雨とアンビエント(茅倉尾根)

日曜日は最高の音楽鑑賞日和だった。雨は美しい景色を作り出し、アンビエントを深く味わえる環境をも作り出す。
雨とアンビエント(茅倉尾根)
雨とアンビエントの共通点は『静寂性』、雨は静寂を演出し、アンビエントは静寂を表現する音楽だ。静寂な景色を視覚で感じ、静寂な音を聴覚で感じる、この行為は最高に気持ちが良く、幸せな気分にさせてくれる。

山を歩いている時、山を走っている時、絶景を見ている時、音楽を聴いている時、何かに集中している時・・・そんな行為を中で一時的に気分がハイになる事がある。この状態はトランス状態(変性意識状態)と言い、日常的な意識から解放される事で安堵感・高揚感・多幸感などを感じるようになる。
どのような時にこの状態になるのか?意識の変容は、五感が研ぎ澄まされた状態(満たさている)に起きやすい。絶景は視覚からの強い刺激、ランニングは触覚による体の負荷から、聴覚は心地良い音に強く反応する。
因みに、瞑想や座禅やヨガといった頭を空っぽにした無の状態も非日常的なトランス状態と言えるが、脳を刺激し活発化させる事でハイな感覚を得られるから、それらは少し意味合いが変わってくる。

雨・アンビエント・ハイキング、これらはトランス状態に誘ってくれる。雨は視覚、アンビエントは聴覚、歩く行為のハイキングは触覚、それごれの感覚は強い信号を脳に送り、異変が起きる。

雨とアンビエント

待ちに待った梅雨!寒いのは嫌いだが、暑いのはもっと嫌いだ。気温が高く湿度が高いとすぐに熱中症になってしまう私にとって、この雨は恵みの雨だ。また、探求課題の『音楽鑑賞の向上』でも雨は重要な条件となる、晴れや曇りだとイマイチなアンビエントだが、雨ならば最高の状態で聴くことが出来る。

日曜日の雨予報に歓喜し、いざ奥多摩の山へ!
序盤は手違いがあり、バリエーションに入ってしまったので、音楽を聴ける状況では無かったが、一般登山道に出ててからは音楽をかけ、アンビエントを堪能した。
雨の作り出す幻想的で神秘的な景色、そこに流れるアンビエント、高揚感から自然と両手が上がり、何かを体に取り込もうとする、目には見えないが、音楽と自然が融合し実体化しているような不思議な感覚だ。

雨とアンビエント、やはりこの組み合わせは最高だ。
「美しい景色の中で音楽を楽しみたい」「雨の日の景色に変化を」「静寂を感じたい」と変化を望んでいる人は、この梅雨の時期に『雨ビエント(Amebient)』を体験してみるといいかも。


Today's Amebient Views

Amebient Views
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アンビエントについて

『Ambient Music』の歴史や概要については、知識不足なので詳しく説明はできないが、ざっくり言うとアンビエントとは「静かな空間を表現した音楽ジャンル」となる。
Wikipedia

アンビエントは一応ダンス・ミュージックのカテゴリとなるが、ヒーリング・ミュージックやポスト・クラシカルにも似ていて位置づけが難しい。
それぞれの特徴を挙げると、ヒーリング・ミュージックは、科学的で音楽性が乏しい。例えば「ソルフェジオ周波数」なんかは周波数によって体に良い影響を与えるらしいが、精神を安定させる為の音楽は医療であって芸術ではない(電気治療と同じ類)。確かに周波数によって感じ方は変わってくるが、周波数よりも音楽性、低域から高域の様々な周波数によって世界観を表現するのが音楽であって、特定の周波数を聴き続けるのは音楽鑑賞とは言えない。
ポスト・クラシカルは現代版のクラシック・ミュージック。ポップ・ミュージックやダウンテンポの要素があり、クラシックのような難解さがなく聴きやすい。
アンビエントとクラシックとの大きな違いは、アンビエントは電子音楽である事。アンビエントがシンセサイザーやサンプリング音源を用いて制作するのに対して、クラシックは生楽器を用いる。

「アンビエント」「チルアウト」「ダウンテンポ」「エレクトロニカ」、これらのジャンル区分は分かり難く、私は便宜的に、以下の様に認識し分類している。
  • アンビエント = 超静かな音楽
  • チルアウト = 音楽ジャンルではなく、曲調区分として用いている(ハードの対極の曲調)
  • ダウンテンポ = リズミカル(ビート)なチルアウト
  • エレクトロニカ = 難解だからダウンテンポとして区分している

アンビエントはマイナーなジャンルであり、これまでに流行ったこともなければ、今後も流行らないだろう。
だがそこが良い!万人受けする音楽ではないし、共有し曲について語り合うような音楽でもない。ただ聴いて感じるだけ、そんなシンプルな構造もアンビエントの魅力でもある。

「静寂は静かな事、音楽を聴く必要はないのは?」と考える人もいるかもしれないが、静寂とは静かで寂しい様であり、寂しさはネガティブな感情を生み出だしてしまう。
究極の静寂が無音だとすると、無音の暗闇の空間では不安しか感じない。前述した通り、ハイな状態にさせる為には脳に刺激を与える必要があり、『無』の状態ではハイにはなれない。
静寂性を保ちつつ、寂しさを感じずに聴覚に刺激を与える、これに適した音楽がアンビエントということになる。

レインハイクのススメ

雨は憂鬱にさせる、空の色、雨による障害や災害、良いイメージを持つ人は少ない。喜ぶのは日照り続きの水不足の時くらい、それも過剰な降水となれば不安に変わってしまう。
雨の日は外出したくない、しかし雨の日のハイキングは普段では味わえない魅力がある。レインハイクの特徴は、

  • 静かに景色を楽しめる。静寂は自然との一体感を高め、心を穏やかにさせる
  • 景色の独占。人が少ないから人気コースでもゆったり歩け得した気分になる
  • 単独向き※
  • チルアウト系の音楽が気持ち良く聴ける
  • 小動物に逢えるかも(詳細は山行記録)

※雨の日は複数だと辛く感じる。雨の日は静かに自然鑑賞出来るのが利点であって、談笑しながら歩いたり、ワイワイと盛り上がろうとするのは静寂の妨害となり、煩わしさを感じることもある。

注意点としては、行動時間が長くならないルートにする事。防水対策をしていても雨に当たり続けると体調を崩してしまうから、3・4時間から半日程度まで、丸一日行動するような場合はそれなりの装備が必要となる。
装備は防寒着と濡れた時の着替え、温かい飲み物(保温ボトル)があると体を温められ、山深い場所ならガスとバーナーを携行する。里山以外の低山でも装備を怠ると不安を招くことになるから、最低限の装備が必要となる。
ルートは地面が濡れ滑りやすいから、バリエーションや危険箇所のあるコースは控えた方が良い。重要なのは楽しく安全に歩く事、辛いルートだと楽しさ皆無の辛いだけの山行になってしまう。

山行記録


前述した手違い、それはバスの乗り間違い。本当は十里木バス停に降り、初めから一般登山道を歩く登る予定だったが、乗ったバスは急行だった・・・なんなの急行って(怒)、電車は理解できるが、本数の少ないバスでやる意味が解らない。
無理を言って下ろしてもらえるかお願いしようか考えたが、確認しないで乗車した自分に非があるから口を噤んだ。通過する十里木バス停、心の中で「ああああああ、そこ!そこぉぉおおおお」と悔しがり、初めの停車駅まで嫌々乗ることにした。

下車した本宿役場前バス停から十里木バス停までは5km程ありこの雨では時間がかかりそうだ。戻るのもバカバカしいので、この付近から馬頭刈尾根に出ることにした。
「さて、どこから取り付くか?」
地図は山と高原地図を携行していたが、老眼鏡を忘れてしまいよくわからない。。天狗滝と綾滝を通りつづら岩に出るコースなら何度も歩いているが、今日はこのコースを歩く気分ではなかった。

「なら、この辺から適当に歩いて馬頭刈尾根を目指してみるか」
昨今流行っている『フリースタイル』、地図が無くても北に歩けば馬頭刈尾根に出られる、情報はそれだけで十分、その場その場で考えて即興で奏でるウォーキング、フリースタイルハイキング超カッケー!!

バス停から払沢の滝方面に向かい、一つ目の橋を渡り、中学校の裏の駐車場へ。ここから取り付くことにした。
本宿役場前バス停バス停~取付点
バス停~取付点取付点

取付点付近は、NPO法人が管理する『ふるさとの森』となっていて散策道があった。しかし、ここはあまり利用されていないようで奥に行くと荒れた状態になっていた。
取付点~尾根合流点取付点~尾根合流点
取付点~尾根合流点

途中から藪が深くなってきたので、歩きやすい小尾根まで巻き、尾根を詰めていった。
取付点~尾根合流点取付点~尾根合流点

暫く登っていくと岩場が出現した。少し登っていくと傾斜が強くなり登ることは出来ても下れない場所となった。その先は不明、万が一進めない場合はジ・エンドになってしまうから、安全をとって直登は諦め岩場を巻くことにした。
岩場

岩場地帯を巻きながら標高を上げていくと尾根に出た。
進路は北に進みたいが尾根は東西に伸びている、方角はどっちか?感覚的には東だが、東は下っているので西に進んだ。
尾根は穏やかで危険箇所は無く、林業が入っているから踏み跡もあり明瞭だった。標高が上がり途中から尾根は北を向き始め、暫く進むと目的の馬頭刈尾根に到着した。
尾根合流点尾根合流点~登山道合流点
尾根合流点~登山道合流点尾根合流点~登山道合流点
尾根合流点~登山道合流点
尾根合流点~登山道合流点登山道合流点
ルート

ここからはアンビエントスイッチを入れた。歩きやすい道、雨の景色、耳からはアンビエント、直ぐに気分はハイな状態になり自然と同化していった。
鶴脚山鶴脚山
鶴脚山~つづら岩鶴脚山~つづら岩
鶴脚山~つづら岩

最近モルモットの動画をよく見ていてネズミ科の動物が可愛くて仕方ない。
美景にうっとりし、暫く止まって鑑賞していると、足元の小さな物体が動き出した。一体、二体、三体、四体・・・それは小さなネズミ科の動物だった。3匹はハムスターくらいのサイズ、一匹は二回り程大きなリスっぽい動物だった。
何としても戯れたい!しかし、それぞれ四方八方に逃げ隠れてしまった(素早くて写真は撮れなかった)。。
まぁ、普段見れないものを見れただけでも満足だ。静寂な日は、動物は警戒心が弱くなり登山道にも姿を現す、レインハイクはこのような貴重な体験も出来る(稀だけど)。

雨の日の一枚岩は格段に美しい、雨に濡れ、ぼんやりとした白い光が反射する様はとても神秘的だ。
つづら岩
つづら岩つづら岩
つづら岩
つづら岩

富士見台の手前で今日初めてのハイカーさんとすれ違い、富士見台の東屋では団体さんが休んでいた。「ぐぬぬ・・・ここで一服したかったのに。。」
雨の日は座れないから休憩していてもあまり休んだ気にならない、東屋は雨の日や雪の日にその必要性を理解させてくれる。

馬頭刈尾根のコースは大岳山を巻いて、御岳と鋸山からの各コースに合流するが、巻かずに直登する道もあり今回は直登した。
誰も居ない大岳山、立派な標識は一世を風靡して今は忘れされてた時の人のようで、山頂は哀愁が漂っていた。
つづら岩~富士見つづら岩~富士見
富士見富士見~大岳山
富士見~大岳山大岳山
大岳山

大岳山からは御岳へ、今回は御岳ロックガーデンを経由せず、久々に鍋割山と奥の院峰を回ってみた。
大岳山~鍋割山大岳山~鍋割山
大岳山~鍋割山大岳山~鍋割山
大岳山~鍋割山鍋割山
奥の院峰奥の院峰
奥の院峰~御嶽神社奥の院峰~御嶽神社
奥の院峰~御嶽神社奥の院峰~御嶽神社
奥の院峰~御嶽神社

御嶽神社からはアンビエントを解除してノリノリのダンスミュージックに切り替えた。人工的な景色ではアンビエントは逆効果、憂鬱な気分を払拭するにはテンションが上がる曲が効果的だ。
御嶽神社御嶽神社~滝本駅
御嶽神社~滝本駅滝本駅~御嶽駅

山歩きの音楽鑑賞は賛否両論の考えがあるが(圧倒的に否定的な意見が多いが)、状況による音楽のON・OFF、景色や気分による選曲など効果的に用いれば、楽しみを向上させる要素となる。
音楽の聴き方は変化し、現在はスマホで音楽を聴く人が多い。音楽を外に持ち出すのであれば、より良い環境で聴いてみる、音楽は環境で変化し、ビジュアル(視覚)を変化させるのも一つの方法だ。
何となく聴くから、深く聴くへ。山に音楽を持ち込んで新しい感覚で音楽を鑑賞しよう!

タイム


本宿役場前バス停(8:30)~取付点(8:42)~尾根合流点(9:29)~登山道合流点(10:17)~【アンビエントON】~鶴脚山(10:30)~つづら岩(11:00)~富士見台(11:24)~大岳山(11:57)~鍋割山(12:44)~奥の院峰(12:54)~御嶽神社(13:21)~【ダンスミュージックON】~滝本駅(13:55)~御嶽駅(14:17)

その他の写真


20190609

エバニュー「ウルトラライトアンブレラ」


※山道具の記事にするのが面倒なのでここで紹介

防水性が高いウェアは蒸れてしまい不快感がある、透湿性が高くても、生地の厚さ=防水性であるから、防水性が高くなると保温性も上がってしまう。
そこで傘、傘は濡れを最小限に抑え快適な状態を保ってくれる。今回使用したウルトラライトアンブレラは使い勝手が良く、音楽や景色を楽しめたのはこの傘の功績が大きい。

実はこのアイテムは結構前に購入していたが、使う機会が無く(携行しても雨が振らなかった)今回始めて使用した。
重さは90gという超軽量、腕の筋力を消耗することなく長時間差していても苦にならない。重さを感じないから傘を差して走ることも可能だ。
軽量な分、強度は弱くなるが、樹林帯の低山ならば特に問題はない。風が強い場合や藪が深い場所ではすぐに壊れてしまうから、その場合は畳んで、レインウェアで凌ぐのが良いだろう。
100g以下となると、モンベルの傘が最軽量となるが、人気ブランドは持ちたくないという人には、エバニューのこの傘をお薦めしたい。

【良い点】
・軽量、コンパクトな収納、快適、走れる
・シンプルデザイン(ロゴがでっかくプリントされていたら買わなかったと思う)

【気になる点】
・強度が弱いから使えない時もある
・差す時、折り畳む時に少し手間がかかる

ウルトラライトアンブレラ
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現在の探求課題

◆『裸足歩きUP』 低山を走れるようになりたい
◆『音楽鑑賞UP』 もっと気持ち良く音楽を聴けるようになりたい(山で)

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