Should You Hike Barefoot?

『Barefoot』ブームは過ぎ去り市場は縮小、裸足の未来は真っ暗である・・・
Should You Hike Barefoot?
しかし、ブームの間は本質が見えにくい。ブームは一過性の嵐みたいなもので、多くの人を巻き込んで通り過ぎていく。ブームは新しい発見の機会でもあるが、本当の趣味を見つけたいなら、『ブームが去ってから始める』のが良い。

本質とは何か?裸足って何が良いの?過去の記事から裸足のメリットを考察してみたい。ベアフットランの歴史・概要・問題については、Wikipediaに詳しく書かれている。

Should You Hike Barefoot? - Backpacker [Feb 2017]

Backpacker誌のWebメディアでは、過去に「裸足でハイキングをするべきか?」と題して記事が掲載されていた。
Backpacker

裸足ランニングや裸足ハイキングは物議を醸し、一方は怪我を減らす、一方は怪我を誘発すると主張が対立していた。肯定・否定・折衷のそれぞれの専門家の意見はが記されている。

肯定派:「The Barefoot Hiker」の著者『Richard Keith Frazine』さん
“I have been hiking barefoot for 50 years,” says Frazine, 63. “Going shoeless requires finding the right foot fall with every step. No step is the same. You literally feel your way down the trail with your feet.” A 2009 study by researchers from the University of Belgium and University of Liverpool found that South Indians who spent their lives barefoot had significantly wider forefeet-allowing a more effective redistribution of downward pressure across the entire surface area of the sole-compared to people who grew up wearing shoes.

裸足の生活を長く続けている人は足型が違う、つまり、今から始めても遅いって事?肯定なのか否定なのか判らない意見だ。

否定派:理学療法士『Brian Schmitz』さん
“For people who have grown up wearing shoes, hiking without them is a bad idea,” says Arizona-based Schmitz, echoing the consensus of sports medicine professionals interviewed for this story. “You need structure around your foot for support when hiking. And you also need the protection that hiking footwear offers against cuts and injuries.” That doesn’t mean you don’t need the strengthening touted by barefoot advocates, but it’s better to achieve it through training, advises University of Calgary kinesiology professor Reed Ferber.

靴の生活を続けてきた人には構造の欠陥がありオススメできない・・・が訓練すれば改善されるとも言っている(Reed Ferberさんが)

中間派:「Author of 8 Steps to a Pain-Free Back」の著者『Esther Gokhale』さん
“The ability to hike barefoot depends on the condition of your feet and how much ‘movement wisdom’ you have,” says Gokhale, who studied indigenous populations in India, Asia, and Africa. She found people who grew up wearing minimal footwear had stronger feet with healthier arches-not to mention a healthy posture and back for carrying loads-compared to well-shod Westerners. Unless you have muscular feet with well-developed arches, Gokhale suggests a “happy medium.” Wear a supportive shoe that has a thin sole, she says, “so you feel contours on the Earth.”

出来るか否かは足の状態や知恵次第。発達したアーチを持っていないなら、無理をせずにベアフットシューズを履けばいい、そうすれば地球の輪郭を感じられる。

まとめると裸足歩きは適正があり、これまでの生活習慣に影響される。長い時間かければ構造は変化するが、目的や効果、怪我のリスクを考え、ソールの薄い靴を履くという選択もある。
中間派の折衷案はしっくりくる。実際にファイブフィンガーズを履いていても石の多い場所や、2500mくらいの山になると苦労する。いずれは裸足でどこでも歩けるようになるかもしれないが、裸足に拘って行動が制限されるのは考えものだ。

Why you should try hiking barefoot - Slick & Twisted Trails [May 2013]

次はSlick & Twisted Trailsの記事、こちらも似たタイトルとなっているが、精神的な部分について述べている。
Slick & Twisted Trails

“Melting snow, the ultimate barefoot pleasure.”
That’s the title of one chapter in Richard Frazine’s 1993 book ‘The Barefoot Hiker.’ My toes go a little numb just thinking about it.

冒頭の一文は、上記肯定派Richard Keith Frazineさんの本の章タイトル、「冬は冷たくて裸足では歩けない、春の到来は(裸足にとって)究極の喜びだ」と情緒的な表現が素晴らしい。
それに対して「それを想うと私の指は少し痺れる」と書かれているが、これはワクワクするという意味なのだろうか?それとも恐怖の意味なのかが判らない。

But folks like Franzine, 65, are adamant that hitting the trail sans boots is the most intense way to experience the outdoors. It’s all about loving the mud between your toes or the sun-backed rocks beneath your soles - an experience one barefoot hiker describes as like “walking on the scales of a sleeping dragon.”

Franzineさんみたいな人達は、靴を履かないことは多くの経験を生み出すと主張している。裸足になって泥まみれになる事、岩を踏みしめる事、ある人は「眠っているドラゴンの鱗の上を歩く行為」と表現する。
確かにドラゴンみたいだ、小石地帯は重心をかけないようにゆっくりと慎重に歩く、適当に歩くと逆鱗に触れてしまうからね。

“It’s a matter of sensation and having all your senses in play,” Franzine told S&TT from his home in Connecticut. “It’s a more intensive experience of nature.”

要は『感覚』、感度を上げることで多くの経験が得られる。
全く同意、裸足歩きをする理由はそれに尽きる。

Meanwhile, plenty of big-name running shoe brands have created minimalist footwear to mimic going barefoot. But these products don’t deliver the oh-so-sweet sensation of flesh against ground, says Franzine.
For that, you just gotta kick off those boots.

ランニングシューズブランドは、裸足感覚のベアフットシューズを生み出した。しかし、これらの製品では地面の甘い感覚は得られない。なので、あなたはベアフットシューズを脱がなければならない。
数ミリのアウトソールがあるだけで感度は大きく違ってくる。が、裸足歩きは辛い感覚もあって、ベアフットシューズはその辛味をマイルドにしてくれる。

Feel those dragon scales
(略)
But once you do develop a knack for it, hiking barefoot adds a whole new dimension to your trekking experience. Franzine says there’s a “certain sensory deprivation to wearing shoes.”

ドラゴンの鱗を感じるために
裸足歩行技術を身につければ、あなたのハイキングスタイルに全く新しい一面が追加される。Franzineさんは『靴を履くことで特定の感覚が失われる』と言う。

わかる!トレランシューズやベアフットシューズでも感じていたが、登山靴やトレッキングシューズの欠点が見えてきて、それが当たり前のように浸透していることに疑問を感じるようになった。
安全性が優先させ、怪我をしないように保護したりクッション性を高める事に重点を置く。これが間違っているとは思わないが、それによって失っている部分がある事は事実だ。
これは登山のスタイルが影響している。登頂することが目的となれば、それをコンセプトに製品は作られる。より過酷な状況に、そんな課題がアウトドア製品の技術を飛躍させた。ランニングであれば走破することが目的となり、タイムを縮められる製品づくりとなる。
しかし、ハイキングは登頂が目的ではない。簡易な装備でも十分楽しむことが出来る。高機能製品は技術向上を妨げ、知恵も使わない。そういったデメリットを理解せずに、機能性ばかり追っかけていると、本来の目的も忘れてしまう。

    文末には裸足ハイキングのヒントが書かれていた。
  • Start out slowly on ideal terrain. Franzine says forest floors are “delicious” for hiking barefoot. You can also practice in your backyard for starters.
  • Always step straight down. Never kick or shuffle your feet as you move across the ground. There are few natural objects that will seriously hurt your bare feet as long as you’re stepping properly.
  • Keep an eye on the path ahead. Stop if you’re not sure about the terrain you’re about to step on.
  • Shift your weight on the ball of your feet instead on your heels. This will allow your foot to absorb more shock.
  • Try a variety of different trekking surfaces before attempting a longer hike. You’ll be sore at first, but once that feeling fades it will be time to tackle longer treks.

How to Start Barefoot Hiking [Mar 2019]

本題とは関係ないが、wikiHowにベアフットハイキング講座が載っていたので、ついでに紹介。
wikiHow

    8つのステップ
  1. Spend some time in your front or backyard barefoot
    先ずは庭や公園で過ごしてみる
  2. Try to interpret the new sensations as just that
    新しい触覚の感覚を理解する
  3. Always step straight down
    怪我をしないように、足を蹴り上げたり、グリグリしないで丁寧に足を置く
  4. Always watch the path ahead
    2・3歩先に焦点を当て常に先を見て歩く(鑑賞する時は止まって見る)
  5. Keep your weight on the balls of your feet and not on your heels
    踵ではなく前面の横アーチ部に体重をかける(踵が一番痛い)
  6. Develop habits of awareness
    裸足で歩いている自覚を持ち、障害物に注意し的確な動作を心掛ける
  7. Select a short trail with a variety of surfaces for your first barefoot hike
    始めのうちは様々な路面の短いコースを歩く
  8. Continue short hikes about once or twice a week
    週に1・2回、短いコースを歩いていれば、1か月以内に4~5マイル歩けるようになる

「1か月以内に4~5マイル!?」猛烈に痛いコースは無理だと思うが、続けることが大事って事だね。

Barefoot park project in fukuoka [Jun 2019]

健康・精神・思想的な裸足のメリット。ちょっと思想が強い気もするが、トークを聞きながら体験するというのは良いやり方だと思う。


Why walk barefoot? [Oct 2014]

なぜ裸足で歩くのか?ナチュラリストの理由。

ハイキングの目的とは何か?それを考えていけば、裸足歩きをする意味がわかると思う。
難しく論理的にメリットを考えるよりも、大切なのは感覚、その感覚が心地よければそれは「好き」という事になる。

ベアフットシューズの問題点


いきなり裸足とはいかないし、安全性や快適性も考えるとベアフットシューズは必要不可欠なアイテムとなる。

ベアフットシューズは、需要がなくなっている事もあって種類が少なく、選択の余地がない。アイテムが選べないのは悲しいが、それ以上に私を悩ませる問題がある。
それはデザイン、ベアフットトレランシューズは良しとして、極薄ソールのベアフットシューズのデザインには不満がある。

ファイブフィンガーズの今季の新作は「V-Trail 2.0」のみ。アウトドアモデルは、他に「V-Trek」「V-Alpha」の3つ。デザイン的に気に入っていたカジュアルライクな「Trek Ascent」は廃番となってしまった。。
他のブランドはVFFに比べて機能性が低く、デザインもスポーティなものばかり。カジュアル感があって、山に似合うデザイン、そんな私の心を揺さぶるシューズには中々巡り会えない。

国産の足袋型シューズはVFFと比べるとホールド感(フィット感)が低く、のっぺりしたアウトソールはハードな登山道にはあまり向いていないように見える(グリップ力)。
それとデザイン、鹿の足に似ているという点は好感が持てるのだが、素材感や全体のフォルムは個人的にはあまり好きじゃない。

その中で『きねや足袋』の「Toe-Bi」は好みのデザインだ(赤色のみ)。カジュアルウェアにも合わせられ、運動性能も高い、和の要素もあるから海外でも人気がでそうな製品だ。
きねや足袋 - Toe-Bi
きねや足袋 - Toe-Bi
きねや足袋 - Toe-Bi

足袋はマルジェラがモチーフにし、カジュアルでは発展を見せているが、スポーツやアウトドア用の足袋はあまり積極的に製品展開されていない。
中には下写真のようなデザイン性の高い足袋もあり、こういった新しい形の足袋が増えると良いのだが(私好み足袋を作って!)。

庭師用足袋、カジュアル感があって街着にも合いそう。
足袋
ネオプレーン製の作業用長靴(足袋ではない)、簡単な沢登り、雨の日ハイク、沼地ハイクで使えそう。
足袋

靴下もベアフットシューズのカテゴリとなり、『OLENO』の「はだし靴下」には興味がある。
このアイテムは購入を考えたが、ブルー・ワイン・デニムと好みの色がなかった・・・黒か鮮やかな赤があれば欲しいのだが。
OLENO - はだし靴下


OLENOは国産、海外だと『SKINNERS』と『Barefoot Company』がはだし靴下を作っている。はだし靴下は耐久性・グリップ性能・ホールド感はベアフットシューズに劣るが、携帯性が高いから裸足歩きの予備として使えそうだ。



携帯性という点ではランニングサンダルも魅力的だ。
山でランニングサンダルを履いている人を見かけると「よく走れるなぁ」と感心してしまう。私は足裏以外の皮は極端に弱くサンダルは履けない。先日も素足で靴を履いていたら、数時間も経たない内に複数に靴擦れを起こしてしまった。。

ベアフットシューズ・足袋・はだし靴下・サンダル、裸足感覚が味わえる製品の存在は重要だ。
千里の道も一歩から、ベアフッター100万人計画を成就させる為には、まずは製品に興味を持ってもらい、そこから広げていくしかない。

裸足の普及には関連製品以外に、体験イベントを行ったり、体験できる施設も必要だ。
ドイツにはベアフットパークがあるが、日本にもこの様な施設が出来て欲しい。利便性が良く自然が豊かな場所、多摩丘陵の緑地か飯能駅周辺が良さそう。


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◆『裸足歩きUP』 低山を走れるようになりたい
◆『音楽鑑賞UP』 もっと気持ち良く音楽を聴けるようになりたい(山で)

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