Arc'teryx - maka 1

サコッシュは人気のアイテムだが、意外と使い勝手がよくない(と思う)。
Arc'teryx - maka 1
サコッシュはマストな装備ではない。
日帰りでは不要、必要なのは縦走時となるが、全ての人が使用している訳ではなく、ザック以外の収納を持たない人も多い。

サコッシュの良い点は、洒落っ気があって軽い事。逆に悪い点は、形状や素材による運動性や安全性の低下といった機能面が挙げられる。
素材に関しては防水性と耐久性はあるが、ナイロン素材なので滑りやすく体の動きに反応し邪魔に感じることがある。形状は角張っていてデットスペースが多く体にもフィットしない、タブレットを収納するなら良いが、タブレット見ながら歩く人は居ないだろう。

サイズが大きくなると運動性だけでなく、足元の視界が奪われて危険にもなる。
そもそも大きくする必要はなく、ザックの軽量化理論と同じだが、容量が大きくなると不必要な物まで詰め込んでしまう。
行動中に必要な物は限られ、トレランみたいに休まずに延々と歩き続けるならまだしも、登山やハイキングであれば小容量で足りる筈だ。沢山物が入っていると安心するのかもしれないが、運動性や安全性を犠牲にしてまで持つ物とは思えない。
容量を大きくするなら安定性の高いチェストバッグ(フロントバッグ)が良いが、一眼レフなどのカメラバッグとして使うにしても、視界を塞がない程度の大きさにするのが良いだろう。

サコッシュは自転車用の一時的な補給用バッグとなり、その用途から取り出し口が広く、形状が角ばっている。実際にロードバイカーでサコッシュを付けて走っている人は居ない、つまり行動用のバッグではないという事だ。
なので、そのまま流用するのではなく、用途に合わせたカスタムが必要だが、形状を変えるとサコッシュでは無くなってしまう事や、オシャレを優先してなのかそのまま形を踏襲して作られている。

サコッシュはファッションアイテムとして認知されていて、使用している人は若い人やUL系の人が多く、ファッションに興味がない人が使っている印象は薄い。
そう考えると機能性の部分は特に問題ないとも考えられる。ファッションとは機能性を犠牲にしてでも見た目に拘る事、私もそういった考えを持っているから、それを否定する気はない。

ウエストバッグとショルダーバッグ

サコシュブームに乗じて、どのアウトドアブランドもサコッシュを作り始めたが、パタゴニアやアークテリクスなどそれに乗らないブランドもある。
北米のブランドが多いのは、サコッシュの必要性を感じていない事や、類似した製品がありそれを尊重したいという意図があるのではないか?

伝統的なアメリカの小型バッグといえば「ウエストバッグ(ウエストポーチ)」。
ウェストバッグの歴史は不明だが、欧州文化の発想では無いから、たぶんアメリカが発祥だと思われる。西海岸のビーチを歩く時の小物入れとして誕生し、そこからアウトドアやランニング、トラベル用品として派生していったような気がする。

アウトドアはカジュアル製品が多く、それとミリタリーのオプションザック、山歩き専用のウエストバッグというのは聞いたことが無い。80年代に作られたグレゴリーの「テールメイト」は、日本ではカジュアルバッグとして認知され、当時私も所有していたがアウトドアでの使用は考えられなかった(その時は山にもアウトドアにも興味はなかったが)。
山歩きで使うとしたらトラベル用品やカジュアル製品を代用し、山用の製品は作っていなかったと思う(雨蓋を取り外してウエストバッグになるザックはあった)。

肩がけのショルダーバッグも同様に、皮革や布製のカジュアルショルダーバッグはあっても、山用のショルダーバッグはこれまで無かったと思う。
因みに、日本のファッションだとウエストバッグを肩がけし、腰に巻く人は殆ど居ない。ウエストバッグでありながら実際はショルダーバッグとして使用している。

Arc'teryx - maka 1


今回紹介するアークテリクスの「マカ」は、2010年から作られているアイテムだが、これまで存在を知らなかった。偶々赤色のバッグが目に留まり、詳細を見て素晴らしい機能性を有していることを知った。
手にとって実物を確認していないが、写真と実物が大きく異なることはないだろう。
製品ページ

製品カテゴリはカジュアル(Lifestyle、Travel Bags)となっているが、私には山用のオプションザックとして開発したように思えた。

アークはクライミングブランドであって、バックパックザック(縦走やトレッキング用)も作っているが、メインはクライミングザック(アルパインザック)となる。クライミングザックは耐久性に考慮して無駄なものを付けないシンプルな構造をしているが、それらのザックをバックパックとして使う場合は、用途が違うから不備を感じる。
ショルダー・ウエスト・背面の簡易構造は改善できないが、ポケットなどの収納機能はオプションザックがあれば改善できる。その不備を解消してくれるのが「マカ」、私にはそんな風に見えてしまった。

このバッグの特徴は、
  • ウエストバッグとショルダーバッグの機能を持っている
  • スラップの取り付け部分が稼働するようになっていて、ショルダーの時は上向き、ウエストの時は横向きになり、体にフィットするように作られている
  • 背面素材は表面と変えていて、柔らかい素材は体にフィットし、滑り止めの効果もある
  • 表面素材は厚みがあってマチ幅も広いから、収納や取り出しがスムーズに行える(型崩れしない)
  • カジュアル感のある素材だが、強度はありそうなので山でも使用できる
  • ショルダーとザックの装着順を間違えて、ザックを2度背負ったり外したい時に引っかかったりする事があるが、ストラップにはバックルが付いているから、装着順に関係なく着脱が可能となる
  • 収納力が高く、分別収納も可能

背面素材が違うことやバックルはウエストバッグの機能だが、それをショルダーバッグとして使えるようにした点が素晴らしい。
正直デザインは弱く、見た目は普通のカジュアルバッグだが、機能性は非常に高くアークらしい拘りが感じられる完成度の高いバッグだと思う。
パッと取り出せて、ピタッとしたフィット感とホールド感、サイズも大きすぎず運動性や安全性を妨げることもない。
容量は2L、重量は140g。50gのサコッシュの3倍の重量だが、機能性を考えると一概に重いとは言えない。

Arc'teryx - maka 1
Arc'teryx - maka 1
Arc'teryx - maka 1

モデルはマカ1とマカ2があり、マカ2だとサイズが大きくなりペットボトルが収納できるらしい。マカ1は中・大型ザックのオプションとして、マカ2は日帰りのデイパックとして使うのが良さそうだ。
マカ1とマカ2の比較(TODAY BASIC)

アークテリクさんへのお願い

マカ1はとても素晴らしい製品ですが、もうワンサイズ落とした「マカ2/3」を作って頂けないでしょうか。
私の用途だとマカ1は少し大き過ぎます、2/3サイズならクライマーやバックパッカーの需要もあるかと思うので、何卒ご検討の程、よろしくお願いします。
I want to need maka for downsizing model, Please make a new product for me!!

この想いカナダに届け!

◆ブログを読まれている方へ
このお願いをしたくて記事を書きましたが、マカ1も良いアイテムだと思います(実物は未確認ですが)。
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