レンザティックコンパス

信頼できるパートナーをついに見つけた!これで私の道迷いは激減するだろう。
レンザティックコンパス
普段活躍の場はないが緊急時には必要不可欠な「コンパス」。
寒さを凌ぐウェア、快適に歩けるシューズ、負担を軽減するザック、野営をするための幕営具など、これらの山道具は機能性の欠陥があったとしても大きな問題とはならないが、コンパスの不具合は状況を悪化させ、最悪の場合死を招く。
だからこそ絶対的な信頼関係が必要となり、コンパスは只の道具というよりは人に近い特性を持っている(サポーターやナビゲーター)。

これまで私は人選を誤り、苦労を強いられてきた。
「すまん、道をロストしたから方角を教えてくれ」
「うーん、こっちかな(適当)」「ZZZzzz・・・(無反応)」「こっち、じゃなくてあっち、やっぱこっち(いい加減)」
磁石という酒に酔い仕事を放棄する者もいた(私の管理の問題だが)。

先日の縦走でもコンパスがやらかし、そのコンパスは解雇処分としたが、一向に改善されない問題の元凶が私の人選であることに気が付いた。無能な者を雇うから損失を被る、人選基準を変えて有能な者を選べば良いのだ。

これまでの人選基準は能力よりも見た目を重視してきた(機能性よりもデザイン)。
しかし、そこに拘るのはおかしい。会社で言えば営業や受付なら見た目も大切だが、技術職を選ぶ基準はそれではない。イケメンのみが採用される消防隊やレスキュー隊は映画のようだが、実際は「こいつら仕事できるのか?」と不安に感じてしまうだろう。
勿論両方兼ね備えている事に越したことはないが、重視されるのはやはり能力なのである。

コンパスの種類

コンパスの種類は大きく4つ、『ベースプレートコンパス』、『レンザティックコンパス』、ベースプレートコンパスのスケールを取り除いたコンパクトな『簡易コンパス』、腕時計やGPSに内蔵された『デジタルコンパス』。
アナログコンパスの方式は2つ、ドライ式はピン留め、オイル式はオイルが注入されている。ドライ式は簡易コンパスに用いられ、気温(冬場)や衝撃を考慮するとオイル式一択となる。

レンザティックコンパスは軍で採用されている機能性の高いコンパス、細かな目盛りから方位を知り、平地や複雑な地形にも対応した機能を有している。
レンザティックコンパスの使用方法
ベースプレートコンパスの使用方法

人材募集と採用決定


私が求める要件は「精度」、真面目な性格でどんな状況でも的確に判断できる人材を求めている。その他要項を記し募集したところ、最終的に以下の人材に絞られた。最終選考に残ったのは、
  • フィンランド人の測量技師の経験を持つ者(KB14)
  • 同じくフィンランド人の山岳ガイドの資格を持つ者(MC2)
  • 前の2人と同じスント大学出身の小柄な運動能力の高い者(M9)
  • 元自衛隊員の日本人(No.9000L)
  • 同じく日本人のサバイバルを得意とする者(No.301)

この中から私が選んだのは最後の日本人サバイバー。元自衛隊員も魅力的だったが、細かさは劣るが機動力の高いサバイバーを選んだ。

因みに、スウェーデン人のシルバ大学出身者(SILVA)は先日の古賀志山縦走でミスを犯したので能力を問わず不採用とした(使用していたのは一番安価な簡易コンパス)。

候補製品のスペック


Suunto - KB14/360RG

高精度だが用途が異なる、それと価格が高い
種類:特殊コンパス
サイズ:77 x 52 x 15mm
重量:93g


Suunto - MC2

化粧直しなど手鏡としても使えそうだが、今回はレンザティックコンパスを選んだ
種類:ベースプレートコンパス
サイズ:65 x 101 x 18mm
重量:74g


Suunto - M9

腕時計型は水平を保つのが面倒くさい、重量が軽いからそこまで精度は高くなさそう
種類:簡易コンパス
サイズ:41 x 47 x 14mm
重量:16g(リストバンドは含まない)


YCM - No.9000L

重いのと角張った金属製はウェアに傷が付きそう(ケースに収納しない場合)
種類:レンザティックコンパス
サイズ:77 x 52 x 25mm
重量:118g
9000L

YCM - No.301

今回選ばれたのはレンザティックコンパス。登山で一番使われているのはベースプレートコンパスだが、前に使用したことがあり、それ以上の機能を持つコンパスを使ってみたかった。

レンザティックコンパスは軽量化とは無縁の軍が使うコンパスなので、外装素材は金属製が多く、重量は100gを超えてしまうが、樹脂素材の製品があったのでそれを購入した。重量は66gとスントのMC2よりも軽い。
サイズは初めは大きさを感じたが(74x56x26mm)、手のひらサイズなので許容範囲だと思う。コンパスは小さ過ぎると不具合を起こしやすく、また視認性や操作性においてもそれなりのサイズが良い。

ブランドは日本のコンパスメーカーの「YCM」。
海外メーカーの技術も高いが、気候や磁場など日本での製品テストを行っているブランドの方が信頼性は高い。他の山道具でも言えることだが、日本で使用するならその環境で造られた製品の方が機能性は優れている。

製品名は「No.301」、価格は1800円(定価)。価格は機能に対してかなりお安いが、個人的には10万円近いテントやウェアよりも価値が高く、安価だが最高級の山道具だと思う。

製品詳細・評価


コンパス YCM「レンザティックコンパス No.310」

デザイン:★★★☆☆
機能性 :★★★★☆(4.5)
価格  :★★★★★

◆スペック
外装素材:アクリル樹脂
形式:オイル式
サイズ:74 x 56 x26mm
重量:66g


製品ページ


4.5点


機能性詳細


  • 精度:±2°
  • 使用温度範囲:-20℃~+50℃
  • ミル表示:20mil刻み(外周)
  • 度数表示:5°刻み(内周)
  • クリッカー:128クリック
  • 方位の針ではなく、盤面が回るタイプ

レンザティックコンパス No.310
レンザティックコンパス No.310レンザティックコンパス No.310
レンザティックコンパス No.310レンザティックコンパス No.310
レンザティックコンパス No.310
レンザティックコンパス No.310

使用テストでの出来事

山行途中でiPodの電池が切れてしまい、帰宅しようと道を進んでいると道間違いを起こしてしまった。
状況は下図の通り。以前歩いたことのあるルートの近くを辿り、以前の方角に進んでいると思っていたら、実は反対方向に歩いていた。
地図で林道を確認すれば進行方向の間違いに気が付くが、地図は電池切れで見ることが出来ない、日の出や日の入り時刻なら太陽の位置から方角がわかるが日中はその方法は使えない。
道間違い

車道の合流点でコンパスを確認するとコンパスは私の進路とは逆を指していた。
その時は「安いコンパスだけにもう壊れてしまったか・・・」とコンパスの指示を無視したが、私の進路の地形がどうもおかしく、先日の道迷いを含め自分の予測や想定が間違っていることを疑った。
間違った方向に進んだところで体力を消耗するだけだが、今回はコンパスの機能テスト。先のポイントに引き返してコンパスの指す方角に歩いてみることにした。
車道合流点コンパスは私の進路と反対の方向を指している

コンパスの情報は正しかった。
現在地を把握するまでは半信半疑だったが、それが正しいと知った時、私とコンパスに信頼関係が芽生えた。

「お前を絶対的に信頼しよう、これからも私の過ちを指摘しサポートしてくれ」

道間違いの原因は自分の勘違いや思い込みによるもの、自分の行動が間違っていると認め、仮説を立てる事で危険を回避出来る。また、道具は完璧ではないが、自分で判断出来ない状況では信用し委ねることも必要だ。
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