じゃりン子ヤマラ、砂利道に泣く

「なんやこのコース、ごっつ痛いやん。アホ!ボケ!カス!ちっともおもろないわ(泣)」
じゃりン子ヤマラ、砂利道に泣く
※サムネイル画像は私が好きなキャラの「ヒラメちゃん」。
じゃりン子チエは当時異彩を放っていた。Dr.スランプのアラレちゃんと博士、チエとテツ、少年誌と青年誌の違いもあるが、独特の世界観の人情漫画は印象的だった。

子供だから興味があるのは子供向け漫画やアニメ、しかし歯医者に行くとゴルゴ13などの大人向けの漫画があり、読むものが無いとカテゴリを問わず読破してしまう。じゃりン子チエはその中の一つ、この作品は大人になって見たほうが楽しめる。


自然の石と砂利道の石

(裸足歩きの)状態もわからずにむやみに登山道を歩くのはナンセンスだ。それよりも足裏の強化はマストであり、それを行わなければいつまで経っても成長しない。
裸足歩きで苦労する林道や整備で巻かれた砂利地帯、今回は砂利道を歩いてみることにした。

砂利道は路面が砂利の道、未舗装路(ダート)の林道ではこの様な道が多い。
林道は、切土や盛土をして基礎を作り、路面に小石や砂利を敷き詰める。平坦な路面を作るには、石の大きさを均一にする必要があり、切土の際に掘削した石ではなく砕石を使う。
砕石は鋭利なものと加工して角を削ったものがあり、林道はコストもあり鋭利な石が使われ、未舗装の駐車場で使われる石や園芸の鉢底石は丸みがある。

岩と石の違い

[岩石]= 地球の表層部を構成する固体物質
[石 ]= 岩石が砕けたもの
[小石]= 小さい石
[砂利]= 2mm以上の岩石片、小石に砂が混ざったもの
[砂 ]= 2mm以下の岩石片
[砕石]= 岩石を小さく砕いたもの(人工的に)
[鉱石]= 資源となる岩石
[宝石]= 装飾品として加工された鉱石、硬度があり希少性が高い
[隕石]= 地球外の固体物質が落下したもの
[歯石]= 歯垢が石灰化したもの



自然の石と砂利道の石の違いは、人工的に砕いたか否か。
自然の石は、岩から風化して近くにあるものは鋭利、谷を転がり、沢から流されると丸くなっていく。対して砂利道の石は動かないから鋭利なものが多い。
石そのものの鋭利さは、出荷時やダンプでの運搬、それと車両の通行によって多少の角は削られるから、風化したての小石の方が鋭く、それらが散乱した尾根道の方が痛い。
砂利道は地面に敷き詰められているから密度が高い、鋭い痛みはなくても足裏全体のツボが押され重い痛みがある(鈍痛)。

恐怖の砂利道

ダートの林道を歩いても良いのだが、バイクや車が走る場所は危ないし、山奥の林道は景観が悪い。わざわざ遠くまで行く必要もないから、今回は狭山丘陵の「狭山湖外周道路」を歩くことにした。

狭山丘陵は住宅地に囲まれた丘陵で、手軽に楽しめる憩いの場として人気がある。
砂利道は痛くても、ここは気楽な場所、そんなイメージもあって軽いトレーニング感覚で歩いてみたが、結果は楽の真逆・・・最上の苦痛を味わうこととなった。。

登山道は痛い箇所もあれば、気持ち良い箇所もあるが、砂利道はオールタイムペインの拷問コース。テンションの上がる音楽を聴いて気を紛らわしたり、痛くないと言い聞かせたりと試行錯誤するも効果はなく、ただただ痛く、それが延々に続く行為に心が折れてしまった。
後半は50m先が物凄く遠く感じ、立ち止まって呆然とするもあった。靴を履いていてば何の変哲もない普通の道、しかし普段は見えない小石の壁に恐怖を覚え、心が萎縮してしまった。

狭山湖の堰堤から六地蔵までがコースとなるが、心が壊れて気力を失ってしまい、六道山で途中敗退となった。所要時間は、10時にスタートして15時前に終了。距離は6.2kmだから時速は『1.24 km/h』・・・おっそ、遅すぎる。。

ちなみに区間速度は以下の通り、数値は難易度を示し、低くなる程痛くなる。
 ◆ 0.0km地点~1.8km地点:2.368 (km/h) あまり痛くない
 ◆ 1.8km地点~5.0km地点:1.181 (km/h) 痛い
 ◆ 5.0km地点~6.2km地点:0.952 (km/h) 超痛い

途中敗退の原因は自分のレベルにあっていなかった事だが、状態も要因となり、状態が良ければ踏破できたかもしれない。
前回は雨が状態を良くしたが、今回は逆だった。湿った路面では、足裏に小石や砂利がくっつき、踏む度に食い込んでいく。序盤はあまり気にならなかったが、途中からは痛みを少しでも軽減したいと思うようになり、一歩歩く度に払い落とす事もあった。

瞬間的な痛みでは先日敗退した北高尾山稜の方が上だが、コース全体としては狭山湖外周道路の方が難易度が高い。途切れることの無い小石地帯、このコースを難なく歩けるようになれば、あらゆる低山コース、中・高山の歩行も可能となるだろう。
今の私には全く想像ができないが、このコースが走れるようになれば、それは達人の域となる。どこでも走れるベアフットマルチランナーとして、テレビ出演を目指すのも悪くはない。

ルート(狭山湖外周道路)



大きいサイズで見る

距離:8.357km
累積標高(登り):194m
累積標高(下り):163m
※ルートはカシミール3Dで作成
※データは狭山湖外周道路全体、裸足歩きは6.2km地点で断念し靴を履いた

山行記録


自宅からスタート地点の狭山湖堰堤まではランニング。
出だしは体が重く、走るのが苦痛に感じた。「走りたくない!」しかしこんな序盤で止める訳にはいかず、音楽をかけてテンションを上げた。私はこうやって何かに頼らないと走れない、昨年はこれを半年続けたが、結局音楽無しで走れるようにはならなかった。
緑地に入るとテンションが上った。「走りたい!」自然の中にいるとそのような衝動に駆られる。トレイルランという言葉がなかった時代、誰も山で走っていないのに、走り出した時から行動原理は変わっていない。もっと自然を感じたいという欲求、その意識は今は裸足歩きに向いている。

八国山緑地の階段を上がっていくと遠くに動物の姿が、こんなところにヤマネコ!?・・・野良猫です。。
ヤマネコ

登山道を進んでいくと道の真ん中に巨大な花が、ひょっとしてあじさい!?・・・傘です。。
あじさい

舗装路に出るとまたテンションが下がり、そこからはダラダラと走っていたが、多摩湖自転車道路に入ると気持ちが変わっていった。
ランニングコースは社会であり、例えるなら『流れるプール』だ。流れるプールは営業時間外は流れいていないが、人が動くことによって水流を作り出す。
水流は社会の動き、人はその動きに逆らうことはできない。止まりたくても、自分のペースで進みたくても、意志とは裏腹に勝手に流されてしまう。

ゆっくりと自分のペースで走っていると、数人のランナーに追い抜かれた。初めはスルーしていたが、このペースではいけないと考えるようになり、ペースアップした。
頑張っている人がいると、自分も頑張らなきゃと思ってしまう。しかし、それは必ずしも良い事ではなく、同調圧力を感じ無理やり頑張るのは無意味な行為でもある。
だがしかし、無理してでも頑張ることで生まれる成果もあったりして、その曖昧さによって心が動かされてしまうのかもしれない。それと何となく抜かれるのは嫌、負けず嫌いも関係している。

私は高齢者の人を見ると特に頑張ろうと思ってしまう。高齢者ハイカーはワイワイガヤガヤって感じだけど、高齢者ランナーはめちゃくちゃ真剣になって走ってるから、見る度に尊敬の念を抱いてしまう。
しかし、この人達が流れるプールを作っていると考えると、なんとも評価し難い。老後はまったりと、老後も全力、生き方としてはどちらが正しいのか??
八国山緑地八国山緑地
多摩湖自転車道路
多摩湖自転車道路多摩湖自転車道路

狭山湖堰堤に着きトイレに駆け混んだ。気温は高くはなかったが、湿度が高く走っていたらお腹が冷えてしまった。
ランニングの腹冷えは必ず起こるから(山では起きない)、ランニング用の腹巻きでも買おうかな。でも、今は定期的にランニングしてないし、腹巻きは少し抵抗がある(バカボンパパと揶揄されそう)。
多摩湖自転車道路~狭山湖堰堤お腹が冷える

狭山湖堰堤を渡り、車道を少し進んだラブホの前がスタート地点、ここからダート道となる。
狭山湖堰堤狭山湖堰堤
狭山湖堰堤
スタート視点裸足ON

序盤は快調、1.8km地点までは車の通行があり小石は少ない。
狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路
1.8km地点

1.8km地点からが本番。ペースは落ち、痛みに耐える状態が続いた。
狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路

痛みに耐えながら歩いていると、痛みとは別の新しい感覚が生じた。

「かゆい!」

多摩湖自転車道路では殺虫剤の味がして気分が悪くなったが、狭山湖外周道路では散布されていなかった。水たまりから発生する蚊、大きな水たまりと湿地帯のあるこの場所は格好の住処なのだ。
蚊は走っていればそんなに刺されないが、今の私は亀並みに遅い、蚊にしてみれば鴨が葱を背負っている状態だ。あちこちガンガンに刺され、痛みと痒みのダブルパンチ、このままでKOされてしまいそうだ。
蚊の攻撃

誰か助けを・・・虫除けスプレーを借りようとハイカーを待つもすれ違いは無かった。
ハイカーは諦めて対策を考える、「あっ、そう言えばタイツとジャケットがあるではないか」土砂降りになると急に体が冷えるから防寒として携行していたのを忘れていた。腕と足を衣類で覆い対策完了!
しかし、着替えている間も蚊は容赦なかった、肌が露出している足の甲にぷすり。虫は殺さない主義だが、蚊だけは例外、潰された蚊から出る赤い血、これが正当防衛の証拠だ。
痛いのも辛いが、大量の蚊の襲撃もかなり辛い、ここを歩くなら対策は絶対に必要。蚊の天敵はトンボだから、トンボをペットして手懐けるか、蚊取り線香や虫除けスプレー、刺された時のかゆみ止めも携帯した方が良い。
完全武装撃退

その後は痒みは治まったが、痛みが増した・・・進むに連れどんどん道の状態は悪くなり、後半は「あぁーー」「おぉーー」「うぅーー」と声を荒げながら歩いた(大声ではない)。
音楽を聴いているから後ろの気配に気づかず、一度その声を聞かれた時は一瞬恥ずかしかったが、周りの目を気にする余裕はなく、その後も気にせずに不満を漏らした。

六道山公園の手前は舗装路となり、ここでようやく痛みから解放された。
1.8km地点から痛くなり、ここまで約4km。たった4キロの距離ではあるが、4キロの間ずっと痛みが続くわけで、それは修行というよりは拷問に近い苦行だった。
狭山湖外周道路狭山湖外周道路
狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路
狭山湖外周道路
狭山湖外周道路狭山湖外周道路

六道山公園からはまた砂利道となるが闘う気力はとうに失せ、また時間も遅いので靴を履きゴール地点の六地蔵に向かった。
六道山公園六道山公園
六道山公園六道山公園
狭山湖外周道路
狭山湖外周道路六地蔵

六地蔵からは青梅街道に出て、トンネル自転車道を通って多摩湖堰堤に戻った。
赤坂トンネル自転車道の先では道を間違え、不気味な廃屋に出てしまった。トンネルの先のガードは曲がらずに、直進する踏み跡を辿ると多摩湖自転車道路に合流できる。
御岳トンネル自転車道
赤坂トンネル自転車道彷徨い中

朝9時半に多摩湖堰堤を通過して、戻ってきたのが16時半。走って外周するだけなら2・3時間だが、一日がかりの7時間もかかってしまった。。
多摩湖自転車道路
多摩湖堰堤

いつもは数日は足にほてり感(熱)が残るが、今回はあまり残っていない。効果が無かったのか?それとも耐性が上がったのか?あれだけ酷使し、痛みに耐えたというのに効果が無かったら悲しい・・・

断崖絶壁、灼熱の砂漠地帯や極寒地、世の中には危険な道を通学する子供がいるが、通勤や通学として毎日この砂利道を歩ければと考えてしまう(不登校になりそうだけど)。
兎にも角にも習慣が大事、手製の足裏強化マシーンで家トレに励み、再度この悪魔的コースに挑みたい。

ルート評価


狭山丘陵 狭山湖外周道路ルート(裸足)

景観  :★☆☆☆☆(1.5)
ルート :★☆☆☆☆
難易度 :★★★★★
アクセス:★★★★★


2点

※狭山湖外周道路は周りに散策路があり、外周するだけでは楽しめません(ハイキングの場合)

アクセスの良い近場のトレーニングルートとなりますが、難易度が高く玄人向けのルートとなります。
私はまともに歩くこともできず、苦悶し心が折れそうになりました。初心者の人は、痛みから裸足歩き自体を止めたいと考えてしまう可能性がありお薦めできません。

スタート地点は堤体の先のラブホテルの前、ここからダート道となります。ゴールは六地蔵。六道山を回らない場合は、大谷戸湿地分岐にゲートがあり、ここからショートカートできます。
狭山湖堰堤から1.8km地点(早稲田大学分岐)までは、車の通行があり比較的歩きやすいです。1.8km地点以降は小石や砂利が多くなり、特に六道山付近は激烈に痛いです。
この時期は蚊が多いので、虫対策が必要です。虫除けスプレーやかゆみ止め、服装は長袖長パンツが良いでしょう。

タイム


自宅(8:30)~多摩湖堰堤(9:26)~狭山湖堰堤(9:52)~スタート地点(10:04-10:09)~【裸足ON】~1.8km地点(10:50)~3.2km地点(11:32)~大谷戸湿地分岐(11:53)~5km~地点(13:33)~5.6km地点(14:10)~六道山公園(14:49)~【裸足OFF】~六地蔵(15:22)~【赤坂トンネルの先で迷う】~多摩湖自転車道路合流点(15:57)~多摩湖堰堤(16:30)~下山口駅

その他の写真


20190623
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◆『裸足歩きUP』 低山を走れるようになりたい
◆『音楽鑑賞UP』 もっと気持ち良く音楽を聴けるようになりたい(山で)

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