富士山に一番近い山(下:西丹沢)

前夜に雪は降り止み、空には明るい月。夜明け前の月見歩き、十五夜、二十六夜、1月13日は何夜になるのか?
富士山に一番近い山(下:西丹沢)
月に照らせれた稜線を歩き、早朝に裾野まで見える富士を鑑賞。そこから稜線は山中湖に沿って南下し、三国山から方角を西に変え富士山に向かっていく。
稜線の西端のピークから地形は下降しその先に山は存在しない、「富士山に一番近い山」「富士山がもっとも大きく見える山」、秘峰『立山』の全貌が明らかに・・・

前の記事では立山を富士山に一番近い山と書いたが、この立山、実際に歩いてみると山っぽく無かった。
東には「畑尾山」というピークがあるが、立山が1334mに対して畑尾山は1361m、歩いた感じと地形から立山は小ピークかジャンクションピーク、若しくは双耳峰(2つの山頂がある山)といった感じだった。
立山と畑尾山

また、立山がのっぺりした平らな山に対して、畑尾山は少し隆起している。立山は東に高い畑尾山があるために山容は東側からは視認できなかった。
「富士山に一番近い山」の絵としては、山容と富士山が並ぶ構図が良く、はっきりと視認出来る山容の方が相応しい。よって、富士山に一番近い山は距離13.5kmの

畑尾山!!

個人的な主観なので異論は大いに認めよう(写真は畑尾山と富士山)。

畑尾山と富士山

富士山の鑑賞方法

「富士山は登るものでは無く鑑賞するもの」今回の山行ではそれを改めて思い知った。
冬富士は2度登ったが3度目は考えていない。朝方からの御殿山コースピストンと、深夜からの吉田コースピストン(富士山駅から)、いずれも山頂の景色は良かったが、大きな満足は得られなかった。
「美しい花には棘がある」冬富士は滑落のトゲがあり、そのリスクに対して景色はそこまでの良さは無く、達成感も得られない。危険を冒す価値がある景色は多数あるが、富士山はそれに該当しない。

それと、富士山は下から眺めるの方が美しい。アイドルや女優・モデルも遠くから見るだけなら目の保養になるが、深く知ろうとすれば幻滅してしまう裏側が見える。
宗教思想から禁制の山もあるが、あれは神の領域に立ち入ってはならないというよりは、「登ってもつまらないから下から鑑賞しましょう」というハイカー視線の解釈も出来る。

富士山はどのポイントから眺めるのが一番美しいか?
山中湖周辺の稜線では、裾野まで見渡せる展望ポイントがいくつかあるが、今回一番美しさを感じたのは高指山だった。
樹林帯から抜け出し感動が一番大きかったのは富士岬平、一番浪漫を感じたのは上記の畑尾山と富士山の展望、鉄砲木ノ頭は高指山と似た景色だから印象は弱かった。

高指山からの眺め

冬富士は二度と登ることはないが、夏は今年登ろうかと考えている。
クソ暑くて大混雑しているシーズン期、私が嫌う要素だらけなのに敢えて登る理由は『裸足』。自己レベルの確認の意味もあるが、主目的は啓発活動、トレッキングシューズを完全否定するのが目的だ。

まだ先のことだが、どんなファッションをするか悩んでいる。
  • 全身1000円以下のコーディネートにして『こんな格好でも登れます』をアピール
  • 足元以外はガチ登山ブランドで固め『登山の新しいスタイル』をアピール
    (これだと「この人、靴盗まれたのかな?」と思われそう)
  • 私が好む天然素材スタイリングで『ナチュラル志向』をアピール
  • 着ぐるみ、ビジネススーツ、ラバーウェアなどを着て『変態』をアピール

まぁ、ナチュラルが妥当か。目立って終わりは一番やりたくない、そこから何かを感じてもらい、興味を持って実際にアクションを起こしてもらえないと意味がない。
それよりも熱中症対策、フラフラになって今にも倒れそうな姿だと遭難者にしか見えない。頭を保護する特大ハットか特大日傘、颯爽と登りエレガントを演出するのも悪くないかも。

ルート



大きいサイズで見る

【全体(2日間)】
 距離:44.162km
 累積標高(登り):3860m
 累積標高(下り):3461m

【Day2】
 距離:20.215km
 累積標高(登り):1407m
 累積標高(下り):1772m
 ※GPSデータはカシミールで作成

山行記録


Day2 晴

出発時刻は悩んだ。3時頃に出発し、高指山辺りで日の出の富士山を鑑賞するのも良さそうだったが、太陽が昇る方向は東、特別な富士山が見られないなら急ぐ必要はない。
5時頃の出発として3時過ぎに起床、小屋でご一緒した男性も起き、話しながらゆっくりと準備をした。

朝食は「カップヌードルぶっこみ飯」。カップ飯は昨年の山行で不味くて食べられず、縦走食から外したが、種類を変え再度チャレンジしてみた。前回はカレー飯だったが、今回はカップヌードル飯。先日久しぶりにこの商品を食したところ美味しさを感じ、カレー飯はダメでもこれなら山でも食べられると考えた。
昨今色々な種類のカップ麺が発売されているが、スタンダードな醤油味風「カップヌードル」は常に売上ランキングが上位。名店風とか食感に優れた商品は確かに味は良いが、美味いラーメンが食べたいならお店のラーメンを食べるし、結局のところ、消費者が求めているのは『カップ麺らしいカップ麺』だと思う。
そんなカップ麺らしさのあるカップ飯のお味は・・・まあまあだった。特別美味しいとは感じないが、食べられるレベル。山だと舌が繊細になるから化学調味料の味が強く感じ、家で食べる味と変わってしまう。
カップ飯

5時半過ぎに小屋を出発、男性はもう少し遅く出るとの事で、音楽をかけて夜明け前の稜線を歩き始めた。
谷や沢の陰鬱とした場所は何かに遭遇するかもしれないという不安感があるが、枯木の稜線は月の光を通し明るく美しさを感じる。そんな景色を見ていたら無性に情景をスケッチしたくなった。
タイトルは「月夜の菰釣山」、画材は油、月明かりを強調し、ぼかした抽象的な表現をしてみた。
月夜の菰釣山
月夜の菰釣山

・・・実はこれは写真、これでも設定をしているのだが、夜景はどうしても上手く撮ることが出来ない。。ISO感度は100にして露出も低くしているのに何故かめちゃくちゃブレたりノイズが出まくる。

その後、夜から朝に変わっていく絶景の瞬間を撮るも酷いものばかり・・・何が悲しいって、設定に時間をかけてこのクオリティなのがね。。撮影設定の度に足が止まるのはストレスにもなるから、プロ山岳写真家の道は諦めて完全オート撮影に戻そうかな。
夜明けの稜線夜明けの稜線
夜明けの稜線夜明けの稜線
夜明けの稜線夜明けの稜線

地平線のライトアップショーは第1幕を終了、空の色は変わり一番幻想的な時間帯は終わりを迎えた。ようやく目を覚ますマイカメラ、寝ぼけていた時とは違って正しく景色を写してくれた(朝に強いカメラが欲しい)。
早朝タイムは二段階。第1フェーズは黒から紺碧、山や樹木のシルエットを鑑賞し、第2フェーズは淡青から橙、朝日が顔を覗かせ燃えるような樹林帯を楽しむ。
登山道には昨日の雪が残りパウダーシュガー、稜線の先には大きな牛乳プリン、樹木にはオレンジソースがたっぷりかけられ、それらの甘い景色は視覚と味覚を満たしてくれた。
朝焼けの稜線
朝焼けの稜線
朝焼けの稜線朝焼けの稜線
朝焼けの稜線
朝焼けの稜線
朝焼けの稜線
朝焼けの稜線朝焼けの稜線
朝焼けの稜線朝焼けの稜線

夜明けと朝焼けの早朝タイムを終えた頃に石保土山に到着。
石保土山の次のピークの大棚ノ頭は丹沢と道志山塊を結ぶ唯一の連絡路、尾根は暗部の山伏峠に下り、登り返すと奥ノ岳に繋がっている。この地形はホント不思議、山中湖から相模湖まで他は完全に分離しているのに、この箇所だけ惹かれ合うように尾根が重なっている。
石保土山石保土山~山伏峠分岐
石保土山~山伏峠分岐大棚ノ頭(山伏峠分岐)

鹿は人間より体力もバランス力も高いのは解るのだが、ここまで器用に歩けるとは思わなかった。雪が付いた急な木の梯子を登り降りしている足跡、硬い蹄だと滑りそうだが、その形跡はなかった。

鹿さんは山歩きの達人だからリスペストしている。出来れば交流を深めスキルを学びたいのだが(雪山歩行とか)、まったく相手にされない。。今回も切通峠辺りで遭遇し、一瞬立ち止まってこちらに興味を示してくれたかと思ったが、私の親交を表現したアクションがまずかったのか、逃げ去ってしまった。まぁ、無償で教えを乞うおうとする私に問題があるのだろう、次は鹿せんべいでお願いしてみよう。
鹿さん

大棚ノ頭(山伏峠分岐)から少し進むと樹林帯から抜け出す、以前歩いた時はこの富士岬平で涙を流した。
今回は涙は出なかったが、やはり景色がガラリと展開する瞬間は感動する。草と湖と富士山の構図に、これまでの過程から生み出されたイメージがレイヤーとして重なり、自分だけの風景にアレンジされる。湖畔から登ればすぐにこの景色は見られるが、同じ景色でも見え方や感じ方は変わってくる。
山伏峠分岐~富士岬平山伏峠分岐~富士岬平
富士岬平

高指山では女性がタイマーを使って自撮りしていたが、元気なポーズをする姿が微笑ましかった。朝、自宅や移動中に富士山を見ると「今日も一日頑張ろう」と活力が湧いてくる、雄大な山は社会循環にも寄与している。
富士岬平~高指山高指山
高指山

高指山から先の道標には落とし物のプリキュアキャップが飾ってあった、子供サイズじゃないからオッサンが被っていたのだろうか?
プリキュア道標プリキュア道標

以前歩いた時はプリキュア道標から湖畔に下ったが、その先は初めて。
切通峠まで下るとそこからはなが~い登り、勾配は強くはないが、ちびちびと体力を削られていく嫌らしい登りに苦労した。鉄砲木ノ頭(明神山)の展望も良かったが、ループする展開だったのでグッとくる感動は無かった(富士岬平から同じ様な景色が続き、さすがに3回目だと飽きてくる)。
高指山~切通峠
切通峠切通峠~鉄砲木ノ頭
鉄砲木ノ頭
鉄砲木ノ頭鉄砲木ノ頭

鉄砲木ノ頭を下ると三国峠、そこから登り返すと三国山。三国山は稜線の合流点となり、この稜線は西は富士山麓の須走口、東は丹沢湖まで続いている。
この東西の稜線は想像していた地形と異なっていた。三国山から西側の稜線は西端から立山(1334m)⇒ 大洞山(1383m) ⇒ 三国山(1328m)と暗部との高低差は低くほぼフラットな稜線。それに対して東側は三国山から明神峠(425m)に急下降し、明神山(976m)⇒ 湯船山(1041m) ⇒ 不老山(928m)と一段低い山稜となっている。この稜線の地形は地図の標高値を見ればわかるのだが、私は同じ高さの山が連なっていると思っていた。
これが何を意味しているかと言うと、三国山から立山は西丹沢の稜線という事。私は大室山~鉄砲木ノ頭までが稜線の範囲、その先は別の稜線と認識していた。三国山から不老山は稜線でもあるのだが、三国山の『尾根』と見ることも出来る。

三国峠から三国山の登りも急登では無かったが、疲労が蓄積し登るのに時間がかかった。
鉄砲木ノ頭~三国峠三国峠
三国山

三国山到着時の疲労状態、それと三国山から立山までの距離が思っていたよりも長い事から、計画ルートを変更し、最終目的地を不老山から立山に変更した。

三国山からはフラットな稜線、軽い登りでも辛い状態だったので、最後にゆったり歩けるのは有り難い。気持ちを切り替え、富士山に一番近い山を堪能しよう。
三国山から西の稜線ではこれまで見られなかった黒い砂が、富士山から風で飛ばされてきたのか、それとも大きな噴石が風化してこの様になったのか?
三国山~大洞山
三国山~大洞山大洞山
大洞山~畑尾山大洞山~畑尾山

大洞山を過ぎアザミ平に下る手前から、富士山に一番近いピーク(畑尾山)が見えた。ここは展望ポイントではないが、立ち止まって感慨に浸った。
樹林帯を抜けた富士岬平の景色とは違う感慨深い景色、この先には何も存在しない事から、最北・最南の海辺の山に登った時の感覚に似ていた。
富士山に一番近い山

富士山の山頂まではここから約13km、距離だけ見れば半日で着きそうだが、この景色からは一日かけても到達できそうもない遠さを感じる。
あの高低差、高くそびえるその姿はまるで絶対的な権力を持つ王、「軽々しく私に近づいてはならない」冬富士のアイスバーンや風は王を守る近衛兵と言った感じだろうか。
富士山の凄いところは、威厳と慈愛の2つの顔を持っている事だ。夏は誰でもウェルカム、冬は登る者を制限され、時には鉄槌が下される。年間を通して登るのが困難な崇高な山よりも、富士山の様な二面性を持つ山の方が魅力的だ。
近くに街が形成され、山頂には観測所、簡単に登れる手軽さ(夏場)など、標高は低くはないがこれらは里山の定義に当てはまる。富士山は世界の標高ランキングでは500位だが、『世界一高い里山』なのかもしれない。

三国山の稜線は「三国山ハイキングコース」となっていて、このコースはアザミ平から籠坂峠に下り、畑尾山と立山はコースから外れている。
大洞山~畑尾山大洞山~畑尾山
大洞山~畑尾山アザミ平分岐

アザミ平の分岐から登ると畑尾山、山頂の展望はない。
畑尾山畑尾山

畑尾山の次のピークが立山、ここも展望はないが南側に展望地がある。展望はそこそこ良いが、個人的には先の畑尾山の方が美しさを感じた。
立山立山展望台
展望台からの眺め

立山から登山口までの道は踏み跡が薄く、このコースを利用する人は少ないようだ。緩やかな尾根がはっきりしていない地形だが、テープが沢山張ってあるから迷うことはない。
登山口から少し進むと国道138号、バス停までの距離は近くアクセスは良好だった。
立山~登山口立山~登山口
立山登山口富士高原ゴルフ場バス停

御殿場駅に移動して食事をしてから帰宅。数センチの積雪だったが、雪山縦走をした後のような空腹感があった。
ワンタン麺

今回の富士山麓山行も素晴らしいストーリーだった。ルートにどれだけのインパクトを持たせるか、材料としては富士山は極上だ。
「富士山に一番近い山」を映画のタイトルとするなら、富士山は冒頭の出発地点から現れ、その後道志山塊のシーンで登場(曇りだったから見えなかったけど)、後半はフレームアウトする事は殆どなく、主役として申し分ない演技を披露してくれた。
ラストも秀逸、畑尾山のラストシーンからエンドロールまでの時間が短く、スッキリした終わり方が良い。例えば槍ヶ岳に登っても、登頂後のエピローグ(下山)が長いと、せっかくのラストも台無しになってしまう。

富士山麓シリーズの次作はどんな構想にしようか?
東側はルートが無くなってしまったから別の方角から。南だと山頂コースになってしまうが富士市の「村山古道」や静岡市から適当に歩くルート、西だと南アルプスから身延山地を縦走してダイヤモンド富士を見るルートは面白そうだ。

ルート評価


区間ルート評価


▲菰釣避難小屋~三国峠 オススメ

景観  :★★★★★
ルート :★★★★★


歩きやすく景観も良好、非常に良いルートです。樹林帯に隠れた富士山がどんどん大きくなっていき、富士岬平で全貌が現れる瞬間の感動・・・
適期は冬の眺望に降雪による雪景色、春夏秋よりも冬がベストだと思います。夜明け前から早朝の時間帯が美しいので、菰釣避難小屋に宿泊し、早い時間帯から出発するのが良いでしょう。稜線上には水場が無いので、翌日行動分までの水が必要です。

▲三国峠~立山(三国山ハイキングコース) オススメ

景観  :★★★★☆
ルート :★★★★☆


高指山や鉄砲木ノ頭(明神山)の様な展望はありませんが、平坦な稜線と時折見える富士山の姿と心地よく歩ける良コースです。

丹沢「道志+西丹沢ルート」

景観  :★★★★☆
ルート :★★★☆☆(3.5)
体力  :★★★★☆
アクセス:★★★☆☆(3.5)


3.5点

道志山塊と丹沢山地の間には深い溝があり、2つのエリアを繋げるのは、体力消耗だけでなく気分的にも疲れます(道の駅に着いた時に体が休息モードに入ってしまう)。道志は道志、丹沢は丹沢、それぞれのエリアに分けてルートを作るのが良いでしょう。
もし繋げるなら山伏峠を経由したルート、『大平山 ⇒ 石割山 ⇒ 山伏峠 ⇒ 高指山 ⇒ 三国山 ⇒ 立山』と山中湖を周回するルートは良さそうです(トレラン向き)。

このルートのメリットは道志と西丹沢の山頂からの富士の眺めですが、初日の道志エリアは曇のち雪となり、富士山の姿が見られなかったのが残念でした。
ルートは、二十六夜山の登り・二十六夜山から今倉山のアップダウン・鳥ノ胸山の登り・菰釣山の登り・鉄砲木ノ頭(明神山)の登り・三国山の登りが急登となり、その他は比較的勾配が緩く歩きやすいです。

アクセスは、二十六夜山の登山口は町内循環バスが運行しています。国道413号は富士急バスで月夜野、月夜野から神奈川中央交通に乗り換えて三ヶ木(橋本駅)、山中湖周辺は富士山駅か御殿場駅のバスが運行しています。

タイム(Day2)


菰釣避難小屋(5:42)~菰釣山(6:02)~ブナノ丸(6:24)~油沢ノ頭(6:45)~樅ノ木沢の頭(6:55)~石保土山(7:29)~山伏峠分岐(7:55)~富士岬平(8:22)~高指山(8:32)~切通峠(8:55)~鉄砲木ノ頭(9:48)~三国峠(10:02)~三国山(10:22)~大洞山(11:27)~畑尾山(12:09)~立山(12:18)~立山登山口(13:07)~【移動】~富士高原ゴルフ場バス停(13:28)
s

その他の写真(2日間)


20200112-13

年齢と疲労と回復


初日は中盤から疲れ、避難小屋で一晩体を休めるも筋肉疲労は回復せず、翌日は歩き始めから既に疲労感があった。体力の衰えはここ最近の山行で毎回感じているが、今回は回復力の低下を痛感させられた。

歳を取ると回復力が低下し、複数日の縦走だと全開せずに疲労が残るのが辛い。
12時間以上体を休めているのに状態はあまり変わらない、私が週イチの日帰りを好むのは一週間の回復期間がある事も理由だ。
土日に連続して山に行くことも可能だが、そうなると体力の不備が生じ(身体の体力)、また気持ち良さや細部まで山を感じようとする能力にも影響が出てしまう(心の体力=新鮮味や飽き)。

プロサッカー選手の多くは30歳を過ぎて一戦を退くが、その年齢を過ぎても活躍する選手は稀にいる。
スポーツで一番重要なのは瞬発力、持久力も大切だが、例えばマラソンだと、いくら持久力が高くても前に進む能力が低ければ良いタイムは出せない。20代までは瞬発力を磨き絶頂期を迎え、そこからは誰しも体力は衰えていく。活躍し続ける選手も同様に体力は落ちているが、豊富な経験による頭を使ったテクニックなどを駆使して輝きを維持している。

優れた選手の特徴として挙げられるのが『健康法』、栄養バランス・食事時刻・摂取量などの食事と、睡眠などの休息にウェートを置いている。特にサッカーは体力消耗が激しく、次の試合までに体力を全開させる事が重要になってくるが、32歳のリオネルメッシと34歳のクリスティアーノロナウドは未だに現役スーパースター、彼らに共通するのは睡眠の質の高さ、規則性や睡眠量を増やし、体を回復させる事に注力している。

前日は計画や準備で殆ど睡眠が出来ず、避難小屋では早い時間から就寝したが、夜は何度も目が覚め熟睡とは程遠い睡眠・・・これでは回復しないのも当然か。。
規則性は置いといて、限られた時間の中で快適な睡眠が出来るか。エアーマットのフカフカ度を2倍にアップしたり、今は衣類を枕にしているが自分に合った形や高さの枕にしたり、睡眠前に足をストレッチ&塗り薬と回復させる処置を施せば、初日の全開に近い状態で歩けるかもしれない。
装備が増えると重くなるが、その重量による体力消耗よりも体力回復量の方が重要で、軽量化は単純な総重量では無く、総合的な体力を考慮して計算しなければならない(シュラフも軽い物は寒く、眠れないと回復量は少なくなる)。

リラックス状態による体力回復

睡眠時はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しているが、ノンレムは脳を休め、レムは身体を休める枠割がある。レムは脳が活動しているリラックス状態なので、リラックス状態を作れば、寝ていなくても体力回復の効果があるそうだ。
お風呂に入ると疲れが取れるのは体を温める事で血行が良くなりそれがリラックス状態を生み出すから、湯船に浸かる楽な姿勢も関係している。また、狭いお風呂よりも大きなお風呂、景色が見られる露天風呂など、リラックスとは心と体の両方を満たしている状態を言う。

良い景色を見ていると体力が湧き出しペースアップ出来るが、私は良い景色は体力を回復させる効果があると考えていた。
しかしこれはリラックスとは正反対の興奮状態、緊張や興奮状態では体力は回復せず、一時的に出力を上げる燃費の悪い歩き方は長くは続かない。行動中の回復量を多くしたいなら、テンションを上げずに心地よい状態を作るのが良い。興奮させる「交感神経」とリラックスさせる「副交感神経」、その役割を理解し、力を出したい時、回復させたい時に着替えられるようになるのが理想だ。

涙を流すと副交感神経を活性化させる効果があるようなので、感動した時は周りを気にせずにガンガン泣いた方が体力が回復するようだ。
涙はストレス解消になる?(北欧、暮らしの道具店)

今回感動する事は多かったが、回復しなかったのは感動量が少なかったからかもしれない、確かに涙を出すほどの感動はしなかった。
これから私は涙もろい人を目指してみよう、ちょっとした事ですぐに涙が出てしまう、心の優しい回復能力に長けた人になりたい。
ハイカー「今日はキツいコースだったので苦労しましたよ」
ヤマラ 「そっ、それは悲しい出来事ですね、うわぁぁぁ~ん(´;д;`)」

リラックスと言えば、ヒーリングミュージックは音楽としては嫌いだけど、疲労回復効果があるみたいだから今度試してみようかな(寝ている時に聴く)。
行動中のアンビエントもリラックスしている状態になっているのだが、効果があったりするのかな?

まぁ、回復に力を注ぐよりも体力をつける方が簡単だ。容器が小さいとすぐに枯渇するが、大きければ長く保ち、回復量も多い。
その考えだと頻度を上げる、週2回行けば新鮮味は無いが体力はアップする。またはトレーニング、毎日スクワットを100回するだけで楽に歩ける。
・・・でも、理屈は解っていても私にはそれが出来ない・・・めんどくさーーーーーい!
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