新緑と猛暑と私(栗山から長沢背稜)

久々の山、黄緑の新緑は美しかった。しかし、まだ5月というのになぜか暑い。。猛暑は私の天敵、勿論今回も捕食された・・・
新緑と猛暑と私(栗山から長沢背稜)
GWは近畿地方の山を長期縦走する予定だったが、諸事情により行けなくなってしまった。。
それからというもの、モチベーションが低下してしまい山に対する興味が薄れていった。そして一ヶ月・・・
「山歩きの無い生活はつまらないし、そろそろ山に行ってみるか」

この一ヶ月、全く体を動かしていないから体力はかなり落ちている。
「無理をせず今回は気楽に新緑を楽しもう!」そんな軽い気持ちだったが、奴のせいで辛い山行になってしまった。

モアモアとした高温多湿な空気は私の体を蝕み、心肺や筋肉など全ての器官に悪影響を及ぼしていった。
そして登山口から歩き始めて2時間後、まともに歩けない状態に・・・急勾配でもないのに連続して足は動かず、度々座り込みながら、何とか七跳山に辿り着いた。
長沢背稜からは楽な巻道となるが、思うように体は動かず、また携行していた水分も不足していた為、一杯水避難小屋(天目山)から東日原に下って山行を終えた。

車道移動を除いた登山口から登山口までの歩行距離はたったの14キロ、そのルートに6時間もかかってしまった。。
恐るべし猛暑、こんな天気が続くとなると秋まで山に行けなくなってしまう・・・こうなると早く雨季になってもらいたいところである。

熱中症による症状


    【山行中】
  • 登りが超辛い
    心肺機能が低下し筋肉の負担も大きくなるから、体力を異常に消耗する。平坦や下りでもペースを上げると気持ち悪くなる
  • 回復力低下
    長く休憩して体を休めたり、負荷のかからない歩行をしても筋力が回復しない
  • 体の火照り
    体温が上昇し不快感がある。今回は化繊のTシャツを着ていたが、体温を放出させるなら化繊よりもヘンプの方が優れている(綿<ポリエステル<麻)
  • 喉の渇き
    体温を下げようと体が必要以上に水分を求めてくる。但し水分を補給しても体温が下がることはなく、水分が無くならないように管理しなければならない。水を飲むよりも、体に水をかけて風で冷やす方が冷却効果がある

山行後も当日から一日二日は症状が残る。体温を下げる冷たいものを欲し、食事が美味しさを感じない事や、熱っぽくなり体の火照りから眠れなくなる等の問題がある。
今回下山して渇きを潤そうとリアルゴールドを飲んでみたが、全然美味しさを感じなかった。只の疲労なら美味しく感じるが、熱中症になると味覚がおかしくなってしまう。
リアルゴールド

アンビエントの聴き方について

休息期間に今後の山に対して考えることはなかった。なので『現在は特に歩きたいルート(山)が無い』という状況は変わっていない。

最近音楽編集をしていた事もあり、音楽については考える事は多かった。音楽の聴き方を向上させたい、特に山歩きの時の音楽鑑賞方法について効果的な方法を考えていた。
改善したいジャンルはアンビエント。過去の記事で何度も書いているが、最高のアンビエントシチュエーションは、標高が高めの稜線での朝焼けの時間帯だ(アンビエントといっても色々な曲調があり、誕生系アンビエントに限る)。

この状態を低山&日中の時間帯に味わえないものか?これが最近の探求課題となっている。
低山で聴くアンビエントは正直そこまでの良さを感じない。楽曲の世界観と自分の見ている景色や心理状態に差異があり、違和感を感じてしまうのだ。

景色を変えることは出来ないが、心理状態は改善の余地がある。
アンビエントは特に繊細な音楽だから、雑念のないリラックスした状態であったり、世界観を思い浮かべたりと聴くことに集中する必要がある。良さを感じないのは、聴くことに集中していない事が原因だろう。
アンビエントに限らず、例えば長い急登だと、音楽は逆に雑音に感じてしまう。これは体が登ることに集中していて、心に余裕がないのが原因だ。また、道迷いや危険箇所の通過など不安要素がある時も、音楽は耳に入ってこない。走っていても心地良い状態ならば良音、疲労を感じていればノロノロ歩きでも雑音、体力と技術を向上させる事も重要だったりする。

心理状態の改善で思いついたのは、山歩きでの五感のバランスを調整する事。
味覚と嗅覚は重要ではないが、視覚・聴覚・触覚の比率に問題があるのかもしれない。現在の歩き方は『触覚 > 視覚 > 聴覚』となり、触覚のウエイトが高すぎて音楽に集中できていない可能性が高い。

触覚は落としたくはないが、一つの手法として時には変えてみるのも良いかもしれない。
触覚を変えるのは足元を変更する事、アウトソールを厚くすれば感度が減って、その分を聴覚に充てられる。厚底シューズにすると触覚を失ってしまうから、そんなに薄くないベアフットトレランシューズくらいが良さそうだ。
今回はファイブフィンガーズだったが、次はトレランシューズにして、効果を試してみたい。

それと音質の向上。良質な音楽はそれなりの出力環境が必要だ。
SENNHEISERの「IE80s」はアンビエントとの相性が良く、伸びのある誕生系やベース系アンビエントに最適のイヤホンだ。但し汎用性は高くなく、中域が強調されたベースミュージックだとあまり良さを感じないのが難点だ。
SENNHEISER IE80s

今回は熱中症になった事もあり、気持ち良く聴くことが出来なかったが。色々と試行錯誤して、低山アンビエント鑑賞を向上させていきたい。

ルート



大きいサイズで見る

距離:23.496km(車道移動 5.7km + 3.6kmを含む)
累積標高(登り):2135m
累積標高(下り):1930m
※ルートはカシミール3Dで作成

山行記録


最近は駅や電車からの写真に興味がある。自然とは関係ないのだが、何となく魅力を感じ写真を撮ってしまう(2枚目は先月、4枚目は帰りの時間帯の写真)。
ぼかしは技術がないからカメラに任せている。対象物と背景のボケ方が私の考えと逆な事も多いが、カメラの意思を尊重している。
ホーム
駅
車窓
待合室


浦山口駅~長沢背稜

始発の時間なのでハイカーは少なく、無人の浦山口駅に下りたのは私だけ。

取付点は秩父さくら湖の北端となり、駅からは5km近く距離がある。ダム上部までのつづら折れの車道がダルいからショートカットしてみたが、歩き難かったり、急だったりと、無駄に体力を消耗してしまった。。
浦山口駅浦山ダム
ショートカットショートカット
浦山ダム上部

湖畔の車道は崩落していて車両通行止めとなっていた。
平坦な道なので取付点までは走って移動したが、軽く走っただけで既に疲労感が・・・最近体を動かしていなかった事もあるが、早朝というのに気温が高い事も原因だ。
秩父さくら湖
栗山の山容栗山取付点

取付点からは作業道となり歩きやすかったが、鉄塔から先は踏み跡がわからず体力を消耗した。期待はしていなかったが、栗山は標識があるだけで展望は無く、その先も展望のあるピークは無かった(天目山は巻いたから今回は一つも展望のあるピークに登れなかった)。
山頂の展望はなかったが、一ヶ月ぶりの山という事もあり、新緑の景色は新鮮で心地良さを感じた。
取付点~栗山取付点~栗山
取付点~栗山
取付点~栗山
栗山栗山

栗山から先は細尾根となり、石祠のある岩場は滑落の危険があり少し怖かった。駅からのアクセスが悪い事、危険箇所がある事、終点が長沢背稜という事、これらが廃道になった理由かもしれない。
基本的に展望の無いルートだが、西側の矢岳方面が見える箇所もあった。
栗山~大ドッケ
石祠危険箇所
矢岳方面の展望

岩場を過ぎると広い尾根となり勾配も緩くなったが、気温と疲労からペースはノロノロ。次のポイントまでの距離が異常に長く感じた。
栗山~大ドッケ
栗山~大ドッケ栗山~大ドッケ
栗山~大ドッケ

大ドッケの先でバテてしまう・・・大ドッケから1469m地点の平坦路でもまともに歩けなくなってしまった。。
大ドッケ大ドッケ
大ドッケ~1469m地点1469m地点

今回ウザかったのは暑さと『虫』、休んでいる時や歩いている時に群がる虫が精神的な疲労を増長させた。
あいつらは何もしないと付け上がって延々とたかってくる。初めは顔を手ぬぐいで隠して対処していたが、あまりのしつこさにキレて、顔に手ぬぐいを叩きつけて反撃するようにしたら、逃げ去っていった(死んだのかも)。
効果的なのは相手の言いなりにならない事、たかりやゆすりも、怖がらずに自分の意思(攻撃の)を主張することが大事なのだ。

1469m地点から大平山は緩勾配の登りだったが、止まって座ってを繰り返し、泣きそうになりながら登った。危険箇所は通過し、何か起こる状況ではないが、なぜか不安な気持ちになってしまった。
大平山から林道の合流点まで下って、次のピークを登れば長沢背稜。ここでも難儀したが、七跳山に到着し一般登山道を見ることで精神的な不安は解消された。
1469m地点~大平山1469m地点~大平山
大平山大平山
林道合流点大平山~七跳山
七跳山七跳山


長沢背稜~東日原

暫く七跳山で休憩をしたが、相変わらず足の動きは悪かった。平坦な巻道でも少しでもペースを上げると気持ち悪くなってしまう・・・風のある場所で体温を下げながら、のんびりゆっくりと進んでいった。
長沢背稜の巻道は景観不良の退屈なコースだが、新緑によって明るく色づいていた事で悪さは感じなかった。
七跳山~一杯水避難小屋七跳山~一杯水避難小屋
七跳山~一杯水避難小屋
七跳山~一杯水避難小屋七跳山~一杯水避難小屋
七跳山~一杯水避難小屋七跳山~一杯水避難小屋
一杯水避難小屋

体調が良ければ、ここから蕎麦粒山・日向沢と縦走し、鳩ノ巣か古里駅にでも下山したいところだが、平坦路でも動けずこれ以上は歩けそうもない。
もし体調が回復していたとしても水分が足りない、今回はカルピスウォーター500mlと麦茶350mlと携行したが、熱中症となり補給が多くなってしまい残量が殆ど無くなってしまった。
一杯水での残量

避難小屋で休憩していた人と暫く談笑をしてから東日原に下ることにした。
このコースは景観が悪く、ダラダラと歩かされるから出来れば利用したくないが、他に道もないから仕方ない。今回は一刻も早く下りたい気分だったから、長い下りに辟易した。
一杯水避難小屋~天目山登山口
一杯水避難小屋~天目山登山口一杯水避難小屋~天目山登山口
一杯水避難小屋~天目山登山口天目山登山口

下りの途中に変わった形の木が生えていた、一体どういった状況でこのようになったのか?
上部に何かの障害物があって避けていったら一周してしまった、空洞のある岩の下に木が生え、そのうちに岩が風化してしまったのだろうか?もし、岩が風化しなかったら、何周もしてもっと変わった形になっていたかも。
こういった木や根っこが広範囲に広がっている木の強い生命力には魅力を感じる。どれも似た形の植林と特殊な個性を持つ樹木、なんだか人間と似ているね。
変わった木変わった木

ここは何度か歩いているが、登山口からバス停の道を間違えて逆方向に進んでしまった。。
とりあえず自販機で水分を補給してからバス停に向かうとちょうどバスが出たところだった。先の便は14時50分、次の便はなんと16時17分・・・道さえ間違えなければ乗車出来ていたのに。。
時刻表

流石に一時間半は待っていられない。休憩したら少し体調が良くなってきたから歩くことにしたが、まだ日差しが強く、直射日光を避けられない車道を少し歩いただけで体調が悪くなってしまった。。しかも、自販機で飲み物を買い忘れ水分は無い・・・引き返すのも面倒くさいし、自販機を期待して前進するが自販機は見当たらなかった。
暫く歩くと沢が流れていたので、この沢で水浴びをしてからバスに乗った(神庭沢バス停)。
神庭沢神庭沢神庭沢バス停

バスは一席空いていて、百尋ノ滝コースの川乗橋バス停では満員となり、それ以降のバス停で待っていた人は乗れないという状態になっていた。これだけ乗車率が高く、乗車できないという問題があるのに、なぜ15時台に便がないのか?
「3時のおやつタイムはいかなる状況でも遵守する!」そんな運転手がいるのかもしれない。

ルート評価


奥多摩 栗山・大平山・七跳山ルート

景観  :★★☆☆☆
ルート :★☆☆☆☆(1.5)
体力  :★★★☆☆(3.5)
アクセス:★★★☆☆


2点

景観が悪く展望ポイントも無い、フカフカの悪路、部分的な不明瞭と評価は低いです。良い点を挙げるなら誰も居ない静かな点くらいです。

今回は新緑だったので景観に対してはそこまでの不満はありませんが、春以外だと精神的に辛そうです(陰鬱な雰囲気)。
取付点近くの鉄塔の先から、1469m地点までは踏み跡が分かり難く、柔らかい地面では体力を消耗します。全体的に勾配は強くはありません。
テープは少なく、所々広い尾根があり進路に悩みますが、登りの場合は上を目指していけば間違える事はないかと思います。
栗山の先の岩場は危険箇所となります、ロープは無いので通過には注意が必要です。
浦山口駅から取付点までは、秩父さくら湖の東側の車道を使っていくことも可能です。浦山ダムの営業時間(9時以降)であればエレベーターが利用できます。

タイム


浦山口駅(6:47)~浦山ダム(7:11)~栗山取付点(7:41)~【序盤から疲労感】~栗山(8:26)~大ドッケ(9:47)~【バテる】~1469m地点(10:32)~大平山(10:59)~七跳山(11:34)~一杯水避難小屋(12:57)~【談笑】~天目山登山口(14:39)~【道を間違えてバスに乗り遅れる】~東日原バス停(14:55)~神庭沢バス停(16:00)

その他の写真


20190526
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現在の探求課題

◆『裸足歩きUP』 低山を走れるようになりたい
◆『音楽鑑賞UP』 もっと気持ち良く音楽を聴けるようになりたい(山で)

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