ナチュラリストとヌーディスト

この2つの言葉を聞いただけで胡散臭さや変人を想像する人は多いと思う。「なぜそう思うのか?」これらの考え方を取り入れたハイキングを普及させるには、きっちりかっちり補足する必要がある。ナチュラリストとヌーディスト
これらの言葉の大本を辿ると「ネーチャー」に当たる。

ネーチャー [nature]
① 自然。
② 天性。性質。

この言葉には対象物と特徴の2つの意味があり、自然と自然体では指しているものが違う。

ナチュラル [natural]
① 自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。「ナチュラルな素材」「ナチュラルな生き方」「ナチュラルメーク」
② 音楽で、変化記号を取り消し、もとの音に戻すための♮の記号。

①は自然的という意味の言葉、物理的だったり精神的だったり、ネーチャーの性質を用いて表現している。
②は自然とは関係がなさそうだが、「自然に還る=原始=戻る」という意味かもしれない。
ナチュラルの同義語は「カジュアル」が近い。

ナチュラリズム [naturalism] = 自然主義
① 哲学で、自然を唯一の実在・原理として、精神現象を含む一切の現象を自然科学の方法で説明しようとする立場。
② 倫理学で、道徳に関する事象を本能・欲望・素質など人間の自然的要素に基づいて説明する立場。
③ 文学で、理想化を行わず、醜悪なものを避けず、現実をありのままに描写しようとする立場。19世紀後半、自然科学の影響のもとにフランスを中心に興ったもので、人間を社会環境や生理学的根拠に条件づけられるものとしてとらえたゾラなどが代表的。日本では明治30年代にもたらされ、島崎藤村・田山花袋・徳田秋声・正宗白鳥らが代表。→リアリズム文学
④ 教育学で、人間の自然の性情を重んじ、その円満な発達を教育の目的とする立場。ルソーの提唱。

ナチュラリズムは精神的な思想。ネーチャーの性質を人間社会に当て嵌めた考え方。

ナチュラリスト [naturalist]
① 自然に関心をもって、積極的に自然に親しむ人。また、自然の動植物を観察・研究する人
② 自然主義者(ナチュラリズム)。

ナチュラリストはナチュラリズムを持たない人(①)も居る。

ナチュラルサイエンス [natural science] = 自然科学
自然現象を対象とする科学。自然界において本質的に重要な現象を見出し,現象の把握に有効な概念を確立し,現象を支配する法則を発見する。これにより多様な自然現象間の相互関連を明らかにし,また未発見の事物や現象を予言する。さらに観察,観測,実験,測定を行う。研究の典型的方法は,仮説を立て,推論し,実験的または理論的に検証する過程をふむ。対象とする自然現象の種類に応じて物理学,化学,生物学,天文学,地質学などに分類される。さらに,工学,農学,医学など自然の現象,概念,法則を基礎として人間,社会のための応用面に重点をおくものも,自然科学に含まれる。

自然の物理的現象の学問。

ナチュラリスト


ナチュラリストは『思考型ナチュラリスト』と『体感型ナチュラリスト』の2つに分類される。思考型はナチュラリズムを持ち、体感型は思想を持たない人も居る。

ナチュラリストが怪しく見られるのは、思考型の人の薦め方に宗教的な強い思想が感じられるから。「チョー気持ちいい!」で自己完結すればいいのだが、やたらとアピールしそれを強要してくる。
また、ライフスタイルやファッションとして取り入れている人もいて、意味が解っていない人も多い。そういった人は論理思想を持たず、なぜそれが良いのかを深く考えようとはしない。その人達の説明はみんな同じマニュアルのように聞こえてしまい、それが宗教勧誘のように見えてしまう。

ナチュラリストの特徴(拘り)

  1. 自然と触れ合う拘り
  2. 食品の拘り(無添加食品・植物性食品)
  3. 衣料品の拘り(天然繊維製品)
  4. 居住・インテリア・生活用品の拘り(木製品・天然繊維製品・天然成分)
  5. 医療の拘り(自然治癒)

①は体感型ナチュラリストの全てが該当し、思考型ナチュラリストの割合は意外と多くない。
②は健康志向の人と動物愛護思想の人(ベジタリアン・ヴィーガン)が居る。
③はファッションとして利用し、ナチュラリストでも全く自然に興味がない人や思想を持たない人も居る。
④はライフスタイル、この場合は自然の恩恵を体感できるから、自然に興味を持つ人が多い。
⑤は医療の手法なので、自然とはあまり関係がない。

私は体感型ナチュラリストだが、この中で該当するのは①と③と⑤。
③の衣料品は拘りがあるが、山で着るウェアに限定している。天然繊維の機能性は化繊よりも劣るが、肌触りが良く、その感覚が自然鑑賞に良い影響を与えてくれる。
⑤の医療はなるべく薬や医者の世話にならない様にしているが、これはナチュラリストの考えというよりは、自分の経験からその方が良いと理解しているから。薬を常用すると依存してしまい、免疫力も低下する。『体に治させる』習慣を付け、体の全組織・全細胞を動かす方が体に良いと考えている(でも私は健康志向ではない)。


ナチュラリズムの特徴(精神)

  1. 動物愛護
  2. 自然破壊
  3. 自然主義文学
  4. ミニマリズム

私は一般的なナチュラリズムが何なのか解らないが、以下のような考えを持っている。

①動物植物昆虫に対する考え方。
虫は蚊とゴキブリ以外は殺さない。蚊は血を吸われるから、ゴキは自宅のみ駆除、家の食料を食い荒らすから。
山を歩いている時は、足元に居たら避けるようにしているが、知らずに踏み殺している事も多いと思う。その代わりと言ってはなんだが困っている虫を見つけたら助けるようにしている。
鹿や熊といった山に住む動物の駆除は反対。但し人家に被害がある場合は仕方ない、虫と同じで攻撃してくるならやり返すという考え。

動物性食品を断とうと思ったことは一度もない、命に感謝して有り難く頂いている。菜食主義の食生活様式は人類誕生からうん百万年の歴史を否定することになり、たかが数年の思想でそんな事をする意味が理解できない。

②自然破壊・環境問題にはあまり関心はない。出来るだけ自然を残すべきだと思うが、もう壊しまくった状態だからこれ以上少なくなる事はないだろう。
環境は湿度を何とかして欲しい、年々変化ている異常な高温多湿の気候の仕組みを早急に解明し、それに対して優先的に国家予算を使ってもらいたい。
山に関しては、山頂の伐採は賛成。展望が良くなれば、人が集まり自然を知る機会が増える。但し、何でも伐採すれば良いということはなく、景観をよく見せる最小限の伐採にするべきだ。

③自然主義文学・・・本を読まないから文学はさっぱりわからないが、何か自然と関係性があるのだろうか?

④ミニマリズムは別の考えだが、ナチュラリズムと似ている部分が多い。
自然には無駄なものがない、自然に住む動物や植物は何も持たない、自然に触れると本質的な部分が見えてくるが、ミニマルも最小限にすることで価値を感じるようになる。
装備も慣れてくると不便とは思わなくなり、原始的(自然的)な部分に良さを感じるようになる。山行を豊かにしていこうとするのは、ナチュラリズム的には違うような気がする。

こういった思考は自然と触れ合っていれば誰でも感じるようになると思う。自然を見ていれば自然の仕組み(循環)を理解し、それを自分や社会に当て嵌めて考えるようになる。
ナチュラリズムは人に学ぶものではなく、自然に学ぶもの。要点だけ理解しようとするよりも、自然と触れ合う方が深く知ることが出来る。ルソーの「自然に帰れ」とはそういった意味があり、本を読むより自然から学ぶ方が本質を理解できるという事だ(但し時間はかかる)。

ナチュラリスト度診断

このサイト(MIRRORZ)で言うナチュラリストは、自然体で生きているかという性格を指している。私の結果は、
「ナチュラリストに憧れる小心者」タイプ
あなたは、周囲にいる人とのトラブルを恐れるあまり、相手の顔色を見て行動することが多いタイプ。ナチュラリスト(自然体を保つ人)にあこがれながらも、そうできない自分に嫌悪感を抱くこともあるのでは?心の中に不満が蓄積してしまっては体にも心にも毒。意見などの対立を恐れずに、もう少し積極的な行動を心がけていったほうが、あなたにとってプラスになることでしょう。

「私はナチュラリストじゃないのか・・・」
ブログを見ている人は意外と思うかもしれないが、合っていないようで合っている納得できる結果だ。
自己主張がめちゃくちゃ強い人がナチュラリストだとすると、思考型ナチュラリストはこのタイプが多いような気がする。

ヌーディスト


ヌーディズム [nudism] = 裸体主義
ヌーディズムは、自然との関わりを強調してナチュリズム(英: Naturism ネイチャリズム)と呼ばれることもある。ドイツでは FKK(独: Freikorperkultur)と呼ばれる。ただし、似ている語のナチュラリズム(英: Naturalism)は「自然主義」のことで全く別の概念である

ヌーディスト [nudist]
健康上・思想上の理由から全裸で生活または行動することを主義とする人。裸体主義者。

ナチュリズムという聞き慣れない言葉、ナチュラリズムとは別の概念と書かれているが、たぶんこの様な解釈だと思う。

ナチュリズムはナチュラルから派生した言葉で、ナチュラリズムはネーチャーから派生した言葉。ナチュリズムはナチュラルの天然という意味の状態を表す言葉で、ナチュラリズムの自然現象論理とは異なる。
ナチュリズムは「自然はどーでもいいけど、絶対に裸なの!」
ナチュラリズムは「裸は自然らしいとも考えられるが、それでは生活に困るし、社会にそぐわない事もあるだろう」
という違い。ナチュリズムは、平等や差別、人間のありの姿といった人権主義の思想があり、これは自然から導き出された思想ではない。

おフランスにはヌーディスト区画があるそうだが、公園でのぞき見の被害が多く問題になっているらしい(CNN ニュース)。さすがアバンギャルドな街、やることが斜め上すぎて凡人には理解できない。
しかし、別に街で裸になる必要は無いし、この場合だとただのファッションや政治的運動にしか見えない。
それにしても、『裸の私って素敵(私に注目して) → 裸の女がいるぞ、ウフフフフフ → のぞき止めて!』って意味がわかんない。女性の裸が見たいのは男性の本能であって、全裸日光浴の方が変態なのに。。

日本だと、ヌーディスト団体が温泉に行ったりして裸を見せ合うイベントをやっているが、これも意味がわからない。家で裸になって生活していればいいじゃん、一人で温泉に行けばいいじゃん、同じ意識の人が集まらないと自覚できないのは主義と言えるのだろうか?そういった集まりも大事かもしれないが、個人が楽しめる方法を模索した方が意味があると思う。

そんな事よりも、有料でもいいから『ヌーディストハイキングコース』を作ってもらいたい。
脱衣所に全ての物を置いて(カメラやスマホはNG、飲食品・本・カメラ無し音楽プレイヤーはOK)、そのコースを裸で歩いたり、休んだりして過ごす。中にはエロ目的な人もいるかもしれないが、その人も裸ならば特に害はない(その内に飽きて来なくなる)。
思想が異なる者を共存させようとするから問題が起こる、専用のスペースを作れば、それこそフリーダムな理想郷だ。ヌーディストレストランとか物珍しさを体験するよりも、ヌーディストハイキングコースの方が充実した新しい体験が出来る。

裸になる事は気持ちが良い、これは日常で誰でも感じる事だ。
例えば風呂、素っ裸の温泉や銭湯と水着を着たプールでは、同じ水に浸る行為でも気分が違う。また、足だけ浸かる状態でも、裸の場合と衣類を着ている場合(足湯)では感じ方が異なる。展望の良い自然が豊かな景色の露天風呂では、開放感を得られるがこれも裸だから。

裸になることで心が落ち着き、感受性は豊かになる、ハイキングならばそれだけ自然を感じられる事になる。
動物のように自然に溶け込むナチュラリズムでヌーディズムな考え方、ヌーディーハイクは多くの人の共感が得られる行為だと私は思う。
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◆『裸足歩きUP』 低山を走れるようになりたい
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