キツネと南東北の山④(狐村)

縦走は終わったがこれは前座に過ぎない。ここからがこの旅の本番、可愛いキツネ達が私を呼んでいる🐾🐾🐾🐾🐾🐾
キツネと南東北の山④

「狐の森」

男はキツネを探す旅に出ていた。

男の趣味は山歩きだった、
南東北に狐の群れが生息している、
そんな噂を聞いたのが旅のきっかけだった。

尾根を登り、稜線を伝い、
尾根から沢へ、沢から尾根へ、
男は山を縦走しキツネを探し求めた。
時には険峻な岩峰や活火山の火口、
人の手が入っていない原生林にも足を踏み入れた。

1日、2日、3日、
山域をまたぎ歩き続ける。
しかし、5日目が過ぎても狐は姿を現さなかった。

男は諦めて山を下ることにした。
傷ついた手足、壊れた装備や靴、
深く沈んだ表情が旅の成果を物語っていた。

登山口から駅へ向かう途中、
聞き馴染みのない動物の鳴き声が聞こえてきた。
男は鳴き声のする森の中へ入っていった。

すると・・・


というシチュエーションをイメージして、今回キツネ村に入園した。
理想は自然の中で出会う事。放し飼いの環境であれば、想像次第で似た状況を作り出せる。

夢と感動を与えるテーマパークでは、サービスを受ける側の意識も大切だ。
ディズニーランドでミッキーマウスを見て、『本物のミッキー』と見るのか『着ぐるみ』と見るのでは満足度が大きく変わってくる。
感動したいなら、純粋な気持ちと脳内イメージを働かせる事が肝要なのである。

あとテーマパークを楽しむポイントは空いている時間帯を選択する事。
混雑していると別の部分に意識を使ってしまい、楽しみが半減する。混雑している所が好きな人は共感や安心を求めていて、そのもの自体にはあまり興味を持っていない事が多い。
人は少ないに越したことはない。寂しい雰囲気はあるかもしれないが、閑散としているくらいが良かったりする(山も同じ)。

記録


6日目:晴れ

昨晩覆っていた雲は消え、太陽の明かりが地平線を照らしていた。メインイベントに相応しい朝の始まり、ストーリーをぶち壊す雨じゃなくて本当によかった。
朝
朝
朝

昨夜は市営無料休憩所の中にテントを張って一夜を過ごした。
外に張らなかったのは熊を警戒したから、麓に下りてくる熊のニュースでは畑や店舗などの被害が多く、人工物に寄ってくる傾向があるからだ。
しかし、後から聞いた話だと今年は食べ物が豊富で下りてくる事はないとの事だった。登山道のどんぐりを見て判断できるようにならないとイカンね。
市営無料休憩所市営無料休憩所

駐車場には警察の車。実は昨日遭難があり、私が下った時に警察官が来ていた(スキー場の施設に入れずに右往左往している時に来たから、不審者と間違われ連行されるのかと思った)。
私が歩いてきたコースとは異なる場所で遭難したようで、夜通し捜索を行っていたが、まだ見つかっていないとの事だった。
ご苦労さまです

スキー場からは歩いてキツネ村へ、台風25号の影響で風が強かったので飛ばされそうになる場所もあった。
白石スキー場~キツネ村白石スキー場~キツネ村
白石スキー場~キツネ村
白石スキー場~キツネ村白石スキー場~キツネ村

歩くこと一時間半、キツネ村に到着した。時間は8時過ぎ、施設内は禁煙だったので離れた所で開園を待った(開園は9時)。
白石スキー場~キツネ村白石スキー場~キツネ村
キツネ村

5日間山に入り、藪や沢を歩いたから臭いが染み付いていた。そんな体でキツネさんに会うのは失礼に当たる。
可能ならお風呂に入りたいが近くに温泉はない、そこで昨夜休憩所のトイレに置いてあったハンドソープを使わせてもらい、体をゴシゴシと洗った。

体も清め準備は万端、自然の中で偶然出逢うというシチュエーションを想像し、いざキツネ村へ!
キツネ村

園内に入ると色々な種類のキツネ達がケージの中で飼育されていた。初めて見るキツネに興奮し、見る度に「うわぁ、おぉー、すげえ」と思わず声が出てしまった。
実際のキツネはやはり可愛かった。パンダやアザラシの可愛さとは異なり、凛々しい顔つきは厳しい自然環境に生きる野生感が漂っていた(ここのキツネは人工飼育だけど)。
キツネ村キツネ村
キツネ村キツネ村
キツネ村
キツネ村

中央にある入口、この先が放し飼いエリアとなる。
扉を開けると無数のキツネ達の姿が・・・これがキツネ村、想像の域を遥かに超えた光景に驚き、感動した。
キツネ村
キツネ村
キツネ村
キツネ村キツネ村
キツネ村
キツネ村
キツネ村キツネ村
キツネ村キツネ村

中には小ギツネ用の育成舎が設けられていた。キツネは雑食性なので何でも食べてしまい、小ギツネもその対象だそうだ。
ダーティーな一面を知り、キツネに対するキュート度が少し減少したが、それでも可愛いことには変わりはない。自然界と人間界は全く異なる世界であり、道徳や倫理より生き抜く事が優先されるのは一概に間違いとは言えない。
因みにイルカやプレーリードッグも共食いの習性を持っているらしい。
キツネ村キツネ村


狐動画

自宅鑑賞用に動画を撮ってみた。

ここが入口付近、偶に脱走するキツネもいるらしい(自然に還りたいのかな?)。


標高の高い山は紅葉していたが、キツネ村は通年紅葉している。地面に寝っ転がるキツネは紅葉した葉のようにも見える。


・・・可愛すぎる(*≧ω≦*)


キツネの鳴き声。「おーーーい、早く水を飲ませてくれよ」


餌やりと抱っこ体験のオプションは両方ともやらなかった。
餌やりは争って取り合う姿が好きじゃない、飼育されている主従関係よりも、対等な目線で接したい、私のイメージの自然の中で出会ったという設定にも反している。
抱っこ体験は時間が決まっていて、待つのも面倒だからやめた。

滞在時間は約一時間半、触るのは禁止なので(手を出すと噛まれる)この位の時間が丁度いい。ずっと観察していても飽きないが、長く居ると離れられなくなりそうだしね。
私が出た時は駐車場は満車に近く、連休ということもあり混雑していた。料金は千円(オプションは別)と安く設定している事も関係してかリピーターが多いようだった、私も近くに住んでいたら月イチで行くと思う。

キツネ村から駅までは歩いた。タクシーは高いし、時間と体力の余裕もあるし、天気も良いから歩きたい気分だった(雨ならタクシーを使うけど)。
それとルートの内容も理由に関係している。計画ルートだとキツネ村の地点が約90km、意味のないことだが、100kmの大台に乗せたかった。
また、平地まで歩く方が縦走した気分になる。例えば山頂付近からロープウェイで下ったりすると、物足りなさを感じる。
家に帰るまでが遠足、下山するまでが登山、平地まで下るのが縦走なのである。

駐車場でオーナーさんらしき人と話しをしたが、バスを通さない市に対して不満を漏らしていた。白石市を訪れる観光者は殆どがキツネ村なので、観光収入はインフラに使ってもいいような気もする(タクシー会社は被害を被るが)。集落ができれば市の義務としてバスは通すから、近くに住宅地を作るのがいいかもしれないね(キツネタウン)。

白石市の景色を眺めながら、のんびりと歩いていく。
展望台からの不忘山、黄金色に輝く畑、静かに流れる白石川、閑散とした商店街・・・
そして長い旅が終わった。
大日如来尊不忘の碑展望台
不忘の碑展望台の眺め
キツネ村~白石駅キツネ村~白石駅
キツネ村~白石駅
キツネ村~白石駅キツネ村~白石駅
白石川
商店街白石駅
白石駅

色づく紅葉の山を縦走し、最後はキツネにも出会えた。
次は本物の野生のキツネに出会いたい。『野生のキツネを求めて三千里』新たな旅の始まりだ(12,000kmも歩けば本当に出会える気がする)。

行程・タイム


6日目


目的地標高m地点km距離km時間備考
市営無料休憩所86188.4-6:39
蔵王キツネ村58094.56.18:10開園9時
割山交差点227101.67.112:07
白石駅46107.76.113:20


その他の写真


20181007

福島の山


白石駅から福島駅へ移動、福島駅へ移動したのは気になる山があったから。
その山は信夫山(しのぶやま)、福島盆地の中にポツンと立つ、かなり変わった山だ。
県庁所在地のある駅チカの山、静岡県・山梨県・長野県なども近くに山があるが、いずれも山地となり、信夫山のような独立峰は他にはない(探せばあるかも)。

帰りのチケットを購入して、いざ信夫山へ。時間は1時間、あの距離ならサクッと登れるだろう。登山道は事前に調べていなかったが、高い山ではないし、麓に行けばどこからでも登れると考えていた。

標高267mの里山に大きなザックを背負って向かう、周りの目にはどう映っているのか。
福島駅~登山口福島駅~登山口

途中、住民に登山口とコースについて訊いてみたが、曖昧な答えしか返ってこなかった。。近くに住んでいるからといって、皆んなが皆んな利用しているとは限らないか。
「あそこから登れるかも」という情報を基に進んでいくと、石段のある入口を見つけた(道標は無い)。時間が押してきたので、その入口に荷物をデポして山頂ピストンすることにした。
入口~山頂入口~山頂

途中から細かい道がごちゃごちゃと増え、どの道が山頂へ続く道なのかわからなくなった・・・この手の山は散歩で利用する人が多く、マイコースが開拓されるから、迷路みたいになってしまうんだよね。。
このままでは無駄に時間を費やしかねないので、強行突破することにした。道を無視して山頂へ直登、私独自のコースを作ってやる。

・・・しかし、事はそう上手く運ばなかった。
強引に登れないことはないが、このまま登っていくと、荷物をデポした登り口に戻れない可能性がある(駅のロッカーを使えば良かった)。それと時間の問題、そろそろ引き返さないと乗り遅れてしまう時間となっていた。
ここで敗退。。

悔しいが今回は諦めよう。次がいつになるかはわからないが、必ずリベンジを果たしてみせる(次は熊野山も含めてゆっくりと歩きたい)。
信夫山

途中の展望はこんな感じ、山頂からの街の展望を見たかった。。
途中の展望
途中の展望
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