会越 二王子岳と鉢伏山(15GW01) by 車

「煌煌と色づく新緑、少しくすんだ残雪、抜けるような青空」GWの時期は変わった山景色を楽しむことができる。このファミマカラーの景色を堪能するには低めの山の方が良い、また日帰りにする事で何度も楽しむことができる。
会越 二王子岳と鉢伏山(15GW01) by 車
今年は飯豊山を中心とした会越の山を登ってきた。
今回は長期山行を止めワンデイ山行にしたのは正解だった。最近は胃の調子が悪く、ワンデイ装備でも胃の負担を感じていたので、重装備にしていたら間違いなくバテていただろう。しかし長期山行も魅力的だ、二王子岳から飯豊連峰の縦走ルートは「歩きたい!」という衝動に駆られた。
次回は杁差岳(えぶりさし)と大日岳を織り交ぜた縦走路を歩いてみたい。

山行計画(全体)


今回は東北地方と北陸地方(石川・福井・富山)の山を検討していたが、最終的に選択したのは東北の山となった。東北を選んだ理由は単純に魅力が優っていたから、あと北陸は新幹線の開業で道が混雑している可能性が高いのがマイナスポイントだった。

残雪期の八甲田山や鳥海山は魅力を感じる反面、不明な部分があり登りたいという気持ちにはならなかった。『雪山の平坦区間は歩き難く、景色の展開が遅い』個人的には雪が付いている平坦路は嫌いだ。これを回避するには道具(スキー装備)が必要だが私はスキーをやらない。
また、八甲田は遠い・・・移動だけで疲れてしまう。未踏となる船形山・以東岳・森吉山・栗駒山などの興味がある山を含め、『遠い東北の山』は次の機会(無雪期)に登ることにした。

『近い東北の山』は宮城・福島・山形辺り。朝日連峰・蔵王連峰は興味が湧かない、安達太良・我妻・磐梯山は噴火警戒レベル2で登山規制が引かれているのでダメ。消去法で残ったのが飯豊連峰となり、ここを中心に周辺の山を登ることにした。

ルート




▲二王子岳
距離:10.804km
累積標高(+):1247m
累積標高(-):1247m

▲鉢伏山(日中飯森山登山口)
距離:12.259km
累積標高(+):1389m
累積標高(-):1389m

※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


初日は飯豊連峰の南西に位置する『二王子岳』と南東の『鉢伏山』に登った。

二王子岳


朝5時という早い時間なのに駐車場には車が次々と現れた。GWは皆んな飯豊山に登っていて、周辺の山は空いていると予想していたがなぜか大盛況。何であれ人が居ることは嬉しい、同じ景色を共有することは付加価値を高めてくれる。

(左)5時の駐車場 (右)8時の駐車場


二王子神社かっこいい!神社の周りはキャンプ場となっていて、テントで過ごしている人も多かった。


小さな沢と新緑と早朝の清々しい空気、序盤は気持ちが良く歩くことができた。


暫く歩くと勾配が強くなる。そのまま登って行くと『一合目』の標識が、そして『二合目・三合目』と標識が立てられていた。
私はこの『○合目』や『○/△』という標識が嫌いだ、「だから何?」と突っ込みたくなる。体力の消耗が激しいロングコースならまだ許せるが、ショートコースにはこの標識は必要ないと思う。この標識の悪い点は、現在地を意識してしまい道中の景色を楽しめなくなる点が問題だ。「まだ二合目なの~(疲)」「一合の距離長すぎ!」などとどーでもいい事を考えてしまう。
状況説明やアドバイスは必要ないのに、一々人のやることに横槍を入れられたら、嫌な気分になってしまう。そう、この標識は勘違い『おせっかいマン』なのである。

一合目と二合目の間が長く感じる、そろそろ五合目辺りだと思っていた一王子小屋には三合目と記されていた・・・何もなければ黙々と景色を楽しみながら登れるのに、三合という文字を見ると「あと七合もあるのか(泣)」と余計な事を考えてしまう。


一王子小屋からは景色が開ける。雪は一面に付いているが黒ずんでいて綺麗とはいえない(汚い)、また滑りやすく歩き難い。良ルートだけに惜しい、もう少し早い時期に登るのが良さそうな感じがした。集落から登山口までは近いので冬期でも良い、ガッツリラッセルをして登るのも良さそうだ。



途中で猿に出会う、お猿さんは私の前を距離を保ちながら歩き始めた。動物の案内人は鳥バージョンでは何度か経験しているが猿は初めてだった。山に住む動物に受け入れられるというのは嬉しい、どこかの部族に認められたような気分だ(部族に認められた事はないけど)。『動物に認められる』これは『山に認められる』ということでもある、私は二王子岳に登る事を許された人間という事だ(まぁ、実際は雪で食い物が埋まっているから「おい人間!何か食い物よこせ!」って事だと思う)。


山頂まで素晴らしい景色が続く。嗚呼、真っ白い状態で歩いていみたいなぁ。





山頂付近からは飯豊連峰が姿を表す、かまぼこ小屋のすぐ裏が二王子岳の山頂となる。



目の前にそびえ立つ飯豊連峰、「うっ、美しい・・・」


二本木山まで稜線を歩きたかったが、次の山までの移動距離が長いのでそのまま下山した。続々と登ってくる人とすれ違う、距離が短く景観に優れアクセスも良い、人気の理由が頷ける。


【下界から二王子岳】


鉢伏山


次は飯森山へ、磐越自動車道で飯森山登山口へ向かった。
(左)三川ICから見える山が気になった(マンダロク山?)
(右)磐梯山は目立つ、そして美しい!


ルートはヤマレコで調べてプリントアウトしたが、その起点には登山口は無かった(バリエーションルートだった)・・・バリエーションはハマると時間がかかる、それなら距離が長くても一般登山道を歩いた方が早い可能性が高い。暫く考え一般登山道で登る事にした。
二王子岳は満車だったのに、この登山口には車が1台しか駐車していなかった。「ひょっとしてこのコースはダメダメなのか?」


登山口から急登を登り始める。誰も登っていない理由はすぐに理解できた、踏み跡が少なく臭いがキツい。どうやら山の選択を誤ってしまったようだ。しかし、登り始めたからには踏破するのがヤマラ流だ、一部の印象で全体の評価の判断をしてはならない。


「アヅイ・・・暑すぎる」紫外線の強さと異常に湿気が多い場所でムシムシする、風も無いので不快でたまらない。真夏の時期や暑さで不快度が高い時は肌を露出すれば良い、Tシャツをめくって腹を出す、長パンツもめくって短パンにした。

それでも暑い!全裸になりたい!でも先行者が居るので裸にはなれない。「チッチッチ、ポーン」仕方ないあの技を使うしかなさそうだ。

「秘技半ケツ出し!」

若者のファッションのようにズボンを腰まで落とし、そしてパンツの後ろ(お尻)をペロンと下ろす。これなら出会った時にすぐに対処できる。
「すずしい・・・お尻のスゥーと感が気持ち良い」

暫く半ケツで歩いていると先行者が現れた。ルートの後半辺りで出会うと思っていたので少し焦ったが、下半身は元通りに戻せた。変質者に見られなくてよかった。

「こんなマニアックな山に登るとはどんな人なのだろう?」話をすると、その男性(単独行)は森林の生態調査で入山していたそうだ(調査という事で周辺のみで山頂へは登っていない)。
この山は変わった生態の山という事でその人は気に入っている様子だったが、私は景観不良と蒸し暑さで嫌気がさしていたので、ついついこの山をぼろ糞に評価してしまった。。山の低評価は人に言ってはならない、自分が良いと思うことを悪く言われるとムカッとしてしまうものだ(反省)。

その先は景観が開けてきてそれなりに良いコースに変わってきた。前言撤回、このコースはそこまで悪くない、なぜ人気がないのか不思議に感じる程の内容に変化していった。





【このコースは磐梯山の眺めが良い】


鉢伏山が見える「綺麗な山じゃあーりませんか!」


鉢伏山に14時に到着。その先には飯森山が見えた。ここから飯森山までのコースタイム(エアリア)は50分、疲れているから30分はかかりそうだ。飯森山に登ると下山時刻が遅れてしまう、下りは不明瞭な部分(尾根の分岐)があるので明るいうちに下山したい。
また、時間以前に飯森山の山容(写真右)に興味がそそられなかった。(雪山の)山容という点では飯森山より鉢伏山の方が優れている、魅力なし時間なしで義務的にピークを踏んでも楽しくないので、今回は飯森山は諦めることにした(二度と登る事はないと思うけど)。


【鉢伏山からの眺め】


復路は上半身裸+半ケツの『クールビズプラス(ヤマラ風)』でキメました。暑い日で人が居ないルートを歩くときは是非試してください!冗談抜きで気持ちいいんです!

今回は他の奥義も使いました。ピストン奥義『天然冷蔵庫』、ピストンの往路で雪や沢に飲み物(ゼリーや果物も)をセットしておけば復路で冷たい飲み物が飲めてしまうという技です。



睡眠不足だったので下山して少し仮眠をとった。夜は喜多方ラーメンを楽しみにしていたが18時半なのに店が閉まっていた(*´Д`)

下越(上越) 二王子岳

景観  :★★★★★
ルート :★★★★☆(4.5)
体力  :★★★☆☆
継続性 :★★★☆☆(3.5)
アクセス:★★★☆☆
総評:excellent


短い距離で登りやすく景観も優れていている、超お勧めのルートです。
私は次の予定があるので山頂ピストンとしましたが、二本木山まで稜線を歩いたほうがいいでしょう。非常に美しい稜線でそのまま飯豊連峰を歩きたいとう気分にさせてくれます。

GW時期も良いですが、3月~4月上旬が適期のような気がします。GWだと雪が汚いのと雪面が硬く雪山の良さを損なっていると感じました。

景観は3合目(一王子小屋)までは普通というか微妙、その先は景色が開け良景観が楽しめます。山頂からは迫力のある飯豊連峰が一望できます、飯豊連峰を一番美しく眺められるのはこの山頂だと思います。
ルートは3合目までが急登で意外と体力を消耗します。距離が短いからと言って序盤からペースを上げてしますとバテて中盤からの景色が楽しめなくなってしまうので、ナメない方がよいでしょう。危険箇所はありません。装備は雪面が硬いのでアイゼンを付けたほうが楽に歩けます(ピッケルは無くてもよい)。

継続性は飯豊連峰に縦走(門内岳)ができるようです。飯豊連峰の縦走(他ルートも)は起点と終点のアクセスが悪いので、縦走の場合は電車やバスを利用した方が良さそうです。

飯豊(東北) 鉢伏山(日中飯森山登山口)

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★★☆☆
体力  :★★★☆☆(飯森山までは3.5)
継続性 :★★☆☆☆
アクセス:★★☆☆☆(2.5)
総評:very good


『悪いけど悪くないコース』序盤は非常に悪く感じますが、中盤以降は景観・ルート共に優れています。但し何度も登る程の魅力は感じられず、また遠方からわざわざ来る価値があるとも思えませんでした。登るとしたらこちらも3月~4月上旬が良さそうです(夏場はかなり不快感が高そう)。

景観は見晴台を超えた1173ピーク辺りから良くなります。雪が付いた鉢伏山は魅力があります(個人的には飯森山より鉢伏山の方が山容が良いと感じた)。
ルートは踏跡が少なく荒れています。見晴台までは急登となり、この区間は臭いです!何の木の臭いか解りませんが、この臭いと湿気で不快に感じます。1173ピーク辺りからは湿度が下がり勾配も緩くなり、気持よく歩けるようになります。
継続性は飯森山まで可能(本来のコース)です。飯豊連峰までは稜線が繋がっていないので縦走はできません。

タイム


▲二王子岳
二王子神社(4:55)~一王子小屋(5:34)~二王子岳(7:00)~二王子神社(8:11)

▲鉢伏山
日中飯森山登山口(11:01)~見晴台(11:31)~鉢伏山(14:14)~(タイムリミットで飯森山は諦める)~飯森山登山口(16:09)

その他の写真


20150503


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コメント

大変清々しいヘンタイですね。

見晴らし台から鉢伏山の木が可愛い。
すいません。。暑さには弱いのでついつい・・・
私としてはヌーディストマウンテンが流行って欲しいです(*´∀`*)
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