天子 天子ヶ岳から本栖湖 by 車

今週は富士山の近くを縦走してきた。あいにくの天気で景色はイマイチだったが、長者ヶ岳でっかい富士山を見ることができた(o^^o)
富士 天子ヶ岳から本栖湖 by 車
以前丹沢を縦走した時も富士山を見てボロボロと泣いてしまった、そして今回も大泣きした(TдT)
これは富士山がいじめっ子という事を意味している、人々を泣かす程の美しい山、山容は乏しいのに何故にここまで心に響くのか?

この山の美しさは日本一どころか世界一なのかもしれない
そう感じてしまうが、山容に関して言えば富士山は世界の名山の中では最下位クラスである。しかし、この山は他にはない魅力がある。独立峰であること、そして裾野には街があり遠方からも見ることができること。『山容』は最下位でも『山と人の関係』という評価なら最上位なのかもしれない。

といってもそれは日本人の考えで、関東圏なら毎日のように富士山を見て生活をし、『富士は日本一の山♪』と刷り込みも受けている。外人からしてみれば富士山は「ただの3700mの山」と評価は低いと思う。

こんな高評価をしていますが、富士山に登ることはオススメしません。
シーズン時期は混んでるだけ(人との一体感は得られる)、冬場は凍っているだけ、殺風景な景色にとにかく飽きる。富士に行くなら富士急ハイランドがオススメです。

山行計画


山域はグーグルマップで適当に選び、ルートは本栖湖を基点とし縦走することにした。どこまで南下するかを悩んだ。稜線は富士川まで繋がっているがそのルートだと戻りが大変(電車&バス)、また天子ヶ岳から先はこれといった特徴が無かった。
交通機関の利用と現状の体力を鑑み、最終的に無理の無い天子ヶ岳から本栖湖のルートとした。起点は天子ヶ岳登山口、ラストは本栖湖の方がストーリー性があるだろう。

ルート



【登山ルート(橙)】
 距離:22.218km
 累積標高(+):2709m
 累積標高(-):2300m

【移動(黄)】
 竜ヶ岳口~本栖湖バス停(1.504km)
 白糸滝入口バス停~天子ヶ岳口(2.438km)
 ※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


今回はバスの時刻を厳守しなければならない、というのも本栖湖から白糸滝に戻るバスは1日数本で15時の便を逃すと次は18時と三時間も待たなければならないのだ。ギリギリ行動は時間を意識して楽しめなくなるので、余裕を持って出発は6時とした。距離は25km未満なので9時間あれば余裕だろう。

時間が合わなければ奥義ヒッチハイクという手もある、本栖湖を終点としたのにはもう一つ理由があり、それは天子ヶ岳より竜ヶ岳の方が利用者が多いという事。しかし、このヒッチハイクは難度が高い。帰宅するルートが白糸滝を通過する人となると選別が難しい。道中で仲良くなったとしても「じゃあ、私はこっちなので」となるパターンもある。ならば話しかけてすぐに「どこ住みですか?」と聞き、南下以外は別を探す・・・やはりバスにしておこう。

6時なのに暗い、明るくなるまでヘッデンを装着した。この辺はちょっと怖い、青木ヶ原を通過してきたので変なことを想像してしまう。林道に合流する所までは緩やかな登りとなり、その先は勾配が強くなり景色も開けてくる。


今回も地図は国土地理院の縮小印刷、地形もコースタイムもわからない(標高差も不明)。登山口にハイキングマップがあったので天子ヶ岳までは楽なコースを想像していたが、サクッと登れるようなゆるいコースではなかった。林道からの尾根道はどんどん勾配が強くなり急登になっていく、そしてこの急登が長く続く・・・序盤から筋力を相当使ってしまった。


南の尾根との合流点からは勾配が緩くなり、少し進むと天子ヶ岳の頂上となる。読み方は「てんしがたけ」と読むらしい、「あまごがたけ」かと思った。展望台からは富士山が・・・見えない、今日の天気は曇りで山はガスで覆われていた。


天子ヶ岳から長者ヶ岳は起伏が少なく(ほぼ平坦)気持よく走れた、プラス良景観ということもあり何度も同化現象を味わうことができた。



長者ヶ岳で休憩する、この山頂も天子ヶ岳同様に展望はなさそうだ。そう思って右を振り向くと

でっかい富士山がいた(*゚Д゚*)

まさかこんな所で富士山が見えるとは思ってもいなかった(無計画な私でもここが富士山の近くという事は知っている)、予想外の状況にびっくりした。そして涙がボロボロと溢れ出した。


糞カメラなので凄さが伝わらないのが残念です、でも一眼レフやフルHDでもこの情景は伝わらないだろう。威圧感があるのに落ち着く、「孫悟空の目の前に現れたお釈迦様」みたいな感じ(変な比喩だけどそのくらい幻想的という事)。

1時間半で長者ヶ岳、この調子なら5時間もあれば本栖湖まで行けそうだ。この時は楽観していた。
その先も起伏の少ない道が続いたがペースは徐々に落ちていった、先の天子ヶ岳の急登の疲労が残っていて回復していないようだ。そして少し勾配が強くなる、疲労が蓄積し熊森山の登りではノロノロになってしまった。



熊森山から下ったところ(猪之頭峠)で人に出逢う(本日初)。下の林道に車を駐めこの稜線に登ってきたそうだ。こんな高さまで林道が通っているのか「フムフムそれなら登りを省くことができますのぉ」ってそんな楽しちゃダメ!
しかし、ショートカットをする気持ちはその後すぐに解った。雪見岳への登り返しも急な登りで長い、そして毛無山の登りはもっと辛い・・・山頂付近と思っていた尾根の合流点には山頂まで『1.3km』と書かれていた・・・この1.3の表記で心が折れた。
心肺は問題ないが足がキツイ、腿筋が悲鳴を上げている。それに呼応して足裏の痛みが再発する、まともに歩けないので何度も止まって休みながら登った。
思えばあの地蔵峠の地蔵の微笑み、見た時は「この先はすぐ山頂ですよ(ニッコリ)」という意味だと思ったが、「この愚か者め!地獄の急登で朽ち果てろ!(含み笑い)」ということだったのね。




1.3kmと書かれていたが、急登は途中で終わりその先は緩い登りとなった。ボロボロになりながらようやく山頂たどり着いたが、山頂はガスで癒しの景色を見ることはできなかった。心も寒いが体も寒い、ペースがガタ落ちした所為で体温が下がってしまったようだ。
そう言えば山頂手前の『北アルプス展望台』が気になった、あの方角は南アルプスだと思うのだが、北アルプスはどの様に見えるのだろう?ひょっとして北と南を間違えちゃった?


毛無山がこのルートの最高点のようで、その先は標高が下がっていった。気持ちに余裕ができたので体力は回復していった、足裏の痛みも下りだと痛みは少ない。
雨ヶ岳は雨だった、なるほど雨だけに雨か・・・「はぁ、つまらないジョークはいいから晴れてくれ!」


雨ヶ岳からは急降となる、逆ルートの場合はここが核心部になるだろう。下降していくと目の前に大きな山が現れた(樹林帯の隙間で良く山容はわからなかった)、「あれが竜ヶ岳か」予想していたより大きな山である。近づいていくとはっきりと山容を見る事ができた、私はその姿を見て

一目惚れした

全然竜っぽくない(クマ笹が竜の鱗に似ているから?)けど、まん丸くどっしりしたその山容に魅了された。よく踏まれた道をジグザグに登って行くと、緩やかな登りとなり山頂まではクマ笹の森が続いている、山頂は丸く刈られミステリーサークルのようだ。
眺望が良さそうな山頂だがガスで辺りは真っ白、残念だがこの山が素晴らしかったのでそれなりに満足している。





後は下るだけ、体力も大分回復してきた。
下山時はガスが薄くなり下界や本栖湖を望むことができた、この山のコースはどこも眺望に優れている。本栖湖を眺めながら下山していたらあっという間に登山口に着いた、対象物があると早く下りることができる。




本栖湖は空いていた、竜ヶ岳も予想していたより人が居なかった(登りに三組、山頂で一組、下りは二組)。竜ヶ岳の山頂には数十名は居ると思っていたのに・・・みんなは一体どの山を登っているの?どこに行けば多くの人に出逢えるのだろう?次は高尾山でも行ってくるか。




天子山地 本栖湖縦走(天子ヶ岳~本栖湖)

景観  :★★★★☆
ルート :★★★★☆
体力  :★★★★☆
継続性 :★★★☆☆
アクセス:★★☆☆☆
総評:excellent


区間評価
・天子ヶ岳登山口~長者ヶ岳
 景観  :★★★★☆
 ルート :★★★★☆

・長者ヶ岳~毛無山
 景観  :★★★☆☆
 ルート :★★★☆☆

・毛無山~竜ヶ岳登山口
 景観  :★★★★☆
 ルート :★★★★☆

ルートは逆走の方が若干楽です、天子ヶ岳登山口(505m)竜ヶ岳登山口(915m)なので400m登りをカットできます。あとは最後に本栖湖か、後半で富士山(長者ヶ岳)かの違いとなります。

今回は曇り時々晴れという事で展望はそこそこでしたが、快晴の場合はより感動的な景色を見ることができると思います。
標高は1000~2000mと低めでなので、樹林帯で部分的に展望があるルートとなります。良好ポイントは『天子ヶ岳~長者ヶ岳』『長者ヶ岳山頂』『毛無山山頂』『端足峠~竜ヶ岳』『竜ヶ岳山頂』となります。

ルートは平坦が多いのでトレラン向きのルートとなります。但し天子ヶ岳の登り・熊森山・毛無山の急登はかなり消耗するので、体力状態を考えペースを調整する必要があります。

継続性は天子ヶ岳から南下するルートが可能です(石神峠~白水山~稲子駅)。
登山口までのアクセスは良好ですが、縦走の場合はバスの便が少ないので乗り遅れに注意しましょう。本栖湖~白糸滝区間は土日のみの運行で、昼からは12時・15時・18時の3本となります。
※白糸にタクシーの営業所がありました(須走タクシー白糸営業所)

タイム


天子ヶ岳登山口(6:01)~天子ヶ岳(7:10)~長者ヶ岳(7:34)~熊森山(8:57)~雪見岳(9:39)~地蔵峠(10:05)~毛無山(11:01)~雨ヶ岳(12:08)~竜ヶ岳(13:18)~竜ヶ岳登山口(14:01)
本栖湖バス停(15:30)~(バス)~白糸滝入口バス停(15:57)~天子ヶ岳登山口(16:17)

その他の写真


20141130

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