山ブランドから見る世界情勢(MBL Update)

コンテンツメーカーのヤマラは人気コンテンツのフラッグシップモデルをリリースした。モデル名は「MBL (Mt.Brand List) - Version-X flag model」、使いやすさを追求した新しいデザインスタイルがここに誕生した??
山ブランドから見る世界情勢(MBL Update)

山ブランド一覧更新


山ブランド一覧はテキストベースの一覧コンテンツ。ブログを始めた頃は、各ブランドごとに特徴や最新アイテムを掲載していこうと思ったが、面倒くさくなって途中で放棄し(放棄コンテンツ)、この一覧を作成した。

初めのうちはそれなりに見やすかったが、ブランド数が増えていくに連れどんどん閲覧性が悪くなった。
項目を調整して見やすくしたり、絞り込みができる機能を付けたりと改善し、昨年からは日本ブランドに関してはそれが解るよう国旗を記してみた。

今回の更新は日本以外のブランドの所在国を付記し、これによって全てのブランド国がわかるようになった。
国はブランド力を示し、同じ品質でも国によって受けるイメージは異なる。また国によって特徴があり、アイテム名と国を見れば製品性を想像できる。

情報は多くても少なすぎても一覧性が低くなり、今回の調整は最終型と言っても過言ではない。
項目は[ブランド名][国][カナ表記][生産アイテムカテゴリ][リンク]の5つのみ。ブランドロゴは不要だし、歴史なんかも直接製品に関係がないから知らなくてもいい、情報から興味を持てば、ブランドサイトを閲覧して好みかどうかを自分で判断すれば良い。

このコンテンツがどれだけ見られているかは知らないが、自分としては重宝している。作成用のエクセルファイルよりもこのページを利用している。
欲しいアイテムがある時は、該当するカテゴリの製品ページを全て見て探す。大事なのはブランドよりもアイテム、勿論好みのブランドはあるが、出来れば全てアイテムを見て選びたい。

究極バージョンの山ブランド一覧、アイテム探しの参考としてご利用くださいませ。

MBL Update Ver.X [Ultimate]

ブランド精査

国を調べるのには時間がかかった。なにしろ650と数が多く、簡単に情報を得られないケースもあり苦労した(作業の所為で今日は山に行けなかった・・・)。

調べ方は、有名ブランドは他の人が作成している一覧リストを参照し、他はチマチマと個別に探した。簡単なのはドメイン、国別ドメインを使用しているブランドはサイトを見るまでもなく処理できた。

初めは公式サイトの「About Us」を見ていたが、会社所在地が記されている事は殆どなく、SNSから調べる事が多かった。楽なのはTwitter、ロケーション設定がしてあればそれでわかる。Facebookは会社の地図を載せているブランドは少なく、情報無しのケースばかりで使えなかった。
SNSに情報が無い時は電話番号。わかりやすい国番号なら良いのだが、「+1」の場合はアメリカなのかカナダなのかが判らない。市外局番から住所を調べるサービスもあったが段々と面倒臭くなり、判断不明の数ブランドはUSAにしてしまった。
あとは一つだけチリのブランドがあって、それも国名が載っていなかったから大変だった。言語はスペイン語だがスペインとは書かれていない、広範囲に公用語となっているラテン系言語の国判別は難しい。

作業をしていて辛かっったのは、自分が興味のないブランドのサイトを見ている時。簡単に国情報が得られない場合は、嫌悪感を感じそのブランドが嫌いになってしまった。

調べているなかで放置していた消滅ブランドを確認できたのは良かった。またブランド製品を再確認し、不要と感じたブランドは除外しリストの有益性を上げた(製品数が少なく開発をしていないブランド)。

このリストはアウトドアカジュアルウェア、キャンプ用品、スキースノボ用品、海川釣り用品は含めていない。但し、山でも使えそうなブランドは入れている。
これまでハンモックについては、一部を載せていたが、今回全てのブランドを除外した。ハンモックはキャンプ属性が強く、設営してのんびり過ごすのは登山やハイキングの行為とは異なる。幕営具として使うにも重量が重く、また高い山の場合は張ることが出来ない。そういった観点からこのリストには相応しくないと判断した。

実用性や有用性の意味では、現在のリストはまだまだ無駄が多い。
はっきり言って、サングラスやインソールや靴下などはそんなに興味がないと思う。アメリカ人は機能部分にうるさいみたいで、この手のブランドが多いが、日本人も同じ感覚なのだろうか?
主要アイテムは、ウェア・フットウェア・ザック・テントくらい、小物・クッカー・シュラフ・マット等は新しい機能やデザインは生まれ難く、特に動向を気にする必要はない。現在は残してあるが、場合によっては今後表示に関して検討するかもしれない。

山ブランドから見る世界情勢


せっかく調べたので統計して国別ランキングを作ってみた、ブランド総数は652となる。

国別ランキング

【1位~5位】
アメリカ(275)、日本(103)、イギリス(41)、ドイツ(28)、イタリア(28)

【6位~10位】
フランス(18)、スウェーデン(18)、カナダ(16)、スイス(13)、チェコ(13)

【10位~21位】
韓国(12)、スペイン(11)、オーストリア(8)、中国(8)、ノルウェー(6)、オーストラリア(6)、ニュージーランド(5)、ポーランド(4)、オランダ(3)、デンマーク(3)、フィンランド(3)

【1つだけ】
ブルガリア、アイスランド、ポルトガル、スロベニア、ロシア、チリ、ブラジル、ネパール、香港、台湾、イスラエル、南アフリカ

私が作成したリストは不備があり、統計としては参考程度にしかならない。しかし、詳しく調べたとしても順位の変動は大きく変わらないと思う。

まず日本のブランドが多いのはガレージブランドを載せているから、アメリカも載せているから差が出る結果となっている。
その他の国は工場生産から有名ブランドまで。世界的に有名ブランドのみとするならば、『アメリカ ⇒ イギリス ⇒ イタリア・ドイツ ⇒ スウェーデン・スイス ⇒ 日本・チェコ・スペイン』という感じだろうか?

欧州は、ベルギー・ギリシャ・ハンガリー・ルーマニアは無し、ルーマニアは山もあるし、アパレル生産国としても有名だからアウトドアブランドが無いのは驚きだ。

ロシアは探せばありそうだが、広くて寒い国だからアウトドアブランドは少なそう。
アフリカはハイキングや山登りをするイメージが沸かないが、南アフリカにブランドが1つあった。今後はナイジェリアにブランドが出来そうだ。
中東はイスラエルに1つ、ここってアウトドアするような場所あったっけ?アジアはネパールに1つ、モンゴルや東南アジア、インドは無し。
中国は結構ありそうだが意外と少ない。世界の工場だから、自国製品を作るよりも外国製品を作る方が儲かるからね(ブランドを作ってもブランディングしないと安価でしか売れない)。
韓国・台湾・中国はガレージブランドが多いから、その内気が向いたら探してみたい。

仕組みとしてはハイキングや登山が盛んな国は、モンベルみたいな巨大総合ブランドがシェアを獲得し、新興ブランドがあまり生まれないケースが多いようだ。金持ちが興味を持ち莫大な投資をしない限り、今後メガブランドが誕生する事はなさそうだ。
あと、よく見られるブランドの統合、メガブランドが買収しブランドが消滅するケースも多い。

ブランド数が意味するもの

ブランド数やブランドの規模は、その国の競技人口を示している。
ブランドが多い国は、昔から山を歩く習慣があって、その歴史が反映されている。人口が多いから供給していく訳で、自国が盛んでないのに輸出に頼るブランドは存在しない。

文化とスタイルは地理に影響され、例えばヨーロッパアルプス周辺の国は歩くよりも登る事(攀じる)を目的とし、アメリカの様な広大な地形では長く歩く事となり、日本の場合はそれらとは異なる地形だから日本独自の文化が形成されている。

統計結果で興味を持ったのは、南米にブランドが少ないこと。
ブラジルは湿地帯が大半を占める地形、アマゾンは密林のジャングルとなりレジャー環境には適していない。
また北部には高地があるが都心からは遠く、そういった環境からサッカーを中心にスポーツに傾倒し、山文化が発展しなかった可能性が高い。

不思議なのはアルゼンチンとチリ、アルゼンチンは無し、チリのアウトドアブランドは一つしか見つからなかった。
パタゴニアなど名峰があるのにブランドがないのは、登山人口が少ないという事、国民が夢中になればそれはビジネスとなり、自国のブランドが誕生する。

アンデス山脈は今では人気の観光スポットとなったが、地元の人からしてみれば「よくも遠くからわざわざ来るねー、何がそんなにいいんだろ?」と思い、そして逆に山が好きな人にとっては「なぜそんなに美しい山があるのに登らないのか?」と不思議がる。

実際は山に登る人は都心に住む人が大半となり、山に住む人は基本的に登ることに興味を持っていない。これは日本でもみられる光景だ。
自然環境に住んでいれば遠くから見ているだけでも十分癒やされ、わざわざ山頂に登ったところで何の意味もない。登山なら達成感、ハイキングなら自然との触れ合い、求める人は自然を欲する人であって、普段の生活が自然に溢れていればその行為の必要性はない。

この温度差は文化の違いであって、見て楽しむ文化と、登ったり意欲的に関係性を作ろうとする文化の違いがあり、アウトドアが盛んな国には後者の文化が形成される。
山の文化形成は「地形」「人口」「経済」の3つが関係している。南米の人口はそれなりに多く、人口と地形は満たしているが、それでも文化が形成されないのは、国の経済力が起因している。

「なぜ人は山に登るのか?」
現在は目的が変わってきたが、戦後の登山ブームでは、欲望をぶつける場所としての意味が大きかった。戦争が終わり経済が発展していく、そこには競争があり、冒険家が国の威信をかけ世界の山々に挑戦していった。
その競争は大きく取り上げあれ、日常に蔓延していったのがブームの始まりであり、それまでの信仰登山とは異なる、スポーツやレジャーとしての登山の始まりだった。
国民全体に及ぼす強い影響力、そこには経済力があり、経済力が文化をもたらす。

20世紀の経済力、それが現在の山の人口数やブランド数に関係している。上のブランド数ランキングの1位から10位は先進国が占めしているが、これは経済と山人口の関係を表している。
環境と人口と経済の密接した関係、山が文化として発展するには色々な条件が必要となり、ブランド数が多い国、若しくは山人口が多い国には、この3つ要素を満たしている。
もし南米がイギリスのような国だったら、色々な文化が発達し、自然に対しても興味を持つようになったと思う。きっと、アメリカじゃないチリの『パタゴニア』ブランドが誕生していただろう。

これまではブランドが少なかった国でも、今後増えていく可能性はある。
特に新興国、中国・インド、南米だとブラジル・チリ・ペルーは年々成長傾向にあり、成長が見込める国には投資が集まる。そして結果的には山人口が増えブランドも増えていく可能性がある。

【おまけ】調べていて気になったアイテム


興味のないブランドサイトの閲覧は苦痛だったが、気になるアイテムを見つけた時は作業が楽しく感じた。普段山道具を調べることをしていなかったから、その意味ではいい機会になった。

昨今は新しい製品が次々とリリースされているが、国として興味があるのはアメリカだ。アメリカのブランドは機能よりも『愛』が感じられる、「これを使ったら楽しそう」そんな製品づくりから新しいアイテムが生まれ、アウトドア全体を牽引している。

Carson Footwear [USA]

カルソンフットウェアのトレランシューズはとても魅力的だ。このシューズは、アプローチシューズのようなアウトソール(フラット&フリクション性)に、アッパーは柄やラスターカラーと派手なデザインが特徴だ。
Carson Footwear
Carson Footwear

LightHeart Gear [USA]

ライトヒートギアのハイキングドレスが素敵すぎる!フォーマルなドレスではなく、昔ながらのアメリカンドレスなのがいいね。ハイキングシーンとよく似合っていて機能性も十分、これならジェイソンに襲われても逃げられそうだ。


CuffSox [USA]

カフソックスのゲイター機能付き靴下。足元(ブーツ)のお洒落をしたい人にはいいかも。
CuffSox
CuffSox

Cloudline [USA]

クロウドラインのキッズ用靴下は大人でも履きたくなるキュートなデザイン(欲しい)。
Cloudline

My Trail Company [USA]

マイトレイルカンパニーの35Lザックは、色々と挟み込みが出来る機能的でお洒落なザック、日本でも取り扱いがあり購入できる。
My Trail Company

Vargo [USA]

バーゴのチタンボトルはキャップ部分が変更されデザイン性が高くなった。このブランドのコッヘルもデザインが良い。
Vargo

HILLSOUND [Canada]

ヒルサウンドの携帯椅子は雨の日は使えそう。この椅子は武将が座る椅子に似てるから、展望の良い岩場で軍配を持って座るのも楽しそう。突然立ち上がり「全員突撃ーー!!」


Lomer [Italy]

ローメルのアプローチシューズは可愛くてカッコイイ。
Lomer

As Tucas [Spain]

アストゥカスの黄緑いシュラフに親近感が沸いた。私は黒が好きだけど、ブログカラーが黄緑という事もあって、同じ色のアイテムを見ると気になってしまう。「このシュラフに潜ってみたい!」そうすればブログのキャラクターになれそうだ。
As Tucas
As Tucas

Heimplanet [Germany]

ヘイムプラネットのの25Lザックは機能的でデザインも美しい。


Icebug [Sweden]

アイスバグトレランシューズはロゴと色からカナブンみたいだ。
Icebug

MMCMGEAR [korea]

エムエムシーエムギアのサクラテントがカワイイ!
MMCMGEAR
MMCMGEAR

3F UL Gear [China]

3Fウルトラライトのレインスカート。レインスカートは他のブランドでもあるが、色やロゴのデザインが良い。
3F UL Gear

Outdoor Yogui [China]

こちらも中国、このトレッキングポールはめちゃくちゃカッコイイのだが、長さを調整できないポールだからシェルターの設置に使えない。。幕営と雪山以外はポールを使わないから買っても不要になってしまう。
Outdoor Yogui
Outdoor Yogui

CITIZEN [Japan]

シチズンのスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」がかなりイケてる。これまでシチズンの時計はデザイン性が低くダサいイメージを持っていたが、この時計を見て見方が変わった。
CITIZEN
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