雨と湿原と玉子①(尾瀬ヶ原)

「登山なんて大っ嫌い!!」
雨と湿原と玉子①
半年ぶりの幕営山行&高い山、慣れない登山コースに辛酸を嘗め続け、ついには登山嫌いになってしまった。。

初日は登山者にイジメられ、その後廃道化したコースでハマってしまいビバーク寸前。2日目は登山口に荷物をデポして軽装だったのに、序盤の急登で撃沈。。どんどん具合が悪化して吐きそうになるくらい酷い状態になってしまった(嘔吐は堪えた)。
3日目は2日目の疲労から食欲不振になり予定ルートを変更。自分がハイカーである事を再認識し、残り2日間の登山ルートは中止して3日目はハイキングコースを満喫して山行を終了した。

以前は体力があったから登山コースでもハイキングとして楽しめたが、年々体力が低下し、偶にしか歩かない事もあって今では登山コースで苦しむ事が多くなった。雪山をフェードアウトしたのも体力が理由、ラッセルが進まなくなって、トレースがあっても息が上がる、心に余裕がなくなってストレスを溜める歩き方をするなら止めてもいいと考えた。

『登山』と『ハイキング』、『山登り』と『山歩き』。今回の山行ではこの違いについて改めて考えるきっかけとなった。
今回は「①大人気の比較的楽な登山コース」「②険しく体力が必要な登山コース」「③ピークを目指さないハイキングコース」の3つのパターン(形態)を歩いたが、それぞれ歩いている人の表情や意識(目的)は異なるものだった。

【景 観】③ → ② → ①
【達成感】② → ① → ③
【笑 顔】③ → ① → ②

景観は天気の違いも関係していて主観の評価となる。達成感は体力の消耗量、体力を使えば使うほど達成感は大きくなるが、私の場合は達成感を求めていないから差はあまり感じない。笑顔は余力、体力を抑え緊張しない状態は表情が緩み嬉しさが表に現れる。

①の利用者の多くは初心者。初心者の目的は景色、外界で味わえない美しい景色や時間の過ごし方に魅了される。
②は中級・上級者。中上級者の目的は達成感、景観は①と大差ないが、より困難な道を登ることで達成感を充実させる。
③はハイカー。①の感覚に近く、体力を使わずに手軽に楽しみたいという考えを持つ。

全ての人は①を経験し、そのまま①を維持するか、そこから②か③に移行していく。
私の場合は① ⇒ ② ⇒ ③。③が最終型となるが、①や②に留まる人も多く、私としてはその状態を長く続けている事に疑問を感じてしまう。①は何度も登っていてよく飽きないなぁ、②は達成感って何?という疑問。

頻度も関係し年に数回なら解る、閉鎖的な環境に息苦しさを感じ、偶に壮大な景色を見れば癒やされるし、達成感も精神的な支えになる。しかし、毎週のように登るのであればそれはちょっと理解し難い。
特に達成感、達成感は限度があり追求すれば必ず終りがある、それが続くというのは追求していないという事で、惰性で行っているようにも見えてしまう。
まぁ、笑顔でもしかめっ面でも個人が満たされていればそれで良く、それを他人がとやかく言うことではないのだが、「なぜそこまでして山に登るのか?」と自分とは違う視点で考えてしまう。

「なぜ山に登るのか?」「なぜ山を歩くのか?」

これからの若い世代の山人口を増やす意味では、それらの行為を論理的に解明し、利点を表面化する必要がある。次世代の新しい価値観では、達成感には興味を示さない、登山でもハイキングでも「何が楽しいのか?」というエンジョイ的な答えが必要だ。

ここだけの話しだけどハイキングは超楽しい。「若者のみなさ~ん、心を満たしたいならハイキングをやってみよう!」

山行計画


今回は尾瀬エリア。
尾瀬は国が指定した国立公園。以前は日光国立公園の一部だったが2007年に独立し、その時に会津山地と帝釈山脈の一部が加えられた。
この山域の地形は湿地帯と山地で構成され、山地は越後山脈に属し、至仏山や平ヶ岳は上越山地、北東の会津駒ヶ岳は会津山地、南東の帝釈山は帝釈山脈、燧ヶ岳は独立峰となる(山地区分は日本の山地と丘陵を参照)。

前回の山行は日帰り、鳩侍峠を起点として、尾瀬沼を外周し燧ヶ岳に登って、そこから尾瀬ヶ原を横断する周回ルートを歩いた。時期は混雑を避け、静かに楽しめるシーズンオフの秋にした。
今回はバリバリのシーズン期、偶には賑わった山にでも、それとこれも私らしくはないが花でも見てみたいという気持ちからこの時期にした。

ルートは前回遅れてしまい登れなかった至仏山と、念願の平ヶ岳と会津駒、これらを繋げたルートとした。平ヶ岳は10年以上前に美しい玉子の写真を見ていつかは登りたいと思い続け、会津駒は以前計画したが他の山に満足してしまいその時は中止、駒ヶ岳制覇を狙っている私にとって避けては通れない山だった。

『美しいルートを作ること』これも山の一つの楽しみだが、今回は満足のいくルートが作れなかった。
尾瀬の特徴は縦走が出来ない事。このエリアは稜線伝いに歩きたくても登山道が無いために迂回したり、ピストンしなければならない。但し、雪が付いていれば縦走は可能となり、春先の残雪期に歩く人は多い。
ルートは『鳩侍峠 ⇒ 笠ヶ岳 ⇒ 至仏山 ⇒ 尾瀬ヶ原 ⇒ 小沢平口 ⇒ 鷹ノ巣口(幕) ⇒ 平ヶ岳 ⇒ 鷹ノ巣口 ⇒ 尾瀬御池(幕) ⇒ 大杉岳 ⇒ 会津駒 ⇒ 滝沢口 ⇒ 七入橋 ⇒ 尾瀬沼(幕) ⇒ 黒岩山 ⇒ 物見山 ⇒ 日光沢温泉 ⇒ 女夫淵温泉』、期間は3泊4日。
日帰り可能なコースで無駄に重い荷物を背負い、引き返しやピストンとルートが重なり、登山口間はなが~い車道を歩かなければならないと、汚らしいルートになってしまった。

それと幕営地の問題。尾瀬は指定キャンプ場以外は幕営禁止となり、いずれのキャンプ場も低い位置にある。出来れば見晴らしの良いピークに幕営し景色を楽しみたかったが、1日目と2日目は駐車場、3日目は尾瀬沼のキャンプ場と利用することにした。

結果

初日は目的地まで辿り着けず、二日目はバテてしまい、体調が回復しないので三日目は会津駒を中止して大清水からバスで帰宅した。
ルートは『鳩侍峠 ⇒ 笠ヶ岳 ⇒ 至仏山 ⇒ 尾瀬ヶ原 ⇒ 小沢平口(幕) ⇒ 鷹ノ巣口 ⇒ 平ヶ岳 ⇒ 鷹ノ巣口 ⇒(バス移動)⇒ 尾瀬御池(幕) ⇒ 七入橋 ⇒ 尾瀬沼 ⇒ 大清水』、期間は2泊3日。

ルート(Day1 - Day3)



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【Day1】
 距離:28.808km
 累積標高(登り):1377m
 累積標高(下り):2022m
 ※GPSデータはカシミールで作成

山行記録 Day1 雨たまに曇り



笠ヶ岳と至仏山

尾瀬戸倉からバスに乗って鳩侍峠に移動。出発時刻は5時半、ポツポツと雨が降っていたが早朝の空気や景色に胸が弾んだ。
尾瀬戸倉鳩侍峠

先ずは稜線のオヤマ沢田代まで登る、稜線付近では雲が薄れ美しい尾瀬ヶ原を俯瞰できた。
登山口~オヤマ沢田代登山口~オヤマ沢田代
登山口~オヤマ沢田代
登山口~オヤマ沢田代登山口~オヤマ沢田代
登山口~オヤマ沢田代

オヤマ沢田代からは笠ヶ岳へ、ザックをデポして軽装でピストンした。
オヤマ沢田代までは常に木道が敷かれていてが、笠ヶ岳までの道には木道はなく、雨により土面はグチャグチャ。初めは泥濘を避けていたが、あまりの多さに回避するのが面倒になりその後は気にせずに泥と戯れた。
デポオヤマ沢田代~小笠
オヤマ沢田代~小笠

小笠までの途中で笠ヶ岳の山容を見ることが出来た。霧の空にうっすらと映る尖った山容にうっとり・・・この景色は晴れている時よりも美しいと思う。
笠ヶ岳の山容
笠ヶ岳の山容

小笠を横切り笠ヶ岳も巻いて先に片藤沼へ、片藤沼は雨でボヤケていて特に景色は良くなかった。
オヤマ沢田代~小笠小笠
オヤマ沢田代~小笠
小笠~片藤沼片藤沼
片藤沼

片藤沼から引き返して笠ヶ岳へ、先の美しい山容を見ていたから登っている時はテンションが上った。山頂からの展望はわからないが、険しい感じや山頂に咲く花の愛らしさと満足できる内容だった。
分岐から笠ヶ岳
分岐から笠ヶ岳
笠ヶ岳
笠ヶ岳笠ヶ岳

オヤマ沢田代に戻ってザックを回収、盗まれることはないと思いつつも姿を見ると安心した(こんな序盤で無くなったら洒落にならない)。
笠ヶ岳~オヤマ沢田代笠ヶ岳~オヤマ沢田代
オヤマ沢田代

笠ヶ岳の道は誰も歩いていなかったが、オヤマ沢田代からは多くの人とすれ違った。展望のないこの天気でも至仏山は人気があるようだ。
岩場を登り小至仏山を越えると至仏山に到着。山頂は真っ白・・・特に感情は湧かなかったがとりあえず登れて良かった。
オヤマ沢田代~小至仏山オヤマ沢田代~小至仏山
オヤマ沢田代~小至仏山小至仏山
小至仏山~至仏山
小至仏山~至仏山
小至仏山~至仏山小至仏山~至仏山
小至仏山~至仏山至仏山
至仏山

ここからが本日の核心部、悲しい物語の始まりだ。
山頂から暫く下っていると登ってきた人に「ここは登り専用ですよ」と言われた。
状況は理解したが、ここから登り返してスタート地点の鳩侍峠に戻るのは有りえない、もしそんな事をしたら予定目的地に辿り着けなくなってしまう。知らなかった事と緊急である事を伝え、このまま下っていくことにした。

それからも何度か同じ注意を受け、そんな中おばさんグループの一人が「禁止!」と強い口調で注意してきた。すれ違って後で距離は少し離れていて、相手の顔や表情もわからないが、私はその言葉に苛ついてしまった。
自分が悪いのは認める、しかし相手の事情も知らずに軽々しい言動は慎んでもらいたい。私は事前に情報を知らず下山途中に知った。そして引き返した場合、予定ルートに支障が出るから止む無くルールを破った。実際に、後半のコースは予想外の悪路となり、もし引き返していたらそこで日が暮れ、事故に遭っていた可能性もあった。

嫌な顔をしている人は、もし自身が休憩した時に荷物を忘れた場合はどうするのか?
登山口までだろうが100mだろうが、ルールを守るなら一周ぐるりと回って回収するしか無い。安いものなら諦めも付くが、それが一眼レフカメラなど高価な物だったら絶対に引き返す筈だ。

このルールは不可解な点が多く、それに対する不満もあった。
山と高原の地図にはその旨記されていても、国土地理院の地図には情報は載っていない、海外の人とか知らない人も居るのだから、鳩侍峠の登山口や至仏山までの至る所に目立つ看板を設置し注意喚起(徹底周知)するべきだ。
それに、完全一方通行が全国的に適用されているルールならまだしも、超マイナーなローカルルールであって、山に慣れ親しんでいる人ほど、このルールはおかしいと思う筈だ。安全面に配慮していると言っても、滑りやすい涸沢のコースはそこまで珍しくもなく、尾瀬だからという理屈では納得し難い。

このルールの制定目的は始めの注意を受けた時点で察した。登ってくる人は初心者が多く地形図からも難易度が高いコースには見えない、そうなるとコースが滑りやすく利用者も多いことからすれ違い時に衝突しない為のルールしかない。
上級者だからルールを破ってもよいという事はないが、こちらが配慮すればその問題は回避できると考えた。

そのおばさんの発言を聞いてからは、精神的に疲れるようになった。冷たい視線が心を深く突き刺す、ルールを知っている人、ルールを知らない人、不快感を示す人、事情に配慮してくれる人・・・疑心暗鬼が募り全ての登山者が悪魔に見えてきた。。
親切心からの注意であっても、何度も言われ同じ説明を繰り返しているとストレスが溜まってくる。先のおばさんみたいな発言は無かったが、もしもう一度そんな言葉を受けていたら逆ギレしていたかもしれない。

山頂から登山口まではたった2km程度の下り、しかし精神が病んでしまい、2時間もかかってしまった。
尾瀬は今回で歩き尽くしたから来ることはないかもしれないが、機会があっても至仏山だけは登ることはないだろう、歩けばあの時のトラウマを呼び起こす、至仏山逆走コースは体力よりも精神なダメージを受ける恐ろしいコースだった。
至仏山~山ノ鼻至仏山~山ノ鼻
至仏山~山ノ鼻至仏山~山ノ鼻
至仏山~山ノ鼻
至仏山~山ノ鼻至仏山~山ノ鼻
至仏山~山ノ鼻至仏山~山ノ鼻

山ノ鼻の案内地図には「上り専用」のシールが張ってあったが、ここから登る人にそれを記しても意味はない(必要なのは逆から来た人への注意看板)。
それにしても、こうやってコースを限定すると行動の幅が狭くなってつまらなくなる。尾瀬ヶ原と至仏山に登りたい人は、先に尾瀬ヶ原を鑑賞してから山ノ鼻から至仏山に登ることになるが、普通は逆でしょう。体力がある時に山に登って、それから疲れを癒やしながら湿原を鑑賞する、先にまったりしたら登る気力なんて無くなってしまうと思う。
山ノ鼻山ノ鼻


尾瀬ヶ原から小沢平

嫌な気分は切り替えて、夏の尾瀬ヶ原を堪能することに。空は暗くどんよりしているが、この景色は私にとっては最高の景色だった。

『雨とアンビエントはよく似合う』先日の記事でも書いたが、音楽を楽しむなら晴れよりも雨の方が適している。雨の景色はアンビエントの世界観そのものであり、また晴れていると蒸し暑いが、雨なら涼しさを感じそれも音楽鑑賞に影響してくる。
奥行きのある湿原の景色がアンビエントの伸びにシンクロし、トリップ状態に入っていく、この感覚は樹林帯よりも気持ちが良かった。今後尾瀬を歩きたいと思うことがあるならば、それは音楽鑑賞を目的とする場合かもしれない。

花は黄色と紫の花が咲いていたが、思っていたイメージとは異なっていた、広範囲に花が咲いているのかと思っていたがポツンポツンと咲いている程度、ひょっとして時期が遅いのかな?
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴
山ノ鼻~見晴見晴

見晴からは北上して小沢平の登山口を目指す。途中には分岐があり、沢(三条ノ滝)と樹林帯のコースに別れていたが、沢は距離が長そうだったので樹林帯のコースを歩くことにした。
御池に通じる兎田代上分岐から少し下ると兎田代下分岐、あとは一本道となり楽できると思っていたら、いきなり藪の不安を感じさせるコースだった。
見晴~東電分岐東電分岐
東電分岐~三条ノ滝分岐東電分岐~三条ノ滝分岐
三条ノ滝分岐兎田代下分岐

兎田代から小沢平登山口までのコースは予想外の難路だった。
踏み跡はそこまで薄くはないが、不明瞭な箇所があり徐々に不安になってきた(テープは張ってある)。近隣の低山なら同じ様な状況でもそこまで不安にはならないが、ここは深い場所の山、尾瀬と言っても人が通らないコースで迷えば遭難する可能性は十分にある。
不安にさせるのは先の状態が読めないこと、廃道の場合は、土砂崩れや崩落による登山道の封鎖があり、行き止まりという最悪の状況も考えられる。

ただ、分岐には進入禁止のロープは張っていなかったし注意看板も無かったから崩壊している可能性は低そうだ。踏み跡は薄くはないからテープが無くても何とかなしそうだし、なにより戻った所で迂回ルートはなく、この道を進むしか選択肢はないのだ。
景観は美しい樹木が生えていてそこそこ良さはあるのだが、不安な気持ちから景色を楽しむ余裕は無かった。
兎田代下分岐~渋沢温泉分岐兎田代下分岐~渋沢温泉分岐
兎田代下分岐~渋沢温泉分岐渋沢温泉分岐~小沢平登山口

渋沢温泉分岐を過ぎて暫くすると、登山道は沢に下っていった。
沢に下ると橋が崩壊していた・・・この道は廃道の可能性が高いが、真新しいテープが張ってあるからそのまま進むことにした。
渋沢温泉分岐~小沢平登山口渋沢温泉分岐~小沢平登山口
渋沢温泉分岐~小沢平登山口

そこから2回、合計3回(たぶん)渡渉を繰り返した。登山道は高巻きとなり、沢に下って登ってとアップダウンが続き体力を消耗していった。
渋沢温泉分岐から登山口は3km程度だが、精神的に疲れていてそれ以上の距離を歩いている感覚がした。「いつまでこの道は続くのか?ひょっとして地図とは違う道を歩いているのではないか?」そんな不安から幻覚が見え始めた。
木が道路に見えたり、沢が駐車場に見えたり、自分が望む願望を無理やり視覚化してしまう、疲れている時によくある現象だ。
渡渉は多い所では膝位の水量があったが、ロープが張ってあり流されることはなかった。それよりも危険なのは巻きのトラバース、この部分は道幅が狭く、雨が降っていた事もあって特に慎重に歩いた。

沢の渡渉を繰り返し、その先もまた沢だろうと悲観していたら、登山口に到着した。終わってみれば3kmの距離にも思えたが、疲れ具合から倍以上歩いている感覚だった。
渋沢温泉分岐~小沢平登山口
渋沢温泉分岐~小沢平登山口渋沢温泉分岐~小沢平登山口
渋沢温泉分岐~小沢平登山口渋沢温泉分岐~小沢平登山口

登山口には通行注意の看板があり、廃道化はしていないようだったが、整備(修復)をしていない登山道は廃道と言ってもいい。

沢筋のコースは廃道化するケースが多いが、その原因は『無駄に長いから』だと思う。大きな沢の場合は巻きが多く、高巻きをして下ってとアップダウンを繰り返す。往路は良くても復路でこの状況は精神的に辛く、それが原因で何度も歩きたいとは思わなくなってしまう。
沢でも尾根でも目的地が山頂とするなら、その過程は出来るだけ楽なコースを歩きたい。また、景観に関しても沢が必ずしも良いとは限らず、どちらかというと陰鬱なコースが多く、そのような理由から利用者が減っていき廃道化していくのだと思う。
小沢平登山口小沢平登山口

小沢平登山口から平ヶ岳の鷹ノ巣登山口に移動するのが今日の計画だったが、沢歩きに疲れていまいこれ以上は歩けそうもない。
時間は17時前とまだ明るいが18時を過ぎると暗くなるし、今は雨が降っていないが移動中に雨が降り出したら設営が大変だ。なるべく早く休んでその分体力を回復させる方が、明日の行動は楽になると考え、今日は小沢平の駐車場で幕営することにした。
小沢平駐車場

少し前に『ブラックペグ』を2本購入し、今回始めて使ってみた。はっきり言って色のついたペグは塗装が剥げるし、黒は見た目も良くない。しかし、私はあるものに感化されブラックペグを使うことにした。
昨年、医療ドラマの「ブラックペアン」が放送されていたが、佐伯教授(内野聖陽)がオペの最後で黒いペアンを使うシーンが格好良く印象に残っていた。ペアンとは医療器具の事で、ドラマではオペが終わって最後にチューブにペアンを挟んで完了と、何やら重要な役割の器具のようだった。

設営も同じ様に最後に形を決めるペグがあり、それをブラックペグにしたらカッコイイと考えた。私のシェルターの場合は最後に両サイドの紐にテンションを掛けて形を整えるから2本となる。
シェルターの基本設営が終わり、最後に手を広げて「ブラックペグ」とつぶやく、助手が手渡し(一人作業だけど)そのペグを打ち込んで設営が完了(パチパチパチ、ヤマラ教授お見事です!)。
まぁ、見た目も機能性も変わりはないのだが、ドラマを見ていた人ならこの気持が解るかもしれない。
ブラックペグ

2日目に続く。

ルート評価


※3日間全体のルートして、今回の私の計画ルートなら車がお奨めです。車なら駐車場に車中泊して、尾瀬周回・平ヶ岳ピストン・会津駒ピストンと3日間で全て回れます

尾瀬・上越 至仏山と尾瀬ヶ原ルート

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★☆☆(3.5)
体力  :★★★★☆
アクセス:★★★★☆


4点

※雨のため評価は適切ではありません

個人的には笠ヶ岳と尾瀬ヶ原の景観が良く、この部分では雨景色が逆に良かったと思っています。
ルートは至仏山から山ノ鼻のコースは登り専用なのを知らず、予定が遅れる事もあってそのまま下ってしまいました。もし同じルートを歩く場合は、鳩侍峠から山ノ鼻に移動し、至仏山・笠ヶ岳を登って鳩侍峠に一度戻ることになります。
兎田代から小沢平登山口までは道が悪く、不明瞭・危険箇所があり時間がかかります。渡渉は3回、深い所は水量が膝下まであるので対策(靴を脱ぐ)が必要です。
体力は雨ということで、泥濘や滑りに注意しながらの歩行となり、晴れの日よりも消耗します。尾瀬ヶ原の木道は気をつけて歩けば滑ることはありません(滑り止め不要)。

区間ルート評価


【笠ヶ岳・至仏山】

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★★☆


【尾瀬ヶ原~兎田代】

景観  :★★★★☆(4.5)
ルート :★★★★☆(4.5)


【兎田代~小沢平登山口】

景観  :★★★☆☆(3.5)
ルート :★★☆☆☆



タイム(Day1)


鳩侍峠登山口(5:17)~オヤマ沢田代(6:16)~【ザックをデポ】~小笠(6:53)~片藤沼(7:17)~笠ヶ岳(7:32)~オヤマ沢田代(8:35)~至仏山(9:35)~【ルールを破り非難を浴びる】~山ノ鼻(11:25)~【アンビエントタイム♪】~見晴(13:12)~三条ノ滝分岐(13:57)~兎田代下分岐(14:32)~渋沢温泉小屋跡地分岐(14:59)~【悪路にハマる。。】~小沢平登山口(16:43)~【駐車場に幕営】

その他の写真


20190714
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