読図方法(地形の読み取り)

読図なんて時代遅れ、早くコンパクトで高性能で省電力で壊れないコンパスを作ってくれ。
読図方法(地形の読み取り)
ヤ「ヘイコンパス、現在地を教えて」
コ「すみません、よく分かりません」
ヤ「今の私の状況を教えて」
コ「遭難気味です」
ヤ「解決方法を教えて」
コ「すみません、よく分かりません」
ヤ「このクソAI、お前なんて死んでしまえ」
コ「死ぬのはアタナです、状況を理解してください」

読図方法


読図やルートファインディングに関する講座的な話は、山行記録の記事内で紹介してしまう事が多いが、今回は長めの文章になったので、講座記事として私の読図法を載せておきます。まぁ、上級者でない私が説明するのもアレですが、中級者の戯言としてお聞きくだされ。

正直な所、読図は面倒くさいからやりたくない、出来るだけ地図に頼らず直感で歩きたいところだ。
私は普通の低山なら事前に詳細は調べず、また携行している地図の縮尺も小さいので、読図できずに明後日の方向に進むことが多い。ただ、それ自体は大きな問題ではない。別に予定外の場所に下っても安全ならそれで良い。なんでもかんでも読図に頼って、地図に依存するような歩き方をしていると、それはそれで疲れてしまう。
しかし、明らかに危なそうな場合やルート踏破を確実にしたい時はやむ無く地形の詳細を調べている。危険な場所では地図や読図に頼り、そうでない場所では自由に動き野生感覚を磨く、そんな感じが良いだろう。

  • 読図に必要なのは縮尺の大きな地図、小さいと距離しかわからずポイントを探すことは難しい。
  • 縮尺は25000より数値が小さいもの、ある程度の地形がわかればそれ以上は必要ない。等高線は具体的な標高差の数値を知る必要はなく、傾斜具合を把握できれば良い(線の感覚が広ければ緩い、短いなら急)。
  • 読図は明確な対象物から現在地を導くもので、ロストした状況だと読図はほぼ無意味、その場合は登り返しや引き換えしてポイントまで戻るのがベターである。
  • 読図の目的は、現在地を把握し目的のポイントまで誘導する事、それとルート上の危険を察知する事の2つ。

まず理解しなければならないのは、地図は平面で実際は立体であるという事。
地図からおおよその距離や標高が解っても、体感で的確に計測することは難しい。例えば一歩を数十センチと計算しても、勾配によって移動水平距離は変わってくる。高度も同様、距離感や高度感というのは当てにならない。
また視覚による目測も曖昧だ。同じ2kmの距離でも、近く感じたり遠く感じたりと距離感が掴めない。疲労状態、周囲の地形、天気でも見え方は変わってくる。

そこで目安になるのが対象物、一番わかりやすいピークを用い、距離や現在地を把握するのが読図の基本だ。
しかし、ピークを数えているのに現在地がおかしいという事は往々にしてある。これはピーク・小ピーク・ジャンクションピークの判別をせずに数えていることが原因だろう。

ピークを判別する方法は『鞍部を数える事』。鞍部とは尾根または稜線上のピークとピークの間にある最も低い地点、ある地点から目的地まで進む場合、その区間にいくつのピークと鞍部があるかを把握すれば、目的地を間違えることはない。

鞍部には位置の判断が難しく見た目ではわからないケースもある。下の右の地形ではどこが最も低い地点になるのか?

「\/」「\__/」

真ん中辺りが最も低そうだが、私は登り返しが始まる地点を鞍部と捉えている。なので鞍部は順路で位置が変動することになる。
尾根から下りきった場所で判断することは出来ない、なぜならその先にもっと低い場所があるかもしれないから。平坦区間が数百メートルと長い地形もある事から、この方法が適切だと考えている。

地形の読み取り

バリエーションに入る時の取付点の見つけ方を、今回の山行の例を挙げて説明しよう。
標識のあるピークから取付く場合は読図をする必要はないが、今回は名無しのピーク、取付点を間違えてしまうとルートをロストしてしまう。

下図は今回の軌跡、読図は登山道の分岐から取付点まで、取付点の起点から終点までと2つに分けることが出来る。
地形図

左が登山道の分岐、右はバリエーションの起点
登山道分岐取付点(起点)

登山道の分岐から取付点までの地形図からは以下の要素があることが解る。
地形図
  • 途中にある鞍部は3つ、3つ目のピークが取付点
  • 鞍部①には林道が通っている
  • 全体的に勾配は緩やかだが、鞍部②の手前は少し急斜面になっている
  • ピーク②は左(西)に顕著な尾根がある
  • 鞍部③からピーク③までの距離は短い
  • ピーク③から登山道は北東に向いている

これらに注意し位置を確認していけば、目的の取付点は簡単に見つけられる。

左上が鞍部①(林道合流点)、右上が鞍部②、左下がピーク②、右下が鞍部③
鞍部① 林道合流点鞍部②
ピーク②鞍部③

下図はバリエーション区間の地形図、注意点は支尾根の分岐と鞍掛山周辺。鞍掛山の南の斜面はこうして見ると確かに異常だ。
地形図

※バリエーションの起点から下降していくと、下ることが出来ない急な崖、その下には鞍部があった(側面から巻いて下降)。
これは地形図には記されてない不透明部分、標高差が低いと等高線で表示されない場合があり、このケースはそれに該当する。
但し、標高差が低いので回避(巻く)も簡単、表示されない部分に関しては不安要素にはなりにくい(積雪時を除く)。

隠れ鞍部手前の急斜面の崖
崖

左上がY字の支尾根分岐、右上が鞍掛山の南側の鞍部、左下が鞍掛山の南側の絶壁、右下が鞍掛山の山頂
支尾根分岐鞍掛山の南側の鞍部
鞍掛山の南側の絶壁鞍掛山山頂

バリエーション終点(北側)からの鞍掛山の山容。
右の緩やかな斜面が北西の尾根となるが、私は北東気味の小さな尾根から下ったので苦労した。遠回りになったとしても、緩やかな尾根を選択した方が時間的に早く安全に下れる。
鞍掛山の山容
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