しているのだ。

「これまでの禅の話と噛み合っていないって?」
細かい事は気にしてはいけません。それはそれ、これはこれ、『意識の切り替えの早さ』というのも禅の精神なのです。

門をくぐることを楽しみにしていたら、途中で登山道の方向が変わってしまった・・・これも禅の修行か?いかなる時も妄想や勝手な想像を膨らませてはいけないという教えか?『虫を無視して、門をスルーする』これが正しい歩き方という事か。

高頭からは道が良くなるかと思いきや、細尾根だったり藪漕ぎだったりとスムーズに進めない。500m程の登ると、湯沢の頭に到着した。湯沢出合から見た時はこのピークが御神楽岳かと思った、それ程その山容は美しい。もし湯沢の頭が御神楽岳の尾根のピークではなく、山頂であったとしても200名山に選ばれていたと思う。




湯沢の頭からは雨乞峰と御神楽岳が姿を現す。その姿には少しがっかりした、ピークより山容が劣る山頂、これが200名山の山容なのか?それとも湯沢の頭が評価されているのだろうか?


雨乞峰までの途中の小ピークは左に巻くが、ここも一部ロープが無くなっていて危なく感じた。


雨乞峰は室谷からのコースと合流する、現在はこちらが一般的なコースとなっているようだ。雨乞峰と御神楽岳の距離は200m位と短い。


御神楽岳は手前からの山容は微妙だったが、山頂はどうだろう?
可もなく不可もなく、どちらかと言うと微妙な部類の山頂だった。遮るものが無く眺望は良いが、周囲の山がパッとしない。白い山脈は綺麗だがごく普通の山脈に見える、私がその山々を知らないからか?地元の人には感情をくすぐる景色に見えるのかもしれない。
そして、山頂には誰も居ない、室谷コースの状況や評価について聞きたかったのに・・・


アイゼン(スパイク)とピッケルを携行したが、結局使うことはなかった。登山道にかかる雪は殆ど無く、下(駐車場~湯沢出合)の方が雪が多かった。


下りも道が悪いので意外と時間がかかった。高頭からの下りの虫地獄エリアでまた大量の虫に絡まれる、ここは蚊取り線香でも炊かないとまともに歩けない。その下の尾根の分岐で道を間違える(写真右下)、登山道もそこまで道は良くないが、明らかに道が悪いと感じたら外れていると思ったほうが良い。



【湯沢出合から駐車場】


真面目にこのコース名の名前を『御神楽岳 禅コース』に変えた方がいいと思った。「Japanese Zen Root」として海外情報誌に取り上げてもらえれば、外国人観光客は確実に増えるだろう。あと整備の方もお願いしたい、優れたコースだけに埋もれてしまうのは勿体無い。

駐車場から温泉に直行する、みかぐら荘の露天風呂は新緑と御神楽岳が望める景観の良い風呂だった(露天風呂で話をしていたらのぼせてしまった)。みかぐら荘でランチも頂く、『山菜祭り』との事で山菜セット(天ぷら+ざるそば)を注文した。山菜ゲッター達から仕入れた山菜が食べられる、ひょっとして湯沢出合の山菜が食べられるかもしれない。
山菜天ぷらに塩をかけてもぐもぐする、「美味い!」採っている人やその場所を見てきたので味に広がりを感じられた。


下越(上越) 御神楽岳(蝉ヶ平コース)

景観  :★★★★★
ルート :★★★★☆(整備されていれば★5)
体力  :★★★☆☆(3.5)
継続性 :★★☆☆☆
アクセス:★★★☆☆
総評:excellent


御神楽岳へのコースは、蝉ヶ平コース(北東)と室谷コース(北西)と本名御神楽コース(南)があり、室谷コースが一般的なコースとなります。御神楽岳の適期は、残雪期の春やシーズン期の夏より、紅葉時期の秋が一番良さそうです。
蝉ヶ平コースは強くお勧めしたい良ルートです。険しさと神秘さ、神が宿る御神楽とマッチしたコースとなっています。

(この時期の)景観は湯沢の頭の山容が特に美しく、個人的には御神楽岳より優れていると感じました。
ルートはロープや鎖が無い箇所が多く危険です、補助が無くても登れるスキルか、整備された状態で登るのがよいでしょう。湯沢出合~高頭までと雨乞峰の手前のトラバースが特に危険です。湯沢出合までの渡渉点も一部崩壊していて危険箇所があります。
今回は残雪が少なかったのでアイゼンやピッケルは使用していませんが、アイゼンは携行したほうが良さそうです。衣類は藪漕ぎがあるので長ズボンが必須です。

タイム


駐車場(5:02)~湯沢出合(5:56)~高頭(7:06)~湯沢の頭(7:40)~雨乞峰(8:17)~御神楽岳(8:24)~湯沢の頭(9:04)~湯沢出合(10:32)~駐車場(11:16)

その他の写真


20150506

2015GW山行総括


ベースを会津として、飯豊連峰を舐め回すように味わう。西の二王子、東の飯森、そして南から本峰を目指す。様々な方角から(山頂や下界)飯豊連峰を眺める事で飯豊連峰という山を客観的に理解していくという過程は良かったと思う。
飯豊山でのルートミスは落ち込んだし反省している、大事に至らない前に読図スキルを学びた・・・いとおもう。


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